ダイ・ハード4.0 : インタビュー
ジャスティン・ロング インタビュー
「キーボードはデタラメに打っているから、観客にバレたら怖いね(笑)」
――この役をもらったときの感想は?
「僕は普段、間抜けなコメディに出ることが多いから、最初はやっぱり信じられなかったよ。まず、こういうアクション映画のオーディションはこれまで受けたことがなかったし、スタジオが僕に興味を持っているなんて思いもしなかったしね。『ダイ・ハード』は子供のときから見ていて、一緒に育ったような映画だから、興奮しない方が無理だと思う。だけど、それと同時に恐怖も心の中で芽生えたんだ。自分にこの大役を全うすることが出来るのかってね。これは今でも続いていて、観客にうざったいと思われるんじゃないかと思ってビクビクしているんだ。この映画はマクレーン=ダイ・ハードの映画。それを僕自身も壊したくないし、迷惑になってなければいいなあと思ってるんだよ」
――迷惑なんてとんでもない。むしろ「ダイ・ハード3」のサミュエル・L・ジャクソンより良かったくらいです。
「おお、本当に? やっぱりサミュエル・L・ジャクソンとは比較されると思うんだけど、それはすごく嬉しいよ。(日本語で)アリガトウゴザイマス」
――過激なアクション映画でしたが、フィジカル・トレーニングはどの程度しましたか?
「20分だけかな(笑)。僕はそんなにアクションシーンの撮影はなかったし。でも正直に言うと、マギー(・Q)やブルースみたいに、もっとアクションをやりたかったよね。僕はアクションをする方ではなくて、もっぱらケツを蹴られたり、殴られたりする方が多かったから(笑)。あとは走るシーンがたくさんあったよ。だから、前に出演した『ジーパーズ・クリーパーズ』とかの経験が生きたんじゃないかな。追いかけられて、必死に逃げるのは一緒だからね(笑)。撮影中は6年前の『ジーパーズ・クリーパーズ』の時のことをよく思い出したよ」
――ジョン・マクレーンとブルース・ウィリスの違いは?
「違いというより、似てるところが多いよね。ソフトな語り口、クールなところ、女好きなところ、髪の毛がないところとか(笑)。違いはマクレーンが拳銃を持っていて、ブルースが持っていないところかな。ブルースはこのマクレーンというキャラクターを20年近く演じているわけで、違いを見つけるのは難しいけど、ブルースはマクレーンと比べるともっとカワイイ奴だね。子犬みたいに茶目っ気があるよ」
――記者会見でも話していましたが、凄腕ハッカー役ながらコンピューターのことはまったくわからないそうですね。
「そうなんだよ。でもあのキーボードのタイピングは良かっただろ? ピアノを弾くみたいに1カ月間みっちり練習したんだ。でもあのタイピングは全部デタラメに打っているだけだから、観客にバレたら、それはそれで怖いんだよ(笑)」