「ジョン・ヴォイトはやっぱりラムズフェルドに似ている」トランスフォーマー The Dudeさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョン・ヴォイトはやっぱりラムズフェルドに似ている
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"キューブ"なるものを都市に運ぶ展開に「市街戦になるだろ。なんてバカな話だよ」と思ったもんだが、いざ市街戦を観てみると「真っ昼間の市街を舞台に、複数のロボット&人間の戦いをこれだけ違和感無く描けるのを見せたかったんだよ!どうだ!!」というILMの鼻息を感じ圧倒された。こりゃ凄い。
だいたいCGを売りにしている大作でも夜間が舞台であったり、対決する敵が結局一匹だけとかでお茶を濁してきたもんである。それを思えばCGによる表現は、また一歩進化したように感じる。
演出はあいかわらずベイな感じ。低い斜めのアングルから捉えた車、軍人のスローモーション、夕陽を飛ぶヘリ…こんなもんがカッコイイと思ってるところがベイの厚顔で恥ずかしいところだけど、厚顔故にか話運びに迷いはなくテンポは良い。こってりした笑いもベイならではだけど嫌いじゃない。恥ずかしながら巨大ロボットの一軒家隠れんぼ、両親のボケっぷり、お約束のアンソニー・アンダーソンにはだいぶ笑ってしまった。
期待のシャイア・ラブーフはヒロイン共々よく頑張っており、ロボットとの交流に説得力がある。トビー・マグワイアのような「CGを超越した個性」まであと一歩か。
残念なのは、中盤以降の謎の組織や政府との絡みが退屈なこと。ジョン・ターロゥーロの怪演も悪い意味で場をさらってしまっており、それまでのラブーフの頑張りを台無しにしている。
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