「オートボットに次ぐ果敢なる戦士、主人公サムの物語」トランスフォーマー 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
オートボットに次ぐ果敢なる戦士、主人公サムの物語
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トランスフォーマーと聞くと、多くの人が思い浮かべるのはド派手なロボット同士のアクションシーンだと思います!
実際、映像は圧巻で、ロボットが街中で変形しながら戦うシーンは、映画としての迫力とスケールを十分に感じさせてくれます!
でも、それ以上に心に残ったのは、主人公であるサムの人間らしさだった。
サムはごく普通の高校生で、少しドジで冴えないけれど、どこにでもいそうな青年。
そんな彼が偶然手に入れた車がバンブルビーであり、そんなバンブルビーとの出会いをきっかけに、想像を超えた世界へ巻き込まれていきます。
しかもその舞台は、政府や軍、そして宇宙規模の争いまで関わるとてつもなく大きな世界。彼のような小さな存在が、そんな場に立ち向かう姿が妙にリアルで刺ささりました。
序盤は右も左も分からず逃げ腰だったサム。
でも、自分にできることを少しずつ見つけ、時にはビビりながらも行動していき、
誰かを守りたい、諦めたくない、その純粋さが行動を変えていきます!
これは、社会に出てから“大きすぎる現実”に圧倒されて動けなくなってしまう私たちにも重なる感覚でした。
印象的だったのは、サムのご先祖が残した言葉
「No sacrifice, no victory(犠牲なくして勝利なし)」
この言葉は、映画の中で何度も響いてくる。
完璧じゃなくていい、怖くても迷ってもいい。
大切なのは「一歩を踏み出すこと」だと。
この作品は教えてくれます。
アクション映画に興味がない人にも、この映画はサムという一人の若者の成長物語として、ぐっと心を掴んでくれるはずっです!
勇気を出したいとき、自分を信じたいときに観てほしい一作でした。
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