「ドガン、ガシャーンの衝撃音が続きますのでくれぐれもスタミナをつけられて鑑賞ください」トランスフォーマー 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
ドガン、ガシャーンの衝撃音が続きますのでくれぐれもスタミナをつけられて鑑賞ください
もともと『トランスフォーマー』とは、玩具メーカーのタカラ(現タカラトミー)より発売されてきた変形ロボット玩具シリーズの総称なんですね。
『トランスフォーマー』には、「トランスフォーマー」と呼ばれるロボット生命体が正義の「サイバトロン(AUTOBOTS)」と悪の「デストロン(DECEPTICONS)」に分かれて戦っているという背景設定が存在し、「マーベル・コミック」(ニューヨークに本社を置くアメリカの漫画出版社)によって漫画やアニメも作成されてきました。
近年はリメイクコミックなどが出版され、こちらは日本語版がジャイブより出版されています。
ということで、想像を絶するCGが冒頭から続く本作は、パニック映画で緊張の連続かというとそうでもないシーンがあり意外でした。どのように意外であったかというと、ストーリーのベースが日曜日の朝テレビでやっている『合体ロボ』シリーズのそれと類似しているからです。
無機質な金属生命体という割には、登場するメカにキャラクターが設定されていて、意外とファンキーだったり、シャイだったりします。変身したスポーツカーが主人公に、カッコ悪いとすぐさま「変身」して、新車に変わってしまうなどお茶目な一面を見せたりします。
べたな笑いを誘うところもあり、『合体ロボ』的なお話が、それを見慣れている日本人にとって受け入れられるかどうか、評価が分かれそうです。
あと映像はすごいのですが、何しろ全編にわたって、ドガン、ガシャーンの衝撃音が続きますので、台詞が聞き取れず、ストーリーからおいて行かれるところもありました。
1回見ただけでは、分かりにくいかもしれません。それでもCGの完成度は高く、こんな映像が可能なのかとおどろかれるでしょう。衝撃音の連続は結構見ているだけでれます。くれぐれもスタミナをつけられて鑑賞くださいね。
しかし「宇宙戦争」といい最近のスピルバーグは、地球外生命体とのコンタクトが以前のフレンドリーなものから徹底した侵略に変わってきています。UFO研究家の間では、UFOの存在を隠蔽している米軍とスピルバーグとはリンクしており、彼がどんな映画を製作するかで、現在の地球外生命体と地球の関係が分かるものなのだそうです。
地球人が争っているばかりだと、「刀狩り」として映画で描かれているような地球介入が現実のものとして起こりうるのでしょうか(^^ゞ