女帝 エンペラーのレビュー・感想・評価
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お金はかかってるんだろうに……
ハムレットを下敷きに作ったらしいですが。
ワイヤーアクションと、ビジュアル面に凝りすぎ。
それがオリジナリティあるならまだしも、既視感満載。
そして最後は誰もいなくなり……で? と言いたくなる感じ。
ラストに中華思想というか儒教思想の限界を感じてしまいましたね
①衣装は呆れるほど豪華絢爛。甲冑とか宮殿の内装とか、所謂中華っぽくないけど、五代十国の時代だから歴史考証にそれほどうるさくないのかも。②最後、全てを失った代わりに「皇上」になったチャン・ツイイーの勝利宣言で終わったら痛快だったのに、どうして殺しちゃうのかな?歴史上は確かに皇帝となった女性は唯一側天武后だけだけど、どうせフィクションだもの、もう一人いたって良いじゃない。この辺りが、女性が最高位につくのを嫌う中華思想の限界ですかね。それまでは、予想に反して結構面白く観てたのに、最後で白けちゃったので☆ひとつマイナスでーす。
謀略で殺し殺されの権力争い。愛憎の復讐劇。最後の最後まで暗殺するエ...
謀略で殺し殺されの権力争い。愛憎の復讐劇。最後の最後まで暗殺するエンド。
ラスト直前の、そなたの盃なら飲まねばなるまいと、毒酒と知りながら飲み干す場面が深く残った。
ポロのルーツは馬球?
シェイクスピアの『ハムレット』をモチーフとした五代十国時代の中国宮廷ドラマということで、予習のためにローレンス・オリヴィエの『ハムレット』(1948)をチェックしてからの鑑賞となりました。別に知らなくてもよさそうなのですが、『ハムレット』の背景となるヨーロッパの文化・宗教などと比較しても面白いのかもしれません。数年前には日本においても皇位継承問題が取り沙汰されていましたが、どこの王国をみても直系男子が優先順位第1位。これを不満とする王の弟が王を殺して強引に王位を引き継ぐといったことから発展する物語です。
この『女帝』ではタイトルが示すように、皇后ワン(チャン・ツィイー)は原典とは違い、したたかな女性であり、皇帝の弟と結婚するのも策略的だったように思われる。息子であるウールアン(ダニエル・ウー)とは血が繋がってないうえにウールアンが年上であることもあって、いつでも乗り換えれるような立場だった。皇太后と皇后、どちらを選ぶかという一つの見せ場においても、そういう深い意味が隠されていたような気もします。また、「生きるべきか死ぬべきか」という有名なハムレットの台詞がないのも特徴のひとつ。キリスト教における自殺の問題などが存在しないことが原因なのでしょうけど、逆にハラキリシーン満載となってしまってる。
大臣やその息子や娘オフィーリアにあたる人物も登場しますが、彼らの役割や生死は『ハムレット』と全く異なっています。大臣は死なないし、娘チンニー(ジョウ・シュン)は狂わないし、息子はウールアンとは戦わないうえに彼のピンチを救ったりします。こうしたプロット勝負の手法は意外性もあって面白いのですが、『ロミオとジュリエット』のプロットまで入れてくるのではないかとハラハラしながら観てしまいました。
冒頭から、竹林でのワイヤーアクションシーンや巨大な秘密基地のような修験場なんてのも神秘的で、緑の背景、白装束と黒装束、そして血の赤というコントラストで度肝を抜く視覚効果個人的には馬球(ポロ)のシーンが好きだ。『グリーン・ディスティニー』や『HERO』などには及びませんでしたけど、残酷さやセクシー度では上回ってました。しかし、間延びしてしまうシーンも多く、眠くなってしまうことも確か。「仮面を被って心を見せるな」と皇后も息子に忠告してましたが、チャン・ツィイーは表情を隠しすぎ!結局、ウールアンへの想いと復讐のための行動と思わせつつ、自分の保身のためと出世欲があったのだろうと想像でき、ラスト近くになってタイトルの意味が重みを増してくるのです・・・ただし、女帝はエンプレス(ニップレスとは違います)。
チャン・ツィィーのお手手が美しすぎるんだよ!
チャン・ツィーの美しい横顔サムネイルに惹かれ、huluにて視聴。
この作品、シェイクスピアの『ハムレット』がもとになっているらしいのだが、全然分からなかった(笑)。
愛を求めながら嫉妬と欲望にまみれる女帝、チャン・ツィイーがとにもかくにも美しいので、
アジアン・ビューティーを愉しむ映画だと真面目に思う。
立ち姿だけでも十分に妖艶な雰囲気だが、演武のシーンも軽やかで空気に溶けるよう。
映画のテーマカラーになっている茜色がよく似合い、ほう…とため息が出そうになるシーンを幾度も楽しめた!
アクションシーンにおけるワイヤーって違和感から好まない人が多いように感じるけれど
私は香港映画のワイヤーアクションに何だかとても好感があり、勿論どう考えてもワイヤーではあるのだが、撮り方のせいか結構ふわふわした空気が出ているのが面白い。スローモーションが多いからなのか、香港映画のアクションは、舞いを舞っているように見えます。
宮廷内のしがらみゆえに心の内を秘めながら
それでも皆、激しい憎しみや愛を持っている事が見て取れる。
宮中での会話は1つ1つが駆け引きのように感じられ、言葉の真意が難しい事もしばしば。
ウールアン×チムニーカップルはヘタレなガキンチョなのでさておき、皇帝と皇后のやり取りには息をのむ。
悲劇がテーマなだけあって終盤はちょこっとチープだが、ラストシーンには大きな謎を残してくれて、観賞後もずっと考え事をさせてくれる良い作品だった。
ちなみに全然お涙感動作ではないのだが、最後の宴の皇帝の『そちが注いでくれた酒、飲まないわけにはいくまい』という台詞が物凄く萌えたし泣けた…。
映像がとても綺麗です
映像がとても綺麗です
宮中のくすんだ彩色は
中国映画独特ですね
で,内容はハムレットです
てか原作がハムレット。
だからほとんど一緒なんだけど
主人公がガートルード位置の女帝
そして舞台が中国
要は悲劇であって
悲しい
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