劇場公開日 2007年6月2日

「チャン・ツィィーのお手手が美しすぎるんだよ!」女帝 エンペラー 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0チャン・ツィィーのお手手が美しすぎるんだよ!

2017年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

チャン・ツィーの美しい横顔サムネイルに惹かれ、huluにて視聴。

この作品、シェイクスピアの『ハムレット』がもとになっているらしいのだが、全然分からなかった(笑)。
愛を求めながら嫉妬と欲望にまみれる女帝、チャン・ツィイーがとにもかくにも美しいので、
アジアン・ビューティーを愉しむ映画だと真面目に思う。
立ち姿だけでも十分に妖艶な雰囲気だが、演武のシーンも軽やかで空気に溶けるよう。
映画のテーマカラーになっている茜色がよく似合い、ほう…とため息が出そうになるシーンを幾度も楽しめた!

アクションシーンにおけるワイヤーって違和感から好まない人が多いように感じるけれど
私は香港映画のワイヤーアクションに何だかとても好感があり、勿論どう考えてもワイヤーではあるのだが、撮り方のせいか結構ふわふわした空気が出ているのが面白い。スローモーションが多いからなのか、香港映画のアクションは、舞いを舞っているように見えます。

宮廷内のしがらみゆえに心の内を秘めながら
それでも皆、激しい憎しみや愛を持っている事が見て取れる。
宮中での会話は1つ1つが駆け引きのように感じられ、言葉の真意が難しい事もしばしば。
ウールアン×チムニーカップルはヘタレなガキンチョなのでさておき、皇帝と皇后のやり取りには息をのむ。
悲劇がテーマなだけあって終盤はちょこっとチープだが、ラストシーンには大きな謎を残してくれて、観賞後もずっと考え事をさせてくれる良い作品だった。

ちなみに全然お涙感動作ではないのだが、最後の宴の皇帝の『そちが注いでくれた酒、飲まないわけにはいくまい』という台詞が物凄く萌えたし泣けた…。

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幸ぴこ