「絶対的な正義は存在しない」大日本人 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
絶対的な正義は存在しない
BJ「「正義か。この世にそんなものありはしない。」
監督と脚本は『しんぼる』『さや侍』『R100』の松本人志
先祖代々大怪獣と戦う大日本人の苦悩を描いたモキュメンタリー映画
普段は等身大のサイズだが国からの依頼を受けると国の施設で電流を流され巨大化し「獣」と呼ばれる大怪獣と戦う
大日本人も獣も街もフルCG
大佐藤大はロン毛
大日本人になると逆立つ
大日本人は青いパンツ一丁でほぼ裸
長くもなく短くもない棒を持って戦う
ビームは出ないし派手なキックもない
スポンサーがつくと体に広告をつける
「獣」は怪しくないので怪獣ではなく獣と呼ぶと大佐藤大はハイティーンのときに解釈した
獣は死んでも爆発しないし泡にもならない
ピクミンみたいに天に召される
五代目の父は電流が強すぎて早死にしている
四代目の祖父は高齢者養護施設に暮らしているが認知気味で勝手に自分で電流流して大きくなって大騒ぎに
かつて大日本人の活躍を中継した番組はゴールデンタイムに放送されていたがやがて低視聴率に喘ぎ今では深夜枠の体たらく
睨ムノ獣を倒したあとに現れた全身赤い獣が現れ完敗すると逃亡した中継番組は皮肉にも高視聴率に
新幹線で名古屋方面に移動中を利用したインタビューで通路のため大佐藤大の前を複数の乗客が次々と横切るがその度に視線をそちらに向けるシーンは好き
板尾が演じたメスの匂ウノ獣とのやり取りには笑った
赤い獣との最終決戦には四代目が助けに来てくれたが負けて天に召される
終盤アメリカンヒーローの一家が現れるとなぜか実写に
スーパージャスティスに父と母と思春期の妹ドンタッチミーと幼い弟のビーマイベイビーが登場
ゴレンジャーハリケーンのような技を使うなど最後はビームを放ち赤い獣は爆死
エンドロールも続きあり
ジャスティス星にあるスーパージャスティスの一家のお宅に招かれジャスティスの母が延々とジャスティスに説教する
父の「ぜひ」も
面白い
世間一般では低評価だがわりと自分は好き
新人賞候補としてカンヌに招かれるわけだ
冒頭のインタビューは退屈だったけど
96年のごっつええ感じのコントを彷彿させる部分はある
どうやら自分は多数派?となかなか共感できないサイコパスなんだろう
ヤフコメの自己紹介とかYouTubeコメント欄の語尾に草とかバカじゃねーのと本気で思うもん毎回毎回
配役
妻子と別れて一人暮らしをしている六代目大日本人の大佐藤大に松本人志
「テレパシー」「シンパシー」と名付けた黒い2匹の犬を飼っている大日本人の小堀マネージャーにUA
大日本人のドキュメンタリー番組を制作している取材ディレクターに長谷川朝二
髪を靡かせ両腕が輪っかになっている締ルノ獣に海原はるか
足が一本だけで足の上に顔があるだけの跳ルノ獣に竹内力
関西から東京にやって来た悪臭を放つメスの匂ウノ獣に板尾創路
メスと交尾するため付いて来てアピールのダンスをはじめるオスの匂ウノ獣の原西孝幸
東京ドームの天井の上で寝ていたところを大日本人に抱かれた際に乳首を噛んでしまう童ノ獣に神木隆之介
ウルトラマンのようなアメリカンヒーローのスーパージャスティスに宮川大輔
ウルトラの母のようなステイウィズミーに宮迫博之
三河施設で巨大化した際には大佐藤大がよく立ち寄る名古屋のスナック「あずさ」のママに中村敦子
夫と別れ娘と暮らす大佐藤の元妻に街田しおん