「船酔いするぞ~!!」パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
船酔いするぞ~!!
仕事でヘロヘロになって、強行軍で2時間49分!!観終ってシネコンから出てきた時は、もお頭ん中クルンクルンで『ヨ~ホ~!!』(^^;
1作目「呪われた海賊たち」は、非常に小気味いいテンポとアクションで、楽しませてくれました。続く2作目「デッドマンズ・チェスト」では、『チョット笑いを取ろうと狙いすぎちゃうん?』とツッコミたくなるくらいの、コミカルアクション満載でこれまた楽しませてくれました。しかし今回の「ワールド・エンド」は過去の2作品に比べると、かなりシリアスな作りになっております。しかも、ストーリーの展開が相当早いです。「デッドマンズ・チェスト」のラストで復活したバルボッサについて『何故、生き返ったのか?』てな説明は一切無く、いきなりシンガポールのシーンから入っちゃいます。映画館へ行かれる方、必ず前作観てから行ってください。そうでないとかなりツライです。吾輩なんて「デッドマンズ・チェスト」を前日に予習のつもりで観直して行ったにも関わらず、このザマでございましたから。『話題の映画だから、観ておこうよ』てな感じで、何の予備知識も持たずにカップルなんかで行かれますと、そりゃもおエライ目に遭いますよ。
幾つか、ツッこませていただきますと…≪ネタバレ!≫エリザベスの父であるスワン総督(ジョナサン・プライス)が死んじゃうシーンでも、スクリーンずっと観てたのに、『あれ?何でそうなったの??』てな感じで、吾輩よくわかりませんでした。何よりも今回ティア・ダルマ(ナオミ・ハリス)が、結構なキー・パーソンになっておるんですが、これにしたって、『え~?!そういうことやったん!でもそれってチョット…??』てな感じ。あと「デッドマンズ・チェスト」では結構活躍したノリントンが、エラくあっさり退場しちゃいますし、チョウ・ユンファ演じるサオ・フェンなんて、事前に抱いていたイメージ(強くてカッコイイ!)とは随分と掛け離れた(姑息で情けない…と、吾輩は感じました)キャラとして描かれています。何よりウィルなんて、裏切りに次ぐ裏切りで『お前は一体何モンやねん??何がしたいねん?』てな感じで…、もお他にもツッこみどころ満載でしたわ。でも、ジャックは相変わらずでしたよ…(^^;。
ただ上映時間は長大だったのですが、それでも話が収まりきってないんじゃないかって感じがしました。まあ、最初に「呪われた海賊たち」を観た時に、こんな展開、こんなラストなんて誰も想像してなかったでしょう?話、拡がり過ぎ!!キーラ・ナイトレイなんて、最初は可愛らしいドレス着てたんですよ!
映像は見応え充分です。特に海戦のシーンは、とてつもないド迫力で、映画館で思わず酔ってしまいそうなくらいでございました。そりゃ、観終わったらヘロヘロのクルンクルンですわ!間違っても、酒飲んで観に行かないで下さいね!
“完結編”とは謳ってますが、あのラストなら何とでも出来ますね(^^;。でももお、お腹いっぱいですのでしばらくは復活しなくていいですよ。そんなにあっさり新作作ったら、ジャック・スパロウの値打ち無くなっちゃいますから…。