「1970年代~の西部劇か」ダーティハリー parsifalさんの映画レビュー(感想・評価)
1970年代~の西部劇か
舞台を1970年代に移して、悪をやっつける型破りで法律を軽々と飛び越えてしまう(無法)刑事。世の中が移り変わったら、彼が制作していた西部劇はどうあるべきかっていう映画なのだと思う。そこで、ダーティ・ハリー。法律に則っていたら、悪とは戦えないよって。基本路線は似通っている。銃、暴力、殺人、女性の裸、無法、最後は一騎打ち。刑事なんだけれど、西部劇並みの早打ち、遠距離の相手も倒してしまう。
被害者の家族の苦しみなどは、描かない。悪を許さないって対抗心がメインか。そこは、彼のマカロニウエスタンの西部劇のヒーロー像と同様。被害者にも心を寄せない。ひたすらクールな仕事人。
マグナム、サングラス、ジャケット姿、決め台詞、決してうろたえない。西部劇のヒーローを刑事にしてみたということ。その記念碑的な大一作。
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