ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習のレビュー・感想・評価
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フェイクドキュメンタリーの傑作。ただただ爆笑
映画を見て、ハラハラドキドキすると言えば、アクション映画で主人公がタイトロープを渡るようなシーンなどで感じるのが普通ですが、この映画は、「主人公が何かやらかすんじゃないか、善良な市民を怒らせるんじゃないか」という、違った種類のハラハラドキドキの連続。何しろフェイクドキュメンタリーなわけで、最初っから最後まで大嘘をつきっ放しの映画。手法としても、倫理的にも、ギリギリのエリアを突き進む感じが痛快です。
カザフスタンをおちょくり、アメリカ人をおちょくり、ユダヤ人をもおちょくり(主演のサシャ・バロン・コーエン自身がユダヤ人なのでできる芸当)、観客を爆笑させるスーパークレイジーな映画。初めて見た14年前も爆笑したけど、2020年の続編登場のときにもう一度見てまた爆笑。凄い1作です。
モキュメンタリーという手法の作品。
ドキュメンタリーのようなタッチで描くフィクションの作品のこと。
男尊女卑が強く残るカザフスタン人がアメリカに行ってパメラという女性に出あうのを目的にニューヨーク→カリフォルニアまで旅をするという、ブラックコメディ。
下品だとは聞いてたけど、確かに!
シュールな笑いもあれば、単純に笑えるのもあり、欧米のお笑いという感じ。
前提知らなくても相当おかしい
かなりクレージーな映画です。ここまでやっていいの?っていう内容。
観た後で知りましたが「モキュメンタリー」という手法の映画だそうです。
ドキュメンタリー風、ではなくて本当にドキュメンタリーとして撮ってる、ということらしいので、事前に調べてから観ましょう。
知らなくてもかなり限界超えてますが、モキュメンタリーと知ったら空いた口がふさがらない。
そりゃあ撮影後確かにモメますね。
どちらにしてもお下品嫌いな人は見ない方がいいです、
強烈ブラックコメディ
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カザフスタンに住むボラットが政府の要請を受けてアメリカの文化を学びに行くというフェイクドキュメンタリー。
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カザフスタンが、男尊女卑の強い国(女の人は男がひいている台車でしか移動できないとか)でユダヤ人狩りという祭りをしていたりかなり左寄りの思想の国として描かれていて、そんな人とアメリカの色んな思想の人が交わっていく。
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貴族の家にお邪魔したり、フェミニストの話を聞いたり、保守的なキリスト教の集まりに参加したり。面白いのはその人たちの誰もボラットの正しい名前を口にしない。これは、中東系の人達のことを自分の都合の良いように捉えてるだけで、誰もボラットの本当のことを見ようともしてないってことなのかな。公開当時は9.11から5年しかたってないし。
レベル高すぎて。
笑いのセンスが高すぎて、ショック死寸前。
グロエグなコメディ。
引きすぎて、笑えなかった。ギャグなのもわかるし、ストレートに風刺してるのもわかる。でもキツいわー。
ホラーと言っても申し分ない。
強烈
カザフスタンのジャーナリストがアメリカに訪れ、文化の違いによって起こるトラブルを描いたかなり作品。
思い切り男尊女卑で、人種差別もするし、障害者も馬鹿にするし、思い切り下ネタが出る。社会風刺なのかよく分からない、かなり過激で強烈な作品だけど面白いと感じた。観る人によっては全く笑えないし、怒る人も多いだろうな。
裸のおっさん2人の醜い取っ組み合いは、映画史に残る酷い絵面だと思った笑
死ぬほど笑った!
大爆笑!映画史上最悪に醜い取っ組み合いのシーンで死ぬかと思いました。
訴訟沙汰も厭わず命がけで笑いをむしり取る姿勢は何かと見習いたいと思いますが、あのMANKINIを着る勇気さえないです。
“3歳以下の鑑賞を禁ず”というデタラメも相俟って一生忘れられない映画になりました。
突撃レポーター
突撃レポーターぶりは面白いけど、受ける側のヤラセっぽさで引いてしまう。と、思ったけど、その後の展開がバカバカしくて面白い。NYのホテルのテレビ『ベイウォッチ』で見た女優パメラ・アンダーソンに一目ぼれしたため、カリフォルニアまで行くことに・・・飛行機はユダヤ人のテロが怖いからと、車で・・・と、運転の練習から始める。
バロン・コーエン自身がユダヤ系だから許されるんだろうけど、人種・国差別が酷い内容。それでも笑える。同行するアザマットは骨董品屋での損失、ホテルでの裸の乱闘が原因で去ってしまう。しかし、ボラット氏のアソコはデカそう・・・黒塗りしてはあるけど、アザマット氏とかなり違った面積。
それにしてもカザフスタンに配慮はないのか?!ユダヤ嫌いは置いといて仲が悪いのはウズベキスタンだけと言っていた。まぁ、日本人が見る分には関係ないけど・・・そいでもって、こっそりとアメリカ本国の嫌な部分をさらけ出してるところが見事。特にロデオ会場の演説とか、危ないキリスト教の集会とか・・・
数々の起訴が起きたものすごいモキュメンタリー映画
数々の起訴が起きたものすごいモキュメンタリー映画。
所々役者を使用しているが、ほんとうにやってることが凄い。
個人的には爆笑しましたw
ほとんどシモの話なのでそれが苦手な人は観ないほうがいい。
ボラットを演じているコーエンはユダヤ系イギリス人なのだが、
作中ではユダヤ人をネタにしているのが面白い!
カザフスタンやユダヤをバカにしているかのようで
アメリカをバカにしていて...
ブラックコメディが好きな方は楽しめるが、
いまいちピンと来ない人には絶対オススメはしない。
本人一瞬"素"に戻ります
完全に《確信犯》の映画ですね。笑える人は徹底的に笑えるが、笑えない人にはどうしようも無い程の内容です。
低俗と言えば低俗だし、社会派と言えば社会派とゆう、不思議なバランス感覚を持ち合わせる作品になっていました。
ただ、時々明らかに“やり過ぎて笑えない状況に陥ってしまう”のが何とも勿体無いところでもあります。
それでも劇場内は大いに盛り上がり、エンドロールまで1人も立ち上がらなかったのですから、平和呆けの日本人にはピッタリな作品かも知れません。
それにしても《カザフスタン》とゆう設定が何とも絶妙です。色々な差別を笑いに持って行くので自分の中の“良識”を如何にして崩して観るか…が、最善の観方かと思います。カメラの位置取りや、ボラッド本人が「流石にこりゃマズい!」と、たまに一瞬“素”に戻る表情等が気にならなければの話なんですけどね。
(2007年6月1日シネ・アミューズ/EAST)
笑える外国人
こういう破天荒な外国人は嫌いじゃない。
日本で言えばえがちゃんのような愉快な人物。
キャラクター設定はとても良かったのだが、モザイクを入れるまでの演出は受け入れられなかった…
ストーリーは所々面白いのだが、全体的に見ると平凡。
下ネタの度が過ぎていたのでそこで好みが分かれそうな映画。
サシャ・バロン・コーエン最高!大好きっす。
ピンク・フラミンゴに下品さは勝るとも劣らない素晴らしい映画。下品な自分が下品ていうんだから相当下品です。それでもこの映画が初登場1位4000万ドル。しかも、上映会場が限られた状態で。これって数年に一度あるかないからしいです。んで、あっという間に1億ドル突破しそうと。
カザフスタンの記者がアメリカを取材という設定なんですが、これが嘘っぱちでカザフスタン政府も抗議したという逸話も。まあ、あきらかにカザフスタンじゃないんですけどね。
この映画は少なくとも日本ではぼかしが多かったことと思います。そこらじゅうにち○ち○がでてくるし(本物)。さすがに激しいところはぼかしがあるもののたま○○も丸見えです。全て下ネタと侮辱で構成された映画です。それでも、バカにされているアメリカ人も全員大笑いです。絶対におすすめ。是非、見てください。
主演のサシャ・バロン・コーエンは実はイギリスはケンブリッジ大出身の秀才。しかも、映画の中でもとことんバカにしているユダヤ教の敬虔な信者です。彼のイギリスのテレビシリーズDa Ali G Showの中のキャラのうちの一つがこのボラットです。一つはラッパーですでに映画化。もう一つのゲイのファッション評論家というキャラは現在撮影中とか・・・。最近では、ティム・バートンのスィーニー・トッドに出演していました。きちんとオーディション受けて役を勝ち取ったようです。
タラデガナイトというウィル・フェレル主演の映画にライバルとして出ており、この映画も本当に腹抱えて笑えます。こっちもおすすめ。
ナ~イス
カザフ語(ホントか?)で始まる60年代バルチックなオープニングからして悪ふざけに満ちており、それが笑える。
道化が米国の本音を引っ張り出すというコンセプト、どこまで本気で真面目に狙っていたのか。高評価は偶然なんじゃないだろうか。と、色々疑ってしまうほど悪辣で大バカ。カメラマンが存在しないことになってる設定も観客が当然気にすることを狙っており悪辣。
ともあれ、ホテル全裸乱闘は10年ぶりぐらいに映画で腹痛くなるくらい笑った。乱闘の原因が最高にバカだし、武器がまたあり得ないバカさ。役者2人、すげえ根性。チンクイエ(これはポーランド語だそうで、やっぱり悪辣也)
実録:人間の汚いホンネ
間違いなく2006年の映画作品の中で、最高傑作だ。マジでよく作ったと思う。この作品の関係者全てに、最高の賛辞を送りたい。これぞホンモノの映画人だ!!!
人間のホンネってなんて非道なのだろう。アメリカ人がひどいというより、どの国でも同じような形で撮影してホンネを聞き出せば大差ないような気がする。
お金を払うからこそ、超美人、超美男、超ありえない展開という虚構の世界に浸るのが映画を見に行く目的という人にはキッツイ内容だと思うが、これはすごい作品だ。深い。何が本当で何がウソか、何が信じられて何が信じられないのか、ホンモノの愛はどこにあるのか・・・価値観がバカスカぶっ壊される。これぞ映画鑑賞の最高の体験だ。必見。
とにかく下品!! でも下品で何が悪い!?
■とにかく下品!! でも下品で何が悪い!?
この上なく下品なボラットがアメリカ大陸を横断すると、下品で偏見にあふれたアメリカの姿が浮かび上がるのだから、ほら不思議。
とは言え、固い映画では決してない。むしろ、すっげーーーーバカ映画だ。でも、とてもしたたかなバカ映画なんである。劇場で腹を抱えながら、「もしかしたら、俺は俺自身を笑っているのか?」という錯覚に陥る人もいるのではないだろうか。必見!
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