「何故8番の窓口で生活保護の申請を受けないのか?」ロゼッタ マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
何故8番の窓口で生活保護の申請を受けないのか?
こんな馬鹿な母親は捨てるべきだ。
この主人公の母親もここまでかたくなに自我を通そうとするからには、真剣に逃げるべきである。
さて、この映画の映像は落ち着きがなく、目が回りそうだ。撮影効果がどこにあると言うのだろうか?視野が狭く、色や輪郭もぼやけていて、スッキリしない。そう言った効果をねらっているのかもしれないが、その得られた効果の成果が見えない。多分、終止『やりたくない事をせわしくやらせれる不快感』を描いているのだろうが、僕にとってはこの映画を見る事に不快感を感じた。
早く生活保護を受けて、母親を追い出し、病気を治すべきだ。必死で生きようとしているって言うが、この主人公の行動を見ていても、女性としての叡智が全く見えない。つまり、ジジイが描いた可哀想な少女のお話って事だ。まぁ、
多分、ここまで身を落とせば、女性ならば、身を売る事になる。しかし、ジジイはそう言った過酷な現実からは目を背ける。つまり、フォンテーヌは哀れで、エポニーヌは愚かで、コゼットの様な純真無垢な少女だけを物語は救済するのだ。
多分、少女は裏切って懸命に生きるのだろうが。
やっぱりね。そら、裏切った。
日本人はこの映画見て、これがフランス人と思うべからざり。フランス人はこう言った場合、組合を作る。組合を作って、労働者は団結して、搾取から自分達の身を守る。今でもそうである。この少女の行動がかなり特殊だったから、カンヌで賞を取ったと思う。故に『PLAN75』もフランス人から見たら、考えられない発想なのだろう。
つまり、親離れ出来ない、自己中心的な男勝りな性格の少女は、いくら可愛くとも、仕事にありつけないって言っている。そして、最後に音楽に才能があると勘違いしているけど、割りと穏やかなイケメン君が助けてくれるから、それを信じて彼に付いていきなさいって事でしょ。
追記
やっぱり、フランスのジジイの発想だ。
『シャーロットの姫』はイギリスのアーサー王伝説だ。フランス人には分からないのかなぁ?