グリーンマイルのレビュー・感想・評価
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Z世代にこそ観てもらいたい作品
188分とかなり長めですが、どんどん引き込まれ気づいたらクライマックスでした。
ジョン・コーフィは「毎日愛が利用され、たくさんの人が苦しんでいる。それを感じることに疲れてしまった」と言いました。
今SNSを見ると楽しい投稿もありますが、荒んだ投稿や攻撃的なもの、妬みや信じられない非道なニュースが目に入り、ジョン・コーフィと同じ気持ちになってしまします。
ですがあなたが悪い訳ではありません。
自分の幸せを追い、誰かと比べず誰かを傷つけず、人生の最期に「楽しかった」と言いたいものです。
人を殺して許される存在があるとすれば、神だけだ
午前十時の映画祭にて鑑賞。
如何なる人間でも最後まで人として扱い、最期まで目を逸らさず見届ける。でなけば命の重みを見失ってしまう。電気椅子のシーンでは自然と息が詰まる。
ただ死ぬのを待ち、自ら死に向かって歩いていくなんて寂しすぎる。
題名は聞いたことあるけど知らない映画。名作中の名作。
泣けた・゜・(つД`)・゜・
題名は聞いたことあるけど知らない映画パート1。
戦争の映画かと思いきや、死刑囚と看守の不思議なお話。
心優しい死刑囚のお話。
号泣もいいとこ、めっちゃ泣いた。
体が大きく多分知恵遅れ?な黒人が、2人の幼い姉妹を殺した罪で死刑囚の監獄へ。
そのときに治したかった、間に合わなかったと言っていて疑問だったが、本当に治したかったんだな…。
病気やけが?を吸い取り治す。周りの悪いところも全部感じ取れてしまう。
冤罪だと知ったトムハンクスに、自分はもう疲れた、死にたい、って言わせるような世界が本当に憎い…。
しかし年齢が合わない、歳とりすぎてるなと思ったら本当に長生きだとはね。
20代で監獄の長官になるの凄いと思ったらすでに40代、50代くらいでしたか。
やはり名作と呼ばれるのは本当に良い作品だとわかる作品。
また見たい。
22.11.20 テラサ
【人間の善性と悪性そして罪と罰をファンタジー要素も取り入れて描いたヒューマン・ドラマの忘れ難き逸品。今作は、人間の喜怒哀楽全ての感情を揺さぶる見応え十二分の作品なのである。】
ー 久方振りに鑑賞したが、矢張り実に面白い。人間の喜怒哀楽を全て盛り込んでいるからである。
又、物語構成もトム・ハンクス演じた看守ポールの老年期から始まり、死刑囚収容所、グリーンマイルで起こった数々の物語をメインに、最後は再び老年期に戻るというモノでそこで、キッチリと人間の善性と悪性そして罪と罰を描き切っている点であろう。ー
■これだけの作品であるので、内容は割愛。だが、久方ぶりに見ても涙腺が緩んだところと、印象的なシーンを記す。<Caution!内容に触れています。>
・尿道感染症に苦しむ看守ポールが勤めるグリーンマイルに、ある日黒人の大男、ジョンが死刑囚としてやって来る。だが、彼は暗闇を恐れ乍らも人の苦しみを取り除く特殊能力を発揮する。
- あのシーンは、昔見た際には驚いたモノだ。-
・囚人デルが可愛がっていた、芸達者なネズミ、ミスタージングルズを無残にも踏みつぶした矢鱈コネを振り翳す新任看守パーシーの虫唾が走る行為の数々も、驚く程覚えている。
- パーシーがデルの処刑をワザと手順通りに行わなかったために、(頭に乗せるスポンジに水を浸さなかった。デルは電流が巧く流れずに焼け焦げてしまうシーン。
今作ではパーシーは、ビル(サム・ロックウェル:初見時には分からず。)と並んで人間の悪性の代表として描かれている。-
■グリーンマイルのハル所長の妻メリンダは、重い腫瘍に侵されていたが、或る晩、ポール達がジョンを連れてやって来る。(その際に、ジョンはビルに腕を掴まれ、彼が犯した自らが死刑囚になった事件を、観るのである。)
そして、ジョンは悪態をつくメリンダにそっと近づき、彼女の口から”悪いモノ”を吸い上げるシーン。メリンダはその後、別人の様に優しい言葉と自らの銀のペンダントをジョンに与えるのである。ここは沁みたなあ。
ジョンはいつものように、”悪いモノ”を吐き出さずに刑務所に戻る。
そして、牢の前を通りかかったパーシーを捕まえ、彼の口の中に”悪いモノ”を吐き出すのである。パーシーはビルを撃ち殺し、自らも魂が抜けたようになり、精神病院に入れられるのである。正に”罪と罰”である。
・ジョンの処刑シーンは観ていてキツイ。ポール達看守は脱走を勧めるが、ジョンは”世の中には悲惨な事が多すぎる。もう疲れたんだ・・。”と言って自ら電気椅子に座るのである。
・その後、物語はポールの老年期に戻る。
そして、ポールは仲良しの女性マーガレットを山小屋に連れて行く。そこにはナント芸達者なネズミ、ミスタージングルズが元気に走り回っており、ポールも彼女に”私は108歳なんだ”と告げるのである。
ー ジョンの不思議な力の恩恵を受けたモノは、不死ではないが長生きをする、とポールは語り、”それが、ジョンを救えなかった私に対する罰なのです。”とマーガレットに話すのである。-
<今作は、単純なヒューマンドラマではない。
人間の善性や悪性、そして罪と罰をファンタジー要素を絡めて描いた、見応え十二分の作品なのである。>
切ない奇跡のファンタジー
ホラーとミステリーの巨匠、スティーブン・キングさんの原作だけど、本作はファンタジー色の強い作品です
初公開時、劇場で観たっきり久々の鑑賞、当時はそうでもなかったけど、歳を兼ねて観てみるとなかなかの秀作でした
故マイケル・クラーク・ダンカンさん演じるジョン・コーフィが冤罪から救われることなく、死刑執行される結末がとても切ない
残酷な死刑執行シーンとネズミを追い回す何気ない日常を交互に淡々と語る割に3時間を全く感じさせない演出が見事でした
グリーンマイルと呼ばれる通路を通って電気椅子に向かう受刑者たちに安...
グリーンマイルと呼ばれる通路を通って電気椅子に向かう受刑者たちに安らかな死を迎えさせてやることが、彼らの仕事だった。ある年、この刑務所に身長2メートルを越す黒人の大男、コーフィが送られてくる。
良かったです。
コーフィ役の方の演技が素晴らしかったです。
亡くなられて、とても残念です。
ネズミも本物❔
他の方の、レビューにあるように、時間が、長すぎや、コーフィの死刑をなぜとめなかったのか、等々ありますが、ラスト辺りは、涙涙でした。
日本人に理解しがたい作品
好き嫌いが分かれそうな作品です。結論から言うと僕はあんまり好きじゃない。この映画に感動出来る人は素直な人でしょう。僕はひねくれ者なので(笑)
そもそも日本人には黒人差別についてあまり感情移入出来ないのではないでしょうか。だから大男が殺人の明確な証拠が無いにも関わらず死刑囚にされたこともそこまで納得が出来ません。
刑務所を舞台にした現実味ある舞台設定から急にファンタジーを盛り込んでいく場面。これも好き嫌いが分かれるとこでしょう。病を治す超常現象を持つ男。キリスト教をモチーフにした宗教的考え方ですね。ここも日本人には理解し難いのかもしれません。
一番文句を言いたいところは三時間超の長編にした点ですね。原作の場面を取捨選択することにもう少し考えて欲しかったですね。
人の痛み、世の中の嫌な部分が見えてしまうコーフィー。 そんな彼が美...
人の痛み、世の中の嫌な部分が見えてしまうコーフィー。
そんな彼が美しい映画を観て天使だと涙するシーンはなんとも言えない。でも彼が救われたシーンでもあるかと思うとぐっときます。
世の中の汚れている部分ではなく、皆美しいものを感じて安らいだ気持ちになれればいいのになぁと感じる。
そんな人生において大切なことを考えさせられる映画です。
コーンブレッド
10数年ぶりに3、4回目となる鑑賞。
長いし、流して観るつもりがやっぱり引き込まれた。ファンタジーの部分は好きでないんだけど、それを上回る何かがある。
初めて見た時から、コーンブレッドというものをいつか食べてみたいと思ってるんだけど、叶っていない。自作するしかないのかな。
とにかく名作はやはり名作だった。
評価:4.0
観たもの以上に語りかけてくる作品
コーフィーは不思議な能力のおかげで辛いじん人生だった。
その能力があったとして、黒人でなかったら、あんな大男でなかったら、もっと違う人生だったのか。
いや、だからこそあの不思議な力を与えられたに違いない
ポールはどうだろう。
刑務官という辛い職業。
囚人がいつ襲ってくるかもしれない、罪を犯してるとはいえ、死刑を実行しなければならない。
辛かったに違いない。
そんな時コーフィーと出会った。
本人が望んだから、見て見ぬふりした。
結果はどうだろう。
人並み外れた長生きは辛い人生であろう。
どれだけ、ミスタージンクスに助けられているのか。
それももう、あまり長くないと悟っているのも悲しい。
グリーンマイルはどこに続くのか
この映画を見終わって思ったのは単純に儚さであった。無実の罪で処刑されたジョンコーフィはそれに抗うことなく、運命を受け入れ処刑されていく様子はもう一度見たら見方が変わるだろうか。それとも‥。だが、刺青男を殺したのには何が理由があったのだろうか。彼は処刑が下ることが決まっていた。そして、同僚のあいつも移転が決まっていた。いやしたかどうかわ、コネがあったかは知らんがね。それをあそこまでしたのには理由があるのだろうか。やはり、誰かの不幸は誰かが背負うということなのだろうか。そんなふうにあくまでジョンに一任できない自分を心のどこかに感じた。そして、それはグリーンマイルを歩けば答えが出るのだろうか。。。
原作を読んでいるとやっぱり物足りなく思える
劇場公開時鑑賞。原作は最初の文庫版で読了済み。
原作の肝は、六分冊という形式でキングの超絶ストーリーテラーっぷりを嫌というほど思い知らされる(「次巻が待ち遠しい」×5)、というところだと思うので、その辺は映画だと弱くなってしまうのはまあもうしょうがない。
ちょっとした仕掛けの驚きはあったし、キングらしいシモネタは残してるねえとか、サム・ロックウェルだったの!?とか、絵面の9割以上がおじさんですがこれはいいおじさんたちとか、残りの美味しいところをかっさらうミスタージングルズについアルジャーノンを重ねてしまうとか。
もっと褒めたくなって然るべきなのに、あの映像表現でずっこけてしまう。
これは衝撃的でした。
スティーブンキングの才能の発想の空恐ろしさを感じる作品を、こんなに感動のファンタジー風に仕上げる監督の手腕たら、ない。そんな作品。
最初観た時の謎の不安感と不信感と不快感といったら無かったし、本当いろいろ理解できなかった。
ただ何度か観ると少し考え方が変わってくるし、そして何回観ても何を訴えようとしてるのか毎回テーマが違って見えてこんな作品なかなか無いって思えた。
ファンタジー???
3時間という長い作品だが、不思議と短く感じたので面白かったのだろう。
でももっと掘り下げて欲しいシーンは多くあったし、
無駄に感じたシーンも多かった。
トムハンクスの演技は流石で感情移入しやすかったが、
コフィーが何で奇跡の力を持ったのか、今までは何をしていたのかなどバックボーンがなさすぎで可哀想だという気持ちしか湧いてこないのは勿体く感じた。
コフィーが1番愛を持って接しているのがトムハンクスだったはずなのに、何故かトムハンクスとネズミだけ罰として孤独な人生を生き続けなければいけないという点についても腑に落ちなかった。
あとあっさり死刑に追いやったのも3時間という長作である点からしても残念だった。
悪役は全て素晴らしい演技で本当に腹が立った。
ただ、ストーリー面がどうも納得いかない。
ファンタジーだしという言葉で片付けるべきなのか…
聖書外伝
最初は超能力もの?SF?って思ってみてたけど完全な宗教映画でしたね🎵それもかなり意図的にキリスト教圏の人で無いと分からないように巧妙にその宗教性は隠されている。まず主人公のポールである。コールド・マウンテン刑務所Eブロックの看守主任で在職中、78回の死刑執行の指揮をとったとある。ポール=聖パウロ。言わずと知れずキリスト教の最大の迫害者で後に回心して最大のキリスト者となる人物である。そしてサブキャラクターのジョン・コーフィ。黒人の大男で少し知能や記憶力に発達障害がある。ジョンは聖ヨハネの事でありイエス・キリストの預言者である。日本人はよく間違いやすいのだが予言者ではなく預言者である。すなわち神の言葉を預かれしもの意味で神の国の使い=天使として描かれることもある。ポールはジョンに尿路感染症を治してもらいジョンの無実を信じるようになる。奇蹟を見たものが回心し(まさに「パウロの回心」)人の罪と正義に目覚めていく物語である。象徴的なことはまた一つ。コールド・マウンテン刑務所の所長の妻・メリンダの難病をポールがジョンを使って治癒した時メリンダはお礼として聖クリストファーのメダイをジョンに授ける。聖クリストファーは地球上の罪を背負った幼子イエスを肩に背負い世話を焼いた聖人である。罪の重さはポールにとって虫のようなエネルギー体としてコントロールされ悪人の心を読んだり、その者たちの処分に使ったりするが自分の命を救う事は出来なかった。ただジョンはそのエネルギーの一部を出だしのプロローグの伏線回収に使うべく、ジョンとネズミのMr.ジングルスに施しその命を長寿に当てる。それは決して本人たちにとっては幸せなことでは無く、死ねぬ苦しみ、知り合いたちとの死別で自らの実が取り残される恐怖・・このことは信者に不死を与えることが幸せかどうかを深く考察させられる。ちなみに原作では
Mr.ジングルスは「スチームボート・ウィリー」と呼ばれており、すなわちミッキー・マウスとして世界中の人々の心にアイコンとして刻まれる・・そうイエス・キリストのように・・・。
コフィー何者?
結局コフィーはどこから現れたんだろう。神の使い?
この映画で感動している人が多いけど、自分はコフィーの冤罪が最後まで晴れず、看守以外はコフィーを極悪人の犯人だと思って憎んだままだったのが気分悪い。
看守も、刑事でもないし証拠もないし、誰も信じられないようなこと言い出して職を失う訳にはいかないんだろうけど、無実だと知りながら死刑にするって、絶対あってはならないでしょ。
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