グリーンマイルのレビュー・感想・評価
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そして、2001年9月11日に暗黒のグリーンマイルをアメリカは迎える。
薄気味悪い地獄の大団円。『私は死にたくない』配信して♥
『フランケンシュタイン』『アルジャーノンに花束を』『アンクル・トムの小屋』を大いにリスペクトしているのかなぁ?
殺し方の問題で、やっている事は一緒だ。この原作や映画をどう解釈して良いか分からない。但し、僕自身は死刑制度には反対で、例え社会勉強とか義務であっても、死刑などに立合いたいとは絶対に思わない。
外見から人を判断するな!って事だろうが逆を返せば、TATT◯◯の白人が悪者で大男の黒人が善人って言うのも偏見だと思う。
このTATT◯◯の白人の病気を奇跡で直せば良いと思うが。
勿論、この白人の警官の精神状態を何故直せないか?
こう言った映画は真面目に病気を直しそうとしている人に対する差別になると思うが。
『泰山鳴動して鼠一匹』地獄は終わらない。アメリカは偽善者の固まりだらけってことでしょ。
死刑囚の看守の話
神の力を持った冤罪死刑囚コーヒィが新人看守と凶悪犯を殺す。看守は葛藤しながらも無実と知りながらコーヒィに刑を執行する。
看守とネズミは力を受けて長生きする。
キリストになぞらえた節がある。
考察したくて あらすじ おさらい
オチンチンに痛みが走る
でっかい黒光りが 吸い取って吐き出して
ビンビン ハッスル 鞘の中
踏まれたちっちゃい灰色は
でっかい黒光りが 吸い取って吐き出して
レッツゴー サーカス 夢の中
ビリビリ電撃 激しく燃える 策は内緒にしておこう
悪人見抜いて 星を見て グリーンマイルを抜け出して
悲観的な寝たきり奥さん
でっかい黒光りが 吸い取って 悪人 消すため 吐き出して
握手で能力 引き継いだ
冤罪なのにビリビリ電撃 思い出話 どこまでホント
ショーシャンクと肩を並べる名作
午前十時の映画祭にて観てきました。「ショーシャンクの夜に」と同様に刑務所が舞台です。
私が特に強く感じた場面を2つ挙げます。
1つ目は、中盤にネズミを可愛がっていた罪人(フランス人かな?)が電気椅子で処刑された場面です。頭の上のスポンジが乾いていたため、顔が燃えあがるショッキングな場面です。思わず「ソウ」のデスゲームで使えそうと、不謹慎な考えが頭をよぎってしまいました。
2つ目は、コーフィーの処刑場面です。この場面は本当に複雑な気持ちになり、何とか救える方法がないものかと思っていました。
このサイトでは、「ショーシャンクの夜に」より満足度は低めに出ていますが、私が観た限り、ショーシャンクと肩を並べる名作だと感じました。
題名は聞いたことあるけど知らない映画。名作中の名作。
泣けた・゜・(つД`)・゜・
題名は聞いたことあるけど知らない映画パート1。
戦争の映画かと思いきや、死刑囚と看守の不思議なお話。
心優しい死刑囚のお話。
号泣もいいとこ、めっちゃ泣いた。
体が大きく多分知恵遅れ?な黒人が、2人の幼い姉妹を殺した罪で死刑囚の監獄へ。
そのときに治したかった、間に合わなかったと言っていて疑問だったが、本当に治したかったんだな…。
病気やけが?を吸い取り治す。周りの悪いところも全部感じ取れてしまう。
冤罪だと知ったトムハンクスに、自分はもう疲れた、死にたい、って言わせるような世界が本当に憎い…。
しかし年齢が合わない、歳とりすぎてるなと思ったら本当に長生きだとはね。
20代で監獄の長官になるの凄いと思ったらすでに40代、50代くらいでしたか。
やはり名作と呼ばれるのは本当に良い作品だとわかる作品。
また見たい。
22.11.20 テラサ
【人間の善性と悪性そして罪と罰をファンタジー要素も取り入れて描いたヒューマン・ドラマの忘れ難き逸品。今作は、人間の喜怒哀楽全ての感情を揺さぶる見応え十二分の作品なのである。】
ー 久方振りに鑑賞したが、矢張り実に面白い。人間の喜怒哀楽を全て盛り込んでいるからである。
又、物語構成もトム・ハンクス演じた看守ポールの老年期から始まり、死刑囚収容所、グリーンマイルで起こった数々の物語をメインに、最後は再び老年期に戻るというモノでそこで、キッチリと人間の善性と悪性そして罪と罰を描き切っている点であろう。ー
■これだけの作品であるので、内容は割愛。だが、久方ぶりに見ても涙腺が緩んだところと、印象的なシーンを記す。<Caution!内容に触れています。>
・尿道感染症に苦しむ看守ポールが勤めるグリーンマイルに、ある日黒人の大男、ジョンが死刑囚としてやって来る。だが、彼は暗闇を恐れ乍らも人の苦しみを取り除く特殊能力を発揮する。
- あのシーンは、昔見た際には驚いたモノだ。-
・囚人デルが可愛がっていた、芸達者なネズミ、ミスタージングルズを無残にも踏みつぶした矢鱈コネを振り翳す新任看守パーシーの虫唾が走る行為の数々も、驚く程覚えている。
- パーシーがデルの処刑をワザと手順通りに行わなかったために、(頭に乗せるスポンジに水を浸さなかった。デルは電流が巧く流れずに焼け焦げてしまうシーン。
今作ではパーシーは、ビル(サム・ロックウェル:初見時には分からず。)と並んで人間の悪性の代表として描かれている。-
■グリーンマイルのハル所長の妻メリンダは、重い腫瘍に侵されていたが、或る晩、ポール達がジョンを連れてやって来る。(その際に、ジョンはビルに腕を掴まれ、彼が犯した自らが死刑囚になった事件を、観るのである。)
そして、ジョンは悪態をつくメリンダにそっと近づき、彼女の口から”悪いモノ”を吸い上げるシーン。メリンダはその後、別人の様に優しい言葉と自らの銀のペンダントをジョンに与えるのである。ここは沁みたなあ。
ジョンはいつものように、”悪いモノ”を吐き出さずに刑務所に戻る。
そして、牢の前を通りかかったパーシーを捕まえ、彼の口の中に”悪いモノ”を吐き出すのである。パーシーはビルを撃ち殺し、自らも魂が抜けたようになり、精神病院に入れられるのである。正に”罪と罰”である。
・ジョンの処刑シーンは観ていてキツイ。ポール達看守は脱走を勧めるが、ジョンは”世の中には悲惨な事が多すぎる。もう疲れたんだ・・。”と言って自ら電気椅子に座るのである。
・その後、物語はポールの老年期に戻る。
そして、ポールは仲良しの女性マーガレットを山小屋に連れて行く。そこにはナント芸達者なネズミ、ミスタージングルズが元気に走り回っており、ポールも彼女に”私は108歳なんだ”と告げるのである。
ー ジョンの不思議な力の恩恵を受けたモノは、不死ではないが長生きをする、とポールは語り、”それが、ジョンを救えなかった私に対する罰なのです。”とマーガレットに話すのである。-
<今作は、単純なヒューマンドラマではない。
人間の善性や悪性、そして罪と罰をファンタジー要素を絡めて描いた、見応え十二分の作品なのである。>
切ない奇跡のファンタジー
ホラーとミステリーの巨匠、スティーブン・キングさんの原作だけど、本作はファンタジー色の強い作品です
初公開時、劇場で観たっきり久々の鑑賞、当時はそうでもなかったけど、歳を兼ねて観てみるとなかなかの秀作でした
故マイケル・クラーク・ダンカンさん演じるジョン・コーフィが冤罪から救われることなく、死刑執行される結末がとても切ない
残酷な死刑執行シーンとネズミを追い回す何気ない日常を交互に淡々と語る割に3時間を全く感じさせない演出が見事でした
観たもの以上に語りかけてくる作品
コーフィーは不思議な能力のおかげで辛いじん人生だった。
その能力があったとして、黒人でなかったら、あんな大男でなかったら、もっと違う人生だったのか。
いや、だからこそあの不思議な力を与えられたに違いない
ポールはどうだろう。
刑務官という辛い職業。
囚人がいつ襲ってくるかもしれない、罪を犯してるとはいえ、死刑を実行しなければならない。
辛かったに違いない。
そんな時コーフィーと出会った。
本人が望んだから、見て見ぬふりした。
結果はどうだろう。
人並み外れた長生きは辛い人生であろう。
どれだけ、ミスタージンクスに助けられているのか。
それももう、あまり長くないと悟っているのも悲しい。
グリーンマイルはどこに続くのか
この映画を見終わって思ったのは単純に儚さであった。無実の罪で処刑されたジョンコーフィはそれに抗うことなく、運命を受け入れ処刑されていく様子はもう一度見たら見方が変わるだろうか。それとも‥。だが、刺青男を殺したのには何が理由があったのだろうか。彼は処刑が下ることが決まっていた。そして、同僚のあいつも移転が決まっていた。いやしたかどうかわ、コネがあったかは知らんがね。それをあそこまでしたのには理由があるのだろうか。やはり、誰かの不幸は誰かが背負うということなのだろうか。そんなふうにあくまでジョンに一任できない自分を心のどこかに感じた。そして、それはグリーンマイルを歩けば答えが出るのだろうか。。。
ファンタジー???
3時間という長い作品だが、不思議と短く感じたので面白かったのだろう。
でももっと掘り下げて欲しいシーンは多くあったし、
無駄に感じたシーンも多かった。
トムハンクスの演技は流石で感情移入しやすかったが、
コフィーが何で奇跡の力を持ったのか、今までは何をしていたのかなどバックボーンがなさすぎで可哀想だという気持ちしか湧いてこないのは勿体く感じた。
コフィーが1番愛を持って接しているのがトムハンクスだったはずなのに、何故かトムハンクスとネズミだけ罰として孤独な人生を生き続けなければいけないという点についても腑に落ちなかった。
あとあっさり死刑に追いやったのも3時間という長作である点からしても残念だった。
悪役は全て素晴らしい演技で本当に腹が立った。
ただ、ストーリー面がどうも納得いかない。
ファンタジーだしという言葉で片付けるべきなのか…
聖書外伝
最初は超能力もの?SF?って思ってみてたけど完全な宗教映画でしたね🎵それもかなり意図的にキリスト教圏の人で無いと分からないように巧妙にその宗教性は隠されている。まず主人公のポールである。コールド・マウンテン刑務所Eブロックの看守主任で在職中、78回の死刑執行の指揮をとったとある。ポール=聖パウロ。言わずと知れずキリスト教の最大の迫害者で後に回心して最大のキリスト者となる人物である。そしてサブキャラクターのジョン・コーフィ。黒人の大男で少し知能や記憶力に発達障害がある。ジョンは聖ヨハネの事でありイエス・キリストの預言者である。日本人はよく間違いやすいのだが予言者ではなく預言者である。すなわち神の言葉を預かれしもの意味で神の国の使い=天使として描かれることもある。ポールはジョンに尿路感染症を治してもらいジョンの無実を信じるようになる。奇蹟を見たものが回心し(まさに「パウロの回心」)人の罪と正義に目覚めていく物語である。象徴的なことはまた一つ。コールド・マウンテン刑務所の所長の妻・メリンダの難病をポールがジョンを使って治癒した時メリンダはお礼として聖クリストファーのメダイをジョンに授ける。聖クリストファーは地球上の罪を背負った幼子イエスを肩に背負い世話を焼いた聖人である。罪の重さはポールにとって虫のようなエネルギー体としてコントロールされ悪人の心を読んだり、その者たちの処分に使ったりするが自分の命を救う事は出来なかった。ただジョンはそのエネルギーの一部を出だしのプロローグの伏線回収に使うべく、ジョンとネズミのMr.ジングルスに施しその命を長寿に当てる。それは決して本人たちにとっては幸せなことでは無く、死ねぬ苦しみ、知り合いたちとの死別で自らの実が取り残される恐怖・・このことは信者に不死を与えることが幸せかどうかを深く考察させられる。ちなみに原作では
Mr.ジングルスは「スチームボート・ウィリー」と呼ばれており、すなわちミッキー・マウスとして世界中の人々の心にアイコンとして刻まれる・・そうイエス・キリストのように・・・。
コフィー何者?
結局コフィーはどこから現れたんだろう。神の使い?
この映画で感動している人が多いけど、自分はコフィーの冤罪が最後まで晴れず、看守以外はコフィーを極悪人の犯人だと思って憎んだままだったのが気分悪い。
看守も、刑事でもないし証拠もないし、誰も信じられないようなこと言い出して職を失う訳にはいかないんだろうけど、無実だと知りながら死刑にするって、絶対あってはならないでしょ。
観て良かった
3時間超えやから2回ぐらいに分けて観るか〜 と軽く観始めたが、面白くて一気に観てしまった。
トムハンクスが画面にいるだけで、どうしてこんなに安心してストーリーに集中できるんだろう。抜群の安定感。トムハンクス映画絶対面白いの法則。
ダラダラした演出だけどそれが逆に臨場感を醸し出す不思議な感覚のままストーリーが進んでいきます。死刑囚や看守1人1人にも味があって良かった。イカレサイコ野郎のワイルドビルは無駄にイケメンやと思ったら、なんとサムロックウェルだったのか。
デルの処刑のシーン、子供の頃に観てたら絶対トラウマになってたレベルで怖かった。リハーサルでは明るくふざけていたデルも、いざ自分の番になったら神妙な面持ちで涙を流しながら罪を悔いる。そこにあの胸糞悪い台詞と仕打ち……
パーシーは絶対最後に罰を受ける展開になるとわかってはいたけど、それまでが長すぎる!!どんだけ胸糞悪いもん見せられんねん…と途中でウンザリしました。そして悪人に正論で説教するトムハンクス、虚しい。人ってわかり合えないよね。
最後に語られる"長生きすることの恐ろしさ"を感じさせる結末も、ものすごく怖かった。それまでの感動的な展開が私の中で吹き飛ぶぐらい怖かった…当時と違って超高齢化社会が現実的になっている現代で、自分たちも同じような苦しみや怖さを抱えて生きていくことになるのかなあ、と。
久々に誰かと感想を語りたくなるような映画でした。
不思議と気持ちが良い
観終わって感動したとは言えない。でも不思議と気持ちがいい。
パーシー、ワイルドビルはウザかったからまあスカッとした。ちょっとパーシーは可愛そうだったけど。
サムロックウェルのいかれた感じも良い。ゲイリーオールドマンに似てるよね。
観ててポールの息子がすでに成人してる?じゃあ今何歳って疑問に思ってたけど、まさかの100歳越え、意図してかは分からないが、ジョンの力によって長寿を手に入れた。でもそれは良いことばかりではなく、大事な人の死を見とらなくてはならないということ。それは非常に辛いと思う。でも長く生きることはそれだけ多くの大事な人に出会えるということでもある。
今作のメッセージはようわからんかった。
某映画サイトには、ジャンルがファンタジーになっていた
死刑執行官である主人公のかなりシリアスなドラマとして見ていたら、途中からファンタジー映画と思わせるような展開になっていったのには、正直びっくりすると同時に、そのちぐはぐさがやや唐突にも感じられたが、物語としては逆に面白さが増して、3時間の長尺ものにしては、最後まで引き込まれ見入ってしまった。ファンタジー映画にホラー色(死刑執行シーン等)を加味してはいけないと思うのだが、エンドロールで原作がスティーブン・キングだとわかり、納得でした。
トム・ハンクスの表情と演技に魅せられました
コーフィの特殊な力を持っていたとしたら、毎日がとても苦しいでしょうね。
ミスター・ジングルスがとても可愛いらしく、この作品のキャストの小さくて大きな癒しでした。CGなんでしょうか??それとも本物??
トム・ハンクス他皆さん名演技で、ポリス系人情モノの作品を観てみたくなりました。
死刑執行の場面が結構キツく、トム・ハンクスや同僚、そしてコーフィの優しさをもっと違うストーリーで観たかったというのが、正直な感想です。
BS - NHKを録画にて鑑賞
加筆のタイミングで、まさかのレビュー削除に触れてしまい、消去してしまいました💦
折角共感して下さっていた皆様すみません💦
加筆し、文章が若干変わっています。。
SF少し不思議
ジョンの持つ不思議な力を軸に進むハートフルなストーリー。それがために話の展開は緩く進んで行きます。
ヒール役もしっかりキャラ立ちがされており感情移入に事欠きません。私自身リアリティの方が好みなので、ジョンの持つ不思議な力に多少の抵抗がありましたが、ラストは流石スティーブンキングと言ったところでしょうか。
4人の看守とジョンの間柄の空白がジョンの処刑の際に違和感を感じた点、ジョンの力の説明があまりなされなかったので終始ふわふわした気持ちになった点が気になりましたが、ストーリー、演技、音楽共に素晴らしく高い評価も納得です。
ラストの描き方、特に最後のセリフで4.0にしようか迷いましたが、彼の他の作品に比べた時私の中では3.5でした。
個人的希望ですが
個人的希望ですが、コーフィーの冤罪は晴れて死刑は間逃れて欲しかったな。
でも映画の脚本としては、こういう結末の方が面白いのでしょうね。
尺の長い映画ですが最初から最後まで先の読めない展開で見応えありました。
キング&ダラボンコンビ再び。 あんたら暗すぎるって〜…🌀
触れるだけで怪我や病を治してしまうという不思議な力を持った死刑囚と看守主任との交流を描いたヒューマン・ドラマ。
監督/製作/脚本は『ショーシャンクの空に』や『プライベート・ライアン』(脚本)のフランク・ダラボン。
原作小説を執筆したのは『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』のスティーヴン・キング。
主人公である看守主任ポールを演じるのは『フォレスト・ガンプ』『プライベート・ライアン』の、レジェンド俳優トム・ハンクス。
死刑囚ワイルド・ビルを演じるのは『イン・ザ・スープ』『ギャラクシー・クエスト』の、後のオスカー俳優サム・ロックウェル。
第5回 放送映画批評家協会賞において、脚色賞を受賞!
少年時代の自分に、強烈なトラウマを植え付けた作品。
トラウマ払拭のため今一度鑑賞することにしました。
ダラボン×キングという『ショーシャンクの空に』と同じ組み合わせながら、込められたテーマやメッセージ性は全く違う。というか、真逆といってもいいくらい。
正直言うと、暗すぎて全然好きになれない作品…😅
「現実はクソみたいなことが多すぎるから、死んだ方がマシ」と思っているキャラクターが、特に考えを変えるわけでもなく本当に死を選んじゃうという希望のないオチ。
長寿を得た主人公も「愛する人たちは皆死んだ…俺も早く死なないかなぁ😮💨」なんて言ってる始末。徹頭徹尾暗いんだよっ!!
ランタイムも188分はいくらなんでも長すぎると思います。
ホラー映画畑出身のフランク・ダラボンが監督をしているだけあり、ヒューマンドラマでありながらハラハラドキドキする場面が多く退屈はしませんが、やっぱり3時間越えはしんどいです。
主人公は使命感があり、人が良く、ちょっとコミカルな中年男。まさにトム・ハンクスのために有るようなキャラクターですね。
子供の頃はトム・ハンクスがおちんちんを抑えて悶絶するところはギャグだと思っていましたが、ある程度年齢を重ねた結果、あの描写の恐ろしさがわかるようになりました。
悶絶するトム・ハンクスの表情が絶妙です。股間を膝蹴りされたシーンなんて、あまりにも痛みが伝わってきて、真面に見ていられなかった😱
看守仲間の同僚たちは皆良い人で、親しみが持てました。
犯罪者に刑罰を与える立場にある看守や死刑執行人には、市井の人以上のモラルの高さが必要なはず。彼らはそれを象徴する人物として描かれており、その魅力が物語への求心力を強めていました。
彼らがいるからこそ、この映画が長尺ながらも退屈なものにはなっていない。魅力的な脇役の重要性を改めて認識しました。
そんな看守たちの中に紛れ込む本作一番の憎まれ役パーシー。映画史上に残るクソ野郎。余りにクソ過ぎて見ていて気分が悪くなります💢
悪役キャラだということを考えればこの人物描写は大正解。こいつを好きになるやついないでしょう。
とはいえ、あまりに胸糞が悪すぎてモヤモヤしてしまうというのもまた事実。悲惨なラストを迎えますが、正直こいつのやったことを考えればこの末路は生ぬるい。
もっと凄惨な罰を与えないと、観客としてはあんまり気持ち良くならないっすね。
パーシーによって可哀想なことになるおっさんデル。彼の最期は自分を含む多くの観客のトラウマになったことだと思います。
……でも、冷静になって考えてみると、彼は本物の死刑囚なんだよね。
作中、デルはただのネズミ好きのオッさんぽく描かれています。これ、彼が過去にどんな犯罪を犯したのかが描かれていないというのはちょっとフェアじゃないような気がします。
デルの過去を明らかにした上で、彼とMr.ジングルス🐀との交流を描き、その結果自らの犯した罪を悔いる様になる。そしてあの最期…😢
こういう流れにした方が感動的だし、映画的だと思います。パーシーに対するヘイトもより高まるしね。
…ちょっと野暮なこと言うけど、あんなに苦しんでいるなら、電気止めて銃殺にでもしてあげた方が良かったんでない?ダメなの?
いやしかし、Mr.ジングルスって素晴らしいキャラクターですよね😊
アニマトロニクスも一部使っているようですが、大部分は本物のネズミを使って撮影したらしいじゃないっすか!
それだからこそ出る圧倒的なリアリティ。本物のネズミにあれだけの演技をさせたというのは凄いよなぁ…✨
さて、本作のもう一人の主人公であるジョン・コーフィー。奇跡を起こすことができる巨漢の黒人。
ジーザス・キリストと頭文字が同じなんですねぇ。まあだからなんなんだ、ということですけど。
この「奇跡」というファンタジーがどうしても映画全体の雰囲気に合っていないような気がする。
正直、このJCというキャラクターが居なくても十分物語は展開出来ると思うんです。実際、開始から2時間くらいはグリーンマイルの看守と囚人、Mr.ジングルスの3点によって物語が展開しているわけですからね。
このように死刑囚・看守・ネズミが織りなす人間ドラマにしてしまう、もしくはJCとトム・ハンクスだけに焦点を絞って物語を展開する、このどちらかにした方が映画全体の纏まりは良くなっただろうし、ランタイムもグッと短くなったはず。
両方ともやろうとした結果、ファンタジーなのかヒューマン・ドラマなのかわからない、どっちつかずな印象の映画になってしまっているように思います。
JCが死刑宣告される原因となった真犯人が同じ独房にいるというのもちょっと出来過ぎてるよなあと思うし、真犯人の末路もそれ?っていう感じ。
どちらにしろ真犯人は死刑になるんだし、それって罰なのか?もうちょっとなんとかならなかったのか?
そして、やはり全体を覆うテーマが暗すぎる。
クソみたいな世界だけど、それでも一欠片の希望は残されているんだ、というテーマ性を押し出して映画を作って欲しかった。
3時間も映画に付き合って結局あの救いのないエンドはやっぱり疲れます。
フランク・ダラボンらしい骨太な映画ですが、やっぱり好きにはなれないな💦
※江原正士さんボイスで喋るトム・ハンクスを観たかったので、日本語吹替版で鑑賞。
やっぱり江原さん上手いなぁ。ご存命の声優さんの中ではトップクラスの演技力だと思います✨
全31件中、1~20件目を表示