ボーイズ・ドント・クライのレビュー・感想・評価
全22件中、1~20件目を表示
一見の価値あり
今、マイノリティが不幸な目にあい、
挙げ句の果てには死んでしまう
そんな映画に対する反対活動がある
この映画は、そんな映画の大元なのでは、
というほど、主人公は不幸な目にあう。
しかし、実話だ。
当時は、これが現実にあったのだ。
その負の遺産が残り続け、
そして今、それに対する反論がある。
時代は変わっているのかもしれない。
この映画も大きな影響力があったろうと思う。
というか、今という時代になるまで、
悲しいことに、ハッピーエンドのマイノリティの
物語があまりにも想像しずらい世の中だったのかもしれない。
とにかく、もう本作のような物語が
異常すぎる世界として見えていることが全てだと思う。
異常すぎる偏見にまみれた世界だった。
本作はそんな酷すぎる現実を生きる人の
救いになっただろうか。
背中を押しただろうか。
ラナが主人公に対して投げかける言葉の
一言一言が刺さってしまって、
愛の尊さを想った。
13年前の感想
性同一性障害をかかえた女性のお話です。 結構衝撃というか女性が見るのは辛いかもしれません。 性同一性障害をかかえたブランドン(女)は、 地元を去り、男の恰好をして別の町に自分の居場所を見つけ旅立つ。 そこで仲良くなったグループの一人のラナに恋して、二人は恋人となる。 ブランドンはやっと自分を理解してくれると人に 出会えたことに喜びを感じるが、自分が性同一性障害であること、 女であることを打ち明けられずにいた。 新聞でブランドンが男であることに疑問を感じ、 グループの男2人がブランドンを疑い始める。 いろいろ疑問に思ったのが、 主人公、ブランドンは車の窃盗と他人の免許証使用で 裁判所に出廷するよう通達が来るが無視。 歳は21だが、未成年のときにしたのがわからないが、 恋人の助けで拘留所?留置所?からシャバに出てくる。 いくら性同一性障害だからといって犯罪を犯していいのか? 精神・肉体的に不安定でストレスや葛藤があるのはわかるが。 恋人の男友達2人からブランドンが女だと知り、 女であると隠していたことに嘘をつかれていたことを知り、 ブランドンをレイプする。レイプされて、 ブランドン自身も精神・肉体的にも深く傷つく。 が、それでもラナのことが忘れられないブランドンは 彼女の元へ行く。でまた男2人に襲われる。 まあ、ラナのことが好きなのはわかるが、 次に行って見つかればもっとひどい目にあうことぐらい容易に 考えられそうだけどなー。 身を引くべきタイミングを失ったのが悲しい。 車盗んでいるんだからまずそっちだろ。 そこを解決してからじゃなんも始まらんと思う。 車の窃盗の罪ありではじまるから、そこがなければもう少し良かったと思う。
伝説の映画を観ました‼️❓
題名は聞きながら未だ観ていない。 ヒロインはボクサー役でアカデミー賞。 それなら観ないわけは無い。 でも、私には、良くわかりませんでした。 題名は最高、ボーイズドントクライ。 ヒロイン最高、シドニースワンク。 暇なら、いや、いいかな。
性同一性障害をめぐる実話
1993年米国ネブラスカ州で実際に起こった事件の映画化作品。最近やっと一般的になった性同一性障害の主人公への激しい偏見と嫉妬が主な原因だった。
主演の二人の演技が熱い。相手を愛するのに性別など関係ないのだなと納得させられ、いやらしく感じなかった。主人公も相手役のキャラクターも、当時は犯罪である同性愛に生きる際の心の揺らぎも表現されていて、それだけに、好きでそう生まれたわけではないのに、どうしてそんな目に遭わなければいけないのだろう、と悲しくて泣いてしまった。
悲惨
好きなタイプの映画だと思ってみたが、実話だとは知らなかった。『ララミー・プロジェクト』(The Laramie Project)も実話で、今でも高校の演劇になっているが、この話、ボーイズ・ドント・クライが演劇になったのはまだ私は聞いたことがない。 LGBTQ+ は私の身近にいる。同僚ばかりでなく、生徒たちの中にもいる。私にはっきり『自分は男が好きだ』と言ってくるLGBTQ+の生徒もいる。だから、『自分をだせる』ので少し安心できる。いつもかっこいい星がちりばめてあるネックレスをし、なんていうかわからないけどトップが短いシャツをきて、髪留めとシャツの色がお揃いで、なんとも言えなくキティちゃんのようだ。その彼(彼女)の心の中は思春期において、この映画のように葛藤がある。精神的に何が安心できるかというと、この映画の主人公のように『自分のままでいられる』場所があることだ。 この映画はネブラスカ州のリンカンという町で1993年に起きたことらしい。Falls City という田舎町から来た、Brandon Teena( 1972-1993)がやっとガールフレンド、LINAにカムアウトするところが好きだ。やっと全てが、正しく行ったというようなことを言って、自分の素性や心の中を告白する。妹がハリウッドにいるなんて嘘っぱちだし、リンカン/ファールズシティーから一歩も出たことがないんだよと。 結末は、恐ろしいことになってしまうが、『もし、あなたが、LGBTQ+だったら』と、考えたことがあるだろうか。
容赦なし
そこまでやるか……というぐらいえぐられていく。 95%くらい苦しくて、5%くらい幸せ、というバランスは、ブランドンの人生における幸せの比重そのものだったのかもしれないけど。 映画としての出来は素晴らしいと思うけど、なんせ苦しすぎて、「満足度」はつけづらい。
あなたも差別してるぞ。
特筆すべきは映画ではなく事実。 これがもう恐ろしすぎる。映画なんてかすってるだけ。 ブランドンを男だと認めないくせに慰謝料を取る実母とか。 ブランドンが男だと教えて本当の姿を知ったのに、ブランドン自身を愛することができず逃げたラナとか。 レズじゃなかったのにレズのように描かれた映画を訴えたラナとか。 もっともっと泥臭いところまでいってほしかったのが本音かな。 夢物語で終わっちゃったよね。 あと、なんで性差別を受けたり葛藤がある人が犯罪に走りやすいかっていう構造的な部分も描写してほしかった。 「ブランドン自業自得じゃん」ってなるのを避けるべきだなぁ。 あとは、極端すぎたかな。 差別はもっともっと身近にある。 差別に気づく良い入り口になってほしいけど、極端すぎる例やったから自分の些細な差別に盲目的にならないよう観者は努めてほしいな。
⭐久し振りに鑑賞⭐
超~久し振りです。 正直、高評価される程の作品とは思えないのでレヴューはスルーしてましたが…。 何だか、凄い作品だと言われている?様だけれど、ヒラリー・スワンクの体当たりな演技のみの評価なんじゃないかなー。 今でこそ、セクシャル・マイノリティも浸透してきて 理解を得るようになってきたけれど、それでもやっぱり自分の理解を越えるものに対して、受け入れがたいものがある人達が居るのも事実。 それだけかな~。 当時この作品を観た時に、少し気になって色々と調べたのを思い出したけど、その時に この主人公の同級生のブログに辿り着き、そこには 彼(彼女)が本当にどうしようもない問題児で、亡くなった時も驚きは無かったと言ってました。遅かれ早かれ死んでいただろう…と。 映画で過大評価されてるけど、そこにも違和感があったみたいです。 周りからは、チョッと変わった子だな~とは思われていた様です。 実話を美化した話は、逆に冷めるかなっ…と 個人的な意見ですけど。
まず危機感を持って
犯罪歴があったけれど男になる為には悪いことも経験しなければ!? それとも犯罪に手を染めやすい性質だったのか? 後者なら惚れた理由はあれど悪い連中とツルんで居座ったのも理解が出来る。 全ては自分で蒔いた種でもあり自業自得な行動を取っていた訳だしブランドンの性格に問題も。 自信過剰な態度に先を考えず嘘で乗り切る調子の良い行動に嫌悪感すら覚えてしまう。 性同一性障害については何も描かれていないのでは? 閉鎖的な田舎町でイカれた男二人が非常識で残虐な行動をそれが実話なのだと。 P・ペラルタのTシャツを着ていたT・ホークの。
性同一性障害
この映画の評価には暴力やレイプといった問題についてかなり論じられていますが、それよりも、最後まで男として生きたい女性を描くのであるから、その屈辱や苦悩を投げ飛ばすくらいの心理描写がもっと欲しいところでした。検察官に尋問されているシーンではわずかにその心の奥を表現していたのだが、ちょっと物足りなかった。実際に起こった事件を題材にしているらしいが、本当のところはどうだったのであろうか?最後にはやはり「自分は女なんだ」と自嘲したのであろうか。 すべての俳優が味を出していて優れていたのだが、後半の心理描写が足りなかったところが残念で、性同一性障害というものが社会的に受け入れられてきている現代に作られたにしては、その本質に迫ってない仕上がりになっている。穿った見方をすれば、単なる同性愛の映画にも取られるであろう。 また、ラストの異常な行動に向かうジョンの心理もよくわからなかった。ヒラリー・スワンクの演技は最高だったが、脚本がイマイチ。
特に周りの男連中の性差別意識が前時代的で、15年で結構変わるものだ...
特に周りの男連中の性差別意識が前時代的で、15年で結構変わるものだな。ただただ悲しい話。
性差別など全く描かれてない。過大評価されてる作品。
性同一性障害に対する差別が描かれてない!とは言わないけど、「付き合う相手を選ぼうぜ」という教訓的な部分と、「自分らしく生きるという普遍的なテーマ」が軸。
特に犯人の二人の男は、妹のように可愛がっている&愛人の娘を奪われたことへの怒りがまずあって(俺の家族、家族と連呼)、更に「相手は女」だったという理由がその感情を増長させる。マイノリティ差別がベースじゃないですよ。
ヒラリー演じるブランドンにした仕打ちも、「何が一番ダメージを与えられるか?」ということだったように思う。
また最終的に殺害した理由は、自分達のしたことを警察に通報したことへの報復。これまた、マイノリティへの差別やないよ。
かくまった関係ない女性も殺してるし。この男達はそもそも自分の気に入らない人間を殺す卑劣で道徳心の欠片のない人間であって、そこには「性同一性障害への差別」なんて意識すらない。性同一性障害に対する無知とか差別意識とか以前に、自分達の気に入らない奴らを排除しようという元々の性質がある(ように描かれてる)。ようは誰だって殺すんだよ。今回はたまたま、相手が性同一性障害の人だったって感じ。
こんな描かれ方では、性同一性障害への差別が伝わらない。「性同一性障害」の人が殺された=差別!って、映画の内容を理解せず観ている人が多くてビックリする。
ヒラリースワンクの演技だけの評価。
あと一番の悲劇は、悲しいことは、主人公が殺されたということよりも、自分の存在自体が間違い。生まれて来たことが間違い。と思い続けて生きて来た、主人公の気持ちじゃないでしょうか。
幸せ
女の子に夢中な男の子、がリアルに出来てるなと思った。
ブランドンは女の子がすき。
普通の男の子と何もわからないのに。
皆からの偏見とかすごい時代で
なのにまっすぐに素直な性格になったことはほんとにすごい。
それだからこそ、ブランドンという素敵な人が出来上がったんだろうけど。
レイプされた時、
俺が悪かった、ごめん。というセリフは
本心だとは思う。
相手を攻めたくない、というのもあるが
友達だし
性同一性障害が他人にはどう見えているのかも考えていると思う。
そういうブランドンが弱くもあり強いところでもあると思う。
ブランドンはそういう生き方をする男の子なんだなと感じた。
私の好きなシーンは
ラナとブランドンのセックスシーンで
ブランドンの胸が見えてしまったとき、ラナは、ブランドンを寝かせ
あたしにまかせて、というところ。
胸が苦しくなるというか熱くなった。
びっくりしただろうに。ラナの理解力はすごい。
家族に嫌気が差していた年頃のラナにとって
ブランドンを拒否する必要性が無かったんだろうと思う。
でも、そのあと、どうしたんだろう。
その後のセックスシーンで自分の体は触らせないから、ちょっとまってとラナにいうシーンがあるから、よくわからない。話が繋がらない。
もう一つはラストらへんのセックスシーン
ラナが、どうしたらいいかわからない、のようなことを言うんだが
ブランドンが流れに任せて、(違うけど)このようなことを言う。
あたしにはこんな言葉に聞こえた。
ブランドンが求めていた女像が、ラナ全てだったんだなとその時感じた。
だがそのシーンはあたしにとって最低な気分にもなった。
ブランドンは性同一性障害で、自分の体すら見たくないと思う。
自分は男だと思ってるのに体は女で
レズビアンだと認めてない時点で自分の体すら受け入れてないはず。
なのにブランドンは服を脱いだ。
初めに服を脱ぐことを拒んだのは、バレたくないだけだったんだと思った。
もうまるでレズビアンのセックス。
性同一性障害のセックスはレズビアンとは違う。少なくともブランドンはレズビアンだと言われるのすら嫌がるんだから
自分の理想とするセックスではないはず。
なにをやってるんだ、というしかない。
この監督は、性同一性障害の何を知っているんだろう。
きちんと理解してないはず。
レズビアンと性同一性障害の区別をきちんとしてないはず。
きちんと理解していたらもっと難しくもっといい映画になったのに、と思う。
というか、これは単にあたしが理解できないだけだろうけど。
どうしてあの子持ちの女の子も殺してしまったの?
全22件中、1~20件目を表示