劇場公開日 2000年7月8日

「悲惨」ボーイズ・ドント・クライ Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0悲惨

2020年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

好きなタイプの映画だと思ってみたが、実話だとは知らなかった。『ララミー・プロジェクト』(The Laramie Project)も実話で、今でも高校の演劇になっているが、この話、ボーイズ・ドント・クライが演劇になったのはまだ私は聞いたことがない。

LGBTQ+ は私の身近にいる。同僚ばかりでなく、生徒たちの中にもいる。私にはっきり『自分は男が好きだ』と言ってくるLGBTQ+の生徒もいる。だから、『自分をだせる』ので少し安心できる。いつもかっこいい星がちりばめてあるネックレスをし、なんていうかわからないけどトップが短いシャツをきて、髪留めとシャツの色がお揃いで、なんとも言えなくキティちゃんのようだ。その彼(彼女)の心の中は思春期において、この映画のように葛藤がある。精神的に何が安心できるかというと、この映画の主人公のように『自分のままでいられる』場所があることだ。
この映画はネブラスカ州のリンカンという町で1993年に起きたことらしい。Falls City という田舎町から来た、Brandon Teena( 1972-1993)がやっとガールフレンド、LINAにカムアウトするところが好きだ。やっと全てが、正しく行ったというようなことを言って、自分の素性や心の中を告白する。妹がハリウッドにいるなんて嘘っぱちだし、リンカン/ファールズシティーから一歩も出たことがないんだよと。

結末は、恐ろしいことになってしまうが、『もし、あなたが、LGBTQ+だったら』と、考えたことがあるだろうか。

Socialjustice