劇場公開日 2022年10月7日

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「待ち遠しかった。そして、期待に違わず、楽しかった!!」ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0待ち遠しかった。そして、期待に違わず、楽しかった!!

2022年10月15日
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鑑賞方法:映画館

やってきました、パート2!!
オープニングは1の振り返り。ガンダルフの最期、バルログとの闘いで崖下に転落するシーンの振り返りから。

今回、ふと感じたのだが、原作では今一つイメージがピンとこなかった部分について「ああ、そういうことか」と腑に落ちる、みたいな見方もありました。
この2では、ガンダルフが白に脱皮?するシーン。援軍に誰が来たのかも、映像だと明瞭! 1では、ガンダルフとサルマンの闘い、イメージ今一つわかなかったが、これだけ具体的に見せられれば俺にもわかる、等。
こう書くと、いかに俺が原作を勢いで読んでいたかがわかってしまったて恥ずかしいのだけれど、実際そうだからしょうがない。
自由に想像を広げられる小説という世界と、映像で具体的に示される映画という世界を、うまく使いこなしていると思っておこう。

あらためて感じたのは、エルフ、ドワーフのイメージが、読んだら際のイメージと見事に一致していること。ホビットだけはもっと愛玩動物的イメージがあったけれど。
この映画以降のゲームキャラクターにも、この映画で示されたエルフ、ドワーフのイメージに色濃く影響を受けているように思う。
それはまるで、手塚治虫がマンガで行ったいろいろな発明のようだ。例えば 「わかった!」 というシーンは、キャラクターの頭の上に電球がパッと点いた絵で示す、のように。その後に普遍的表現になるものを作り出すって、なんて凄いんだろう。

ゴラムの元々の名前がスメアゴルであり、指輪の影響でゴラム的性格が前面に出ていることがわかり、フロドの(指輪を持ち続けるという体験をした者同士として) 「助けたい」 という気持ちが伝わったのか、スメアゴルの性格が前に出てくることもあることがわかるという点も 「2」 の大切なエピソードだ。

されど、本作の売りは、やはり、この映画のために設立された 「WETAデジタル社」 のプログラム "MASSIVE" をフル回転させて撮っている "ヘルム峡谷の合戦" の迫力!("MASSIVE" は、群衆それぞれをそれらしく自律的に動かす、特殊効果ソフトウェアの名前)
実際に映像として生み出されている1万の軍勢の迫力を、是非観てください!

おまけ
「指輪は、御しやすい人間の手に渡ることを願っている」 というセリフは、原作者トゥールキンからの重要なメッセージなんだろうな。「1」 から、どの種族であろうと(エルフまでも)指輪に魅入られるシーンがしばしばはさまれるが、人間はきわだって魅入られている。「1」 でのボロミア。「2」 でも弟のファラミアが危うかったが、踏みとどまれたことは嬉しかった。指輪の持つ力への誘惑、支配への憧れが、人間はとくに強いから気をつけろよ、ということを伝えたいのだろう。

CB
ratienさんのコメント
2024年9月1日

コメント、共感ありがとうございます。
何度見ても面白いってのが、ホンッとに良い映画だと思います。
そして、語りたくなっちゃうんですよね。

ratien
CBさんのコメント
2024年7月29日

あ、そうでしたか。羨みすぎか。

CB
Don-chanさんのコメント
2024年7月28日

コメントありがとうございます。
私の手元にあるDVDはコレクターズ・エディションなので追加シーンがありません...すみません。ちなみに、スペシャル・エクステンデッド・エディションというDVDがあるようで、そちらがCBさんのおっしゃる未公開シーンを追加・再編集の本編208分とのことです。
原作をお読みになっていらっしゃるCBさんの、このシリーズへの圧倒的な熱い想いがビシバシと、痛いほど伝わってきます。

Don-chan
kossyさんのコメント
2022年10月16日

CBさん、いつも共感&コメントありがとうございます。
こちらとしてもIMAX鑑賞が羨ましすぎます。
SEE版はやはりマニア向けといった感がありましたが、もっとマニアなのがエルフ語を研究している人たち・・・製作前にちゃんとした辞典まで作っていたのかも・・・

kossy
ジジさんのコメント
2022年10月16日

父親には認められていない、自分でも兄の方が自分よりすごいと思っているファラミアが、指輪の誘惑に打ち勝つシーンは私も好きです^ ^
勇気とか気高さとかは思いがけず試されるんだなと思いました。

ジジ
pipiさんのコメント
2022年10月16日

いつも、嬉しいコメントありがとうございます♪

脱皮!(笑)

"MASSIVE"なるプログラムがあったのですね。なるほど!

〉普遍的表現になるものを作り出すって、なんて凄いんだろう。
ウェルズやヴェルヌ、アシモフやハインライン、クラーク。
ちょっと新しいところではハーバート・砂の惑星など、1850年代〜1960年代頃のSFやファンタシーは素晴らしいですよね。まさに、後世に多大な影響を与える普遍的表現発明のオンパレードです。
同時にリアルでも照明、自動車、飛行機、ロケット、コンピューターなどなど科学技術が格段に飛躍した時期でもありますね。

このロードオブザリング3部作が無ければ原作小説の存在自体を知らない人がどれだけいた事か。
監督の原作愛が溢れる見事な出来栄えに大感謝です。

pipi
グレシャムの法則さんのコメント
2022年10月16日

その後に普遍的表現になるものを作り出すって、なんて凄いんだろう。

→ハリーポッターなんかも、それがよく分かりますね。オマージュやリスペクトの気持ちが伝わってきます。

指輪の持つ力への誘惑、支配への憧れが、人間はとくに強いから気をつけろよ、ということを伝えたいのだろう。

→偶然かもしれませんが、再映されているアバターでも同じことを感じました。

グレシャムの法則
近大さんのコメント
2022年10月16日

3部作はリアルタイムで観たんですが、こちらでもIMAX上映していたら…。
また劇場大スクリーンで冒険したかったです。

近大