劇場公開日 2003年2月22日

ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 : 映画評論・批評

2003年2月15日更新

2003年2月22日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

ガンダルフは水戸黄門、フロドとサムは弥次喜多だったんだね

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あっという間の3時間。いやまったく素晴らしい。前作で最大限に高まった期待にきっちり応えてくれたばかりか、黒澤映画ばりの合戦シーンまで見せてくれるんだもんなあ。

先日、知り合いが台湾で買ってきた中国語版「指輪物語」の漢字だらけ地図を見て、「うわっ、まるで三国志みたい」と思ったんだけど、こうやってスクリーンで観ると、まさしく最良の戦国時代劇。白のガンダルフがローハンを訪ねる場面は水戸黄門だし、フロドとサムの旅は弥次喜多道中(ごまのはえ付き)――という具合に、しごく日本的な感覚で見られるのも面白い。

最大の見せ場はヘルム峡谷の戦いだが、驚くべきは、フロドとサムのパートも、メリーとピピンのパートも、それに負けない魅力を維持していること。ゴクリ(ゴラム)の名演はもちろん、エントたちの造型も絶品だ。

前作と比べて原作との違いが目立つものの、少なくとも僕はまったく気にならなかった(原作を読んだのが大昔であんまり覚えてないせいもあるけど)。新キャラが多数登場し、話があちこちに飛びまくるのに、観ていて混乱しない構成も見事。ただし、原作を読んでない人には、スペシャル・エクステンデッド・エディションDVDで前作をじっくり復習しておくことをお薦めしたい。

(大森望)

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