「爺専、枯れ専、必見の一作」ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
爺専、枯れ専、必見の一作
言わずと知れた全世界ベストセラー第3位、名作中の名作「指輪物語」の第2章部分である。
(ちなみにベストセラー1位は「ドン・キホーテ」2位はディケンズの「二都物語」4位「アルケミスト夢を旅した少年」5位「星の王子様」「ホビット」7位「ハリー・ポッター賢者の石」8位「紅楼夢」「そして誰もいなくなった」「不思議の国のアリス」だ。)
本作「指輪物語」は「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」の3本を同時進行で撮影しているので、出来栄えは前作と遜色無い。というより差が生じようがないのである。こんな撮影スタイルはこれまで前代未聞であった。
(るろうに剣心・最終章finalとbiginingはこのやり方だ。)
全編通して感じたところを幾つか記そう。
「ガンダルフが熱い(笑)」
前作でのサルマンとの一騎打ち、バルログとの戦闘シーンでも感じるが、ガンダルフが熱いんだなぁ。
おい、おい?貴方、本当に賢者ですか?ってツッコミ入れたくなるほど、いつも先陣切って戦ってます。戦うおじいちゃんです。
今回も颯爽と白馬を駆り、相変わらず先陣切って兵を率いていますw
もう、ガンダルフが登場するだけで安心感200%ですw
イアン・マッケランの表情の演技が実に良いんだなぁ。決して爺専ではありませんが惚れそうになります、ガンダルフw
「エルフがエルフ」
さすが、ハリウッド。役者の層が厚い。特殊メイクがあるとはいえ、よくぞこれだけ「各種族にソックリ」な人財を集められるものだなぁ!と感服する。
アルウェンはエアロスミスのスティーヴンのお嬢さんですね。スティーヴンはスラブ系の血も入ってたから隔世遺伝で出たか?お父さんお母さんの良いとこどりの美人に生まれて良かったね♪
「ギムリとレゴラスの友情」
種族としては互いに不仲なドワーフとエルフだが、2人が旅を通して次第に友情を育んでいく描写が実に良い。
シリアスなストーリーの中でコミカルパートとして挟まれたり、ホロッとくるハートウォーミングパートとして挿入されている。
(映画るろ剣でも、斎藤と左之をこういう風に描いて欲しかった!)
「グリマな奴、いるいる」
蛇の舌という表現が強く印象に残った。現実にもいる、いる!こーゆー奴。同僚の悪口を捏造しては、まことしやかに上司の耳に毒のように注ぎ込み、職場に悪意の噂話を流布する奴。
今後はそーゆー奴を「snake tongue」と呼ぼうと思った。
「アラゴルン、まんざらでもないよね?」
明らかにアラゴルンに「ほの字(死語?)」のエオウィン姫だが、彼にはひとこと言いたい。
アラゴルン?貴男、明らかに「惚れられる態度」取ってますよね?自覚あります?まんざらでもないよね?
アルウェンパパから説得されて、アルウェンの事は諦めようと思っているところだから、まぁ、それもよいのかなぁ?
「役者魂の見どころ」
ピピン&メリーが死んだと思い、悔悟の念にアラゴルンが転がっていた兜を蹴り飛ばすシーン。この時、モーテンセンは足の指を骨折したらしい。激情の叫びを挙げる素晴らしい名シーンは「本当に激痛が走った苦渋の叫び」だったw
不慮の事故を名演技に変えたモーテンセンは、後ほど監督に褒められたそーな。
「サルマンが格好良い」
いや、これはただの個人的贔屓(爆!)
いいのよ、クリストファー・リー、好きなのよ。
(いや、だから決して爺専ではないって!)
クリストファー・リーだって昔は若かったんだから。ドラキュラ、好きなのよ。(おっさん好きの少女であったらしいwあ、公開時はもちろん生まれてませんよ〜!)
とゆーわけで、レビューは第3部に続く。次はどんなテイストのレビューになるやら、私にもまだわからない。