ゴースト・ドッグ

劇場公開日:

解説

鬼才ジム・ジャームッシュが「バード」のフォレスト・ウィテカーを主演に迎え、孤独な殺し屋の戦いを描いた異色アクション。「武士道といふは、死ぬことと見つけたり」の一節で有名な日本の江戸時代の書物「葉隠」を愛読し、伝書鳩を通信手段にしている変わり者の殺し屋ゴースト・ドッグ。ある日、彼は命の恩人であるマフィアの幹部ルーイから、ファミリーの一員フランクを殺すよう指令を受ける。ファミリーのボス、レイは溺愛する一人娘ルイーズにファミリーの全財産を託したが、彼女はフランクを愛してしまったのだ。ルイーズに父の指令と悟られないようフランクを消すというのがゴースト・ドッグの仕事だったが、ある行き違いからゴースト・ドッグはマフィアとの抗争に突入していく。

1999年製作/116分/アメリカ・日本・フランス・ドイツ合作
原題または英題:Ghost Dog: The Way of the Samurai
配給:フランス映画社
劇場公開日:1999年11月27日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第52回 カンヌ国際映画祭(1999年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ジム・ジャームッシュ
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1

(C)1999 PLYWOOD PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画レビュー

4.5The True Modern-Day Samurai

2024年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

My introduction to indie cinema was Broken Flowers, and since has been my favorite film by the director. I had never heard of Ghost Dog until a few days ago, but it ties the former in greatness. You could say it's a comedic pairing to Ridley's Black Rain. Hell, you can put it up there among the greatest gangster films of all time. Much more eventful and thus accessible than the usual Jarmusch.

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Dan Knighton

4.5ジャームッシュがこんな葉隠をめちゃくちゃ引用する映画作ってたなんて...

2024年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ジャームッシュがこんな葉隠をめちゃくちゃ引用する映画作ってたなんて、、、
おもしろかった。ジャームッシュのちょっとB級感の雰囲気ある映画も大好きなので、最高。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
madu

3.5今みても中々新鮮

2024年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

採点3.7
何だかすごい久しぶりに観ました。
ラップ武士道のクライムムービー。
マフィアお抱えの殺し屋だったが、ちょっとした手違いからそのマフィアから命を狙われる事に。
そして愛していた鳩が皆殺しにされたことで復讐の幕が開く。
またスコセッシ作品みたいに、出てくるマフィアが初老なのが良いですね。あと皆家賃滞納したりと落ちぶれた感じも。
それと忘れてましたよ「すべてを熟知」。
不意打ちだったので、これが映った時は笑いましたね。
あと何故かマフィアは皆アニメが大好きなのも面白いですね。
最初は静かなんですが、途中からの展開がスピードを上げて進むのも観やすいです。
ラストも武士道にならった様な潔さですね。少し物悲しいです。
今みても中々新鮮な作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
白波

3.5【”武士道と云うは死ぬことと見つけたり。”オフ・ビート感なき珍しきジム・ジャームッシュ監督作。武士道の欠片もないマフィアに対し、”葉隠”愛読黒人スナイパーがスタイリッシュに彼らを殺戮して行く映画。】

2023年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

知的

■武士道に傾倒し、“葉隠”を愛読するゴースト・ドック(フォレスト・ウィテカー)は、伝書鳩を唯一の通信手段とし、恩人のマフィアの幹部・ルーイのために働くスナイパー。
 ある日、彼はルーイのボス、ヴァ―ゴの娘・ルイーズと関係を持ったフランクを殺害するが、現場にいないはずのルイーズがいる。
 が、ゴースト・ドッグは彼女に”羅生門”を渡し、”面白いから読んで”と言って立ち去る。

◆感想

・ジム・ジャームッシュ監督の日本びいきは有名である。
永瀬正敏氏などは「ミステリー・トレイン」と「パターソン」の2作に登場しているし、「ミステリー・トレイン」では日本人カップル(永瀬正敏&工藤夕貴)が重要な役で出演している。

・今作ではゴースト・ドッグは、”葉隠”を愛読しており、彼の行動原理は、この書に則っている。(一部、誤解している所があるが、それは言わずもがなである。)

・面白いのは、鳩を通信手段とし、ビルの屋上で暮らすゴースト・ドッグと、仏蘭西語しか話せないアイスクリーム屋、レイモンと、おしゃまな女の子パーリーンとのやゴースト・ドッグが唯一安寧を感じる関係性や、彼を且つて助けたルーイに対する敬意の念の表現方法であろう。

<ラスト、ボスをゴースト・ドッグに殺されたルーイに向けた銃口。それに対し、弾の入っていないサイレンサーを手にしながら近づいていくゴースト・ドッグの姿。
 武士道の解釈は日本人でもムズカシイと言われるが、ジム・ジャームッシュ監督也の解釈を反映させたゴースト・ドッグの生き様と死に様はナカナカな作品である。>

コメントする (0件)
共感した! 1件)
NOBU