「とても複雑な気持ちです」海の上のピアニスト グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
とても複雑な気持ちです
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自分の想像力の貧相さに自己嫌悪することになってしまいました。
なぜかというと、このピアニストがニューヨークの社交界で、俗物たちをギャフンといわせて、最後はあの少女ともめでたく…。そして、なんだかんだと街(世間)に染まることはなく、又別の形で海の上に帰っていく。
そんなクロコダイル・ダンディー的な展開を期待してしまったからです。
あー、情けない。
確かに街並みや道路の広がりは、88個の鍵盤に比べたら無限だけど、陸のピアノだって鍵盤の数は一緒なので、やっていけるはずなのになぁ、とか思ってる時点で、私の感性は1オクターブ分にも満たないのかもと落ち込んでます。
陸に降りても〝ピアノが弾けることの喜び〟が、自分の生まれ育った船というゆりかごを離れる不安に勝ることができなかったことが、私には残念に思えました。
でも、音楽シーンはどれも圧巻で大満足です。
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