「どんな場所であれ、生まれた場所は愛する故郷」海の上のピアニスト KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
どんな場所であれ、生まれた場所は愛する故郷
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4K修復上映にて初めて鑑賞。事前にある程度作品内容、背景を収集していた為実話でないことは知った上で観賞したが、まるで実話でありそうなファンタジー作品。
20年前の作品を物凄く見ているわけではない為この時代に作られた他の作品をはじめとした流行だったり時代背景というのはあまりわからないけど、この作品は戦争背景なんかも揶揄してるのかなと勝手に思いながら観賞していたりもした。
1900は船で生まれ育ち、陸に上がることなく最後は船と共に自らの人生に終止符を打つ。
陸で育った僕からしたら命を自ら落とすことに抵抗を覚えるが、彼にとって船は愛する故郷である。
その愛する故郷とも共に命を落とすことを望むのは自然の事なのだろう。
この辺りがなんか戦争地域、その地域の人々と重ね合わせたりもしてしまった。
名前もなく、船を離れれば名前はおろか存在すらも忘れられてしまう1900。これが幸せなのか不幸なのか…中々簡単にはどちらだということはできないが、一瞬一瞬の人との出会いだったり、喜びを与え与えられる事もた人との繋がりとして大切なのだろう。
あまり過去の作品とマッチする事がない未熟な僕だがそんな僕でもまずまず楽しめた。
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