バベルのレビュー・感想・評価
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孤独 なのか、ひとりじゃない なのか
○「孤独」と「ひとりじゃない」
の狭間に揺れる人々が印象的。
○衝動的で、本性的な性行動の描写。
分かるような、一方で拒絶したいような。
賛否両論わかれる場面がある。
○見て損はない。
これを見て、何か深く刺さる人もいれば、
「...?」となる人もいるかと思う。
が、決して無味乾燥でチープな
映画ではないので、
見て損はないかと。
ちょっと疲れる
国ごとに雰囲気が変わり過ぎて少し疲れてしまった。空気は重たくてずっとそわそわしていたし、心休まる時がなかった。
演技はすごかった。特にメキシコのおばちゃんの演技には圧倒されて、最後子供達を助けてくれと訴えるところ辺りからは本当に胸が締め付けられるようだった。
色んな親子の関係とか普遍的な愛についてとかが描かれていて、国境関係なく地球上の全ての人は繋がっているのかもしれないななんて考えさせられた。
バベルというタイトルの意味
まず、娯楽作品ではない。
3箇所の話が同時に進行していくが、話の筋自体は難解なものではない。ただ、訴えたいテーマを理解するのには時間を要する。見終わった後、なんとも言えない刹那さに浸りながら、作品の意味するところをしばし考えさせられた。
私見だが、バベルの塔の寓話にある異なる言語による相互理解の困難さをベースにしながら、それでもそれを乗り越える共通言語(私には愛という言葉しか思いつかない)の力を描きたかったのではないだろうか?
最後のシーンがそれを象徴しているように思えてならない。そのラストシーンのBGMが秀逸。いつまでも胸に残る。
繰り返し見たいと思うような作品ではないが、見ておいた方がいいと思える作品でした。
愛を求める孤独な日本人…
なんとも複雑な映画である。
この監督の作りだす雰囲気はどことなく好きなのだが、見終わった後のいたたまれない後味は相変わらず。
この映画での主役は、やはり”チエコ(菊池凛子)”だろう。
物にあふれた東京でだた一つ欠けているもの、”愛”。
その”愛”に迷う彼女の姿が今の日本人そのままなのではないか。
アメリカのメキシコ人問題や、中東との複雑な事情などもうまく織り交ぜているが、やはり最も描きたかったのは”愛”に彷徨う孤独な日本人の姿たと感じた。
おそらく人によってさまざまな捉え方をするとは思うが、それほどストーリーに関わりのない日本の話をここまで展開させたことにこの映画の真意がある思う。
個人的には『アモーレ・ペロス』に描かれている「愛」の方が好きだ。
切なさが残る。
結末は序盤で分かる。
一つの銃がきっかけで起きた事件を取り巻く背景が、国境を超えて繋がる。
始めから彼らが既に抱えている問題、それがただ、成るように進んでいくだけだが、
その中で映される、国々の特徴や、関係に注目して観ると、深い。
日本のイメージについては少々大げさな印象を受けたが、メキシコの監督ということで、その辺は目をつむるとする。
映像は美しくはない。
文言は少なめ。
もう一度観たいとは思わないが、観ておいて損はない。
個人的には、CHARA主演映画スワローテイルのようなジャンルだなと。
ありきたりなハリウッド映画を期待したら、酷評される映画
劇中の日本パートは、日本人にとって受け入れにくい性的な描写があり、賛否両論と言うより、とりわけ嫌悪感から酷評されているように思います。
確かに日本の公序良俗に照らし合わせて考えてみれば、モラルに反していることは誰にでも分かることですし、目を背けたくなる気持ちも分かります。
でも、モラルに反しているから、気分を害するからと言って、この作品を簡単に駄作だと言うには性急すぎやしませんか?
劇中の性描写は、この作品を解釈するための重要なキーだからこそ、徹底した※リアリズムで描かれる必要があったのだと思います。
※(日本社会がどうとかではなく、人の性に対する意識について)
それゆえ、日本のパートはとても重要に思えたし、物語のラストに持ってきたことにも作品を象徴する上で特別な意味があったように思います。
この作品は、スカッとした爽快感のある映画ではありませんが、緻密で精巧、随所に様々な視点を含んだ良い作品です。
演技は良くても物語が駄目
総合:50点
ストーリー: 40
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65
大勢からの評価があってそれも賛否両論ですが、私にはつまらない作品だった。モロッコ・アメリカ・メキシコだけで十分成立するのに、とはいってもアメリカ人家族やメキシコ人乳母はそれすらも十分に別々の話なのに、東京の話を織り込むためのもって行き様は随分と強引。日本編は他の話からかなり離れていて、これを入れなければならない理由はなんだろうか。こんなことにするのならば、どれか一つの話を選んでそれをとことん追求する一本の作品にすればよい。
話題の菊池凛子、スカート短すぎ。悪い意味で東京の女子高生すなわち性の対象、みたいな単純な思考の象徴になっている感じで、いきなり裸なわけのわからない行動も含めて、日本への理解とか捉え方が極端。
有名俳優じゃない出演者も含めて出演者の演技や演出はけっこういいのに、とにかく物語に納得がいかないし、何よりつまらない。他の何人かの人がレビューの中でしているように、この物語と展開に深い意味を探したり文学的な解釈をしたい人は自由にすればよいのだろう。しかし私は見終わった後に「何それ?」としか思わなかったし、この物語は私にそれ以上の意味の追及などさせようとも思わせなかった。
「違い」それが全て。
イニャリトゥとギジェルモ・アリガリの世界観が全面に出た作品。
伝えることへの難しさと渇望を根底にストーリーは進んで行くと同時に解り合えることへの希望も描かれている。
現代の歪んだ現実を広い視野で決して美化することなく描いている。
見えない危険に怯えるアメリカ人、愛に飢える少女"愛と平和"への不安と期待そんなテーマも見え隠れする。
世の中の全てを「違い」が複雑にし偏見や憎しみを生む、聖書の時代から続く永遠のテーマを描き出している。
びみょう。。
旧約聖書の中で語られている、『バベルの塔』の現代版というべきか。
塔が地球規模で行われている感じ。
意思疎通の難しさ・・・みたいなのは、タイトルから分かるけれど、それを上回るような裏切りも無い。
その名の通り、淡々とストーリーが進んで行きます。以上。
で、
私が疑問に思ったことは、
1.なぜ、日本の話を入れたんだろう?
2.菊地凛子がアカデミー賞にノミネート?!
3.ブラピである必要があったのか?
日本の話だけ、とっても無理矢理。
日本でなくても、どこの国でも良かった。
ならば、「日本でなくてはならない理由」が欲しかったな。
聾唖者というの発想は面白いとは思う。
残念ながら、私は聾唖の方と接したことが無いので、菊地凛子さんの演技が素晴らしいのかどうかは、分からないので触れません。
ですが、結構最初のあたりで、彼女のグロシーンがあって、それで気分悪くなった。
彼女の全裸シーンもあったのですが、え????という裸体。決して褒められないお体。
まぁそれが、一般的な普通の女の子を象徴していて逆に良かったのか。。。
彼女がアカデミー賞にノミネートされたのは、勿論演技を評価されてのことと同時に、このようなエログロシーンを大胆にもやったことが、少なくとも関係しているとは思うのですが。。
んーーー、私がタダ単に菊地凛子さんの外見と演技を、好きになれないだけかも。
なので、独り言として流して下さい。
あと、ブラピが役不足。
(「役不足」はよく間違えられて認識されてますが、本当の意味は『素晴らしい俳優に対して、役柄が不足している。』です。)
全然、ブラピでなくていい。
いや、むしろ、もっとしっくりはまる俳優はいたはず。
ここも残念でした。
あまり持てはやされた割には、私には微妙でしたが、賛否両論な映画なんでしょうね。
言葉の壁、思いを伝える難しさがテーマだとしたら、かなり半端な作品
アカデミー賞の話題が先行した作品だが、ここにきて「届け、心。」なんていうクサいコピーのポスターが出てきた。初期のポスターの方がセンスがいい。
内容的には、たまたま日本人が外国のガイドにライフルをプレゼントしたことがきっかけで、世界の3ヶ所で何人かの人生に影響が出たという、「届け、心。」というほど大袈裟な作品ではない。言葉の壁、思いを伝える難しさがテーマだとしたら、かなり半端な作品だ。
個人の行動が村の中だけの騒動で済んでいた昔と違い、いまや国際レベルの問題にまで発展しうる時代になったという警告にはなっている。
うーん
自ブログから抜粋で。
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うーん、正直なところ監督の伝えたいことがいまいち理解できなかった。
同時進行的にいくつかの話が進むお陰か、長いわりに観ていて飽きはしないんだけど。
時系列をあえてぐちゃぐちゃにした『21グラム』より構成自体はわかりやすいんだけど。
日本を描いた外国映画にありがちな違和感はあまり感じなかったんだけど。
ただ、その日本パートだけが全体から浮いているような気はした。
終わり方も、「え、これで終わり?!」ってな感じたし。
でも、なんとなく見応えはあるんだよな。
キリキリと胸が締め付けられるような登場人物の追い詰め方はさすが。
期待はしませんでした
期待はしていませんでしたが、それをも下まわりました。
4つの話が繫がるとのことで綺麗に収束していくかと思ったら
時間軸をずらして、考えた風、を装うだけで、
全てがピッタリ収まり最後に納得ってことではなかった。
開始1時間くらいでの不要なエログロで興味を失い
続きは観なくても良くなっていましたが、
4つの話の収まり方だけ知りたいので観ました、が苦痛でした。
バベル(聖書)の話がどうしてもしたいなら、
最低限、興味が終盤まで持続する作品にするべきで、
それができないとテーマなんか考える気にならない。
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