劇場公開日 2007年4月28日

「演技は良くても物語が駄目」バベル Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5演技は良くても物語が駄目

2013年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:50点
ストーリー: 40
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65

 大勢からの評価があってそれも賛否両論ですが、私にはつまらない作品だった。モロッコ・アメリカ・メキシコだけで十分成立するのに、とはいってもアメリカ人家族やメキシコ人乳母はそれすらも十分に別々の話なのに、東京の話を織り込むためのもって行き様は随分と強引。日本編は他の話からかなり離れていて、これを入れなければならない理由はなんだろうか。こんなことにするのならば、どれか一つの話を選んでそれをとことん追求する一本の作品にすればよい。
 話題の菊池凛子、スカート短すぎ。悪い意味で東京の女子高生すなわち性の対象、みたいな単純な思考の象徴になっている感じで、いきなり裸なわけのわからない行動も含めて、日本への理解とか捉え方が極端。
 有名俳優じゃない出演者も含めて出演者の演技や演出はけっこういいのに、とにかく物語に納得がいかないし、何よりつまらない。他の何人かの人がレビューの中でしているように、この物語と展開に深い意味を探したり文学的な解釈をしたい人は自由にすればよいのだろう。しかし私は見終わった後に「何それ?」としか思わなかったし、この物語は私にそれ以上の意味の追及などさせようとも思わせなかった。

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Cape God