「女優をまた見間違えていたアホがここにおります。」ゆれる 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
女優をまた見間違えていたアホがここにおります。
う~ん、エンタメ大作だったり、どーしよもないB級映画が好きな私が如きが観て、おこがましくも評価する類の作品じゃなかったかな。
私的には地味~いな作品でした。
かと言って、途中で観ることを止めたくなったかというと、それは違って。
兄弟が抱えるそれぞれの心の揺れ、相乗効果でのさらなる揺れ。それを観ているこちらまで、ゆらゆらと不安な気持ちの揺れを覚えた作品でした。
検事官を演じる木村祐一の憎ったらしいこと憎ったらしいこと。
一方の弁護士役の蟹江恵三は、台詞よりも表情で心情を演じきるベテランの妙味が素敵でした。
そう言えば、最近とんとお見かけしないなぁ、と思って調べてみると、ほぼ10年も前に鬼籍に入っていらっしゃったのですね。
とことん無知私。
この映画で印象的だったのは、猛と岡島がファミレスで話し合うシーンだったんですね。椅子にくくられた赤い風船の糸が、まさに兄弟を隔てたアクリル板に見えたです。
人なんか、薄い板一枚挟んでしまうと、そんなに簡単に心開いて解り合えるはずもない、という意味で。
きっと、そんなの私の通ぶったデタラメなこじつけだと思うけれど。
さぁ、定期の脱線話です。
猛が乗っていた白い車ってシートベルトが付いていなかったじゃないですか。
気になって調べてみたんですね。「違法とちやうんかい!」と思って。そうすると、着用が義務化されたのって1969年だったです。それ以前には、元々付いていない国産・輸入車があったので、その場合は着用義務が免除されていたんだって。
猛の車を調べてみると1964年型のフォードファルコンステーションワゴンっていう車らしいです。
フォードファルコンって言えばアメ車じゃなくて。オーストラリアの車なんですね。
あえてそういうレアな旧車に乗っている猛って、相当なナルシストなんじゃないのかな?って私には思えて。設定的には普通にレクサスとかBMWとかアウディとかでよくね?
なのに、最後はそれを乗り捨てて、軽トラで兄の出所に駆け付けたシーンは印象深かったです。
バス停に立つ稔に「兄ちゃーん!兄ちゃーん!」と叫ぶ姿は、やっと素をさらけ出した猛の魂の叫びだったのかなぁ…と思って。バス乗っちゃえば、またガラス越しで隔てられるところを、間に合ったのか間に合わなかったのかが大変興味深いラストシーンでした。
車とかをを調べることは好きなのに、演者さんについては、まるでチンプンカンプンなんですよね。
真木よう子を、最後まで吉高由里子って勘違いしていたです。エンドクレジットのキャスト見るまで。
アホか自分。
野球十兵衛、さん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
真木よう子さんも、吉高由里子さんも、好きな女優さんなので 😅
真木よう子さんが西洋人顔、吉高由里子さんが和顔、のような …。
どちらも美人さんですが 😊
こころさん、コメントありがとうございます。
この件については、レビュー読んでくださった時に「ええっ!全然違うんですけどーw」と思われたでしょうね。
でもね、私の目にはそう映ったんですね、これが。(笑)