劇場公開日 2007年2月10日

善き人のためのソナタのレビュー・感想・評価

全65件中、21~40件目を表示

3.0東ドイツの監視・密告社会を自己批判と救済の視点から総括

2023年2月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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徒然草枕

4.5【”シュタージ盗聴者HGW XX7が盗聴メモに残さなかった事”1984年、東ドイツを舞台にした、恐ろしくも切なきヒューマンドラマ。言論、思想の自由の大切さを、今一度感じさせる作品である。】

2022年10月27日
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悲しい

怖い

幸せ

■1984年、東西冷戦下の東ベルリン。国家保安局“シュタージ”の局員・ヴィースラー(ウルリッヒ・ミューエ)は、反体制の疑いのある劇作家・ドライマンの監視を命じられる。
 国家に忠誠を誓ったはずのヴィースラーであったが、仕掛けた盗聴器から聞こえてくる彼らの自由に芸術、舞台に関し、会話する声に共鳴し…。

◆感想

・劇中でも描かれているが、1984年と言えばベルリンの壁崩壊の5年前である。そんな中、本作では旧東ドイツのシュタージによる諜報活動が描かれる。
ー 劇的でもなく、あくまでも淡々と・・。-

・ヴィースラーはドライマンの恋人で、女優のクリスタと彼とのSEXも無表情に聴いて、メモを残す。あくまで、機械的に。
ー だが、ヴィースラーは後にクリスタが薬物依存をシュタージに指摘され、ドライマンを裏切る行為をしたときに彼女に掛けた言葉”今の貴女は、本当の貴女ではない・・。”という言葉に彼に人間性の豊かさ、優しさを感じてしまう。-

・ヴィースラーはある日、ドライマンが尊敬する劇作家で、国家から活動を中止されていたイェルスカの自死を知る。彼は、ドライマンに”善きひとのためのソナタ”と、名付けられた楽譜を残していた。
ー その楽譜をドライマンはピアノで弾く。美しくも哀しい曲である。そして、ヴィースラーは日の当たらない監視室で、その曲を聞きながら、涙を流している。
  この映画の名シーンの一つであろうし、彼が西側の文化、人の自由な生き方に感動したシーンであろう。-

<今作を観ると、共産思想に染まった真面目な人間が、西側の思想に傾倒する人たちの会話を盗聴する中で、音楽、文化を楽しむ人たちの”声”に感化されて行く姿が、淡々と描かれている。
 ベルリンの壁崩壊後に、ドライマンが出版した”善き人のためのソナタ”を書店の店頭で見つけたヴィースラーが、その本を手に取り、裏表紙に書かれていた”HGW XX7に捧げる”という献辞を見るシーン。
 彼は本を手に取りレジに向かい、店員に”これは私の本だから・・”と答えるシーンも沁みる作品である。
 言論、思想の自由の大切さを今一度感じさせる作品である。>

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NOBU

5.0最後の言葉が深く余韻を残す

Mさん
2022年10月1日
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東ドイツ、シュタージにまつわる話。主人公役をしたゲルト・ヴィースラーさんは映画さながらの経験をしたとのこと。
自由に物が話せない社会は怖いです。
人間の崇高さを感じることができる作品。
最後の言葉は深く心に残ります。

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M

5.0善き人であることは抗えない

2022年9月27日
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redir

5.0冷戦下の旧東ドイツ。国家のため盗聴を行うことを任務とする男性。 舞...

2022年6月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

冷戦下の旧東ドイツ。国家のため盗聴を行うことを任務とする男性。
舞台女優とその恋人劇作家を盗聴していく中で、主人公に気持ちの変化が生まれていく。無表情の中に表れる感情と表情の表現がすごく良かった。
ラストがとても素敵すぎました。心が救われるような表情。とても良かった。
内容自体は重いですが、素晴らしい秀作でした。

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よっしー

5.0一言「これは、渋い胸熱!」

2022年6月2日
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1984年東ドイツ。国民は国家保安省の管理下に置かれていて。
要注意人物は監視・盗聴されるのが当たり前、ええ!。

話の3/4弱は、劇作家&恋人を、主人公が盗聴して追い込んでいきつつ。
段々対象者寄りに変わっていく様=社会主義から目覚めていくのが。
そうだよねえ、人間だもの。まあ普通ありそうな話。

ところが残り1/4。ベルリンの壁崩壊後。
情報も公開され、劇作家が自分の盗聴記録を知るシーン。
誰が自分を守ってくれたのか、ある「証拠」で気づくあたり。
おお、そこでそれ!って涙ホロリ&ラストも憎い演出。

盗聴にまつわるシーンが若干長いけど、良作でした。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「今のあなたは、あなたじゃない」

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ゆき@おうちの中の人

4.0タイトルなし

2022年5月1日
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幹部は論外だが、中堅、下位の人々も、仕事としてそれなりに意義を感じながら、弾圧に加担する。
全体主義、自由について改めて考える。

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hato

3.5人間らしさ

2022年4月12日
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鑑賞方法:VOD

「美のない人生なんて味気ないわ」
最近みた『ローズメイカー』のセリフがリフレインするような映画だった。

国家秩序を守るため、と仕事に励む主人公の気持ちもどこか分かるような気がするし、
現代日本で育った僕にはどうやっても馴染めないような気もするし。

だんだんと人間らしい感情を取り戻していくような、
ふと美しいものに触れて、生きていることを思い出すような。
ストーリーラインとして特別なものはないかもしれないけど
そのぶん力強さを感じるような作品だったと思う。

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mar

4.0ええもんはええ

2021年10月18日
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これも夜中に一人でゆっくりみると泣けちゃう。

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大粒 まろん

3.0組織の責任者は常に腐れ外道で有る法則に例外は無い‼️

2021年7月16日
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東ドイツの秘密警察の中佐はとてもおぞましい存在でした。
下部の人間は疲弊し、貶められます。
共産圏に限らず、日本の政府、自治体も含めて、例外は有りません。
肝に銘じるべきです。
組織の責任者は常に腐れるもので、あることを。
ドイツの壁は崩壊しましたが、世界中の組織の責任者は腐敗を続けます。
コロナ禍で、さらに加速することを目の当たりにするでしょう。

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アサシン5

5.01984年の東ドイツの話で国家保安局シュタージの局員ヴィースラー(...

2020年9月18日
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collectible

4.0人の歩むべき道を優しく教えてくれるドイツ映画

2020年5月16日
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Gustav

4.0謝意の劇中本が原作?

2020年2月18日
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odeonza

5.0映画が描いたことが実に発生している

2020年1月21日
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東ドイツはかつての国だが、今のある強い国とそっくりだ。かつてすでに発生したことが、今、この国で発生している。
映画そのものは圧巻だ。だが、本当の歴史とすこし違う。東ドイツ時代、反体制派を協力した情報員は、一人もいなっかた。
まさか、人間が歴史から学んだことは、歴史から何も学べないことだ。

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ともかず

5.0東独それは抑圧と美学

2019年10月24日
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鑑賞方法:VOD

知的

シュタージ、血も涙もない連中なのにソナタによって主人公の心の変遷が丁寧に描かれている。ドイツ映画って凄い。アメリカ人にはこんなの到底創れないよ。
抑圧は、自由と美への渇望なんだなとしみじみと思い知らされる映画。東欧社会主義崩壊の原因をこの映画で体現している気がした。オスタルギーに浸りたい人にもおすすめの一作。

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さすまー

5.0東独のシュタージュ職員を主役に、監視社会の裏面を描く秀作。 後半、...

2018年9月30日
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東独のシュタージュ職員を主役に、監視社会の裏面を描く秀作。
後半、主人公が人間性に目覚めていくプロセスが良い。
緊張感が続く3h。

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miharyi

5.0良かった・・・

2018年5月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

少しドイツに興味を持つことがちょくちょくあったが、
この映画を見て確定的に。

主演の人がハマり役すぎて驚いた。
本当に東ドイツにいて、奥さんに盗聴されていた過去があったようで?
それの過去を一切感じさせない冷酷な眼差しが素晴らしい。

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ひぃちゃん

3.5私にはイマイチでした

2018年3月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

抑圧された環境が当たり前で生きて来た人の目覚め!?

壁が崩壊後も主人公の性格は変わってないのは何故?

変わっていて欲しかったな〜!

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まゆみ3

4.5涙が溢れた

2017年5月4日
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最後のセリフに張り詰めた緊張感が解き放たれて涙が溢れた。
善、悪と割り切れない人間の葛藤や弱さ、脆さとともに素晴らしさ、みたいなものも描かれていて。
ともかく主人公の顔がいい!
全体的に淡々としてるので、眠くなるというのもわかるけども。

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骨

4.0ラストが良い

2017年3月5日
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鉛筆が恋しくなる映画。

2023.4.30追記
U-NEXTで鑑賞
ラスト、グルビッツ中佐と乗り合わせたクルマ、ドライマンに行った時のクルマと違うことに気づいた。同じ時間帯での話だったと思ったのだが。

ラストはいつ見てもグッとくる。

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kita-kitune