「ソナタだけが」善き人のためのソナタ いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
ソナタだけが
彼は寂しく暮らしている。
本気で聞いたソナタを頼りに。
文句なしの傑作。
冷徹な人間かと思えば監視対象に感情移入してしまう脆さを持つ彼。
映画の趣旨からも監視対象の生活がくまなく映し出される訳ですが、当然ながら主人公の日常も映され、監視対象とは打って変わる静かさばかりが横たわる生活。
だからこそ感情移入する基盤があったのかなと考えました。
本来なら処刑されても仕方がないようなミスをも見逃してくれた、かつての学友とのほのかな友情も垣間見れ、学友もただの冷血野郎じゃなくて安心。
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