セブンのレビュー・感想・評価
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名作と聞いていたのですが・・・
ネタバレなしの状態で鑑賞しました。
好きな人には好きな作品なのかもしれませんが
個人的には受け付けませんでした。
大きな理由としては
こちらの作品は
七つの大罪という神話を扱っていたことで
アメリカ人には馴染みのある話でも
日本人の自分には
馴染みのない話が題材で
そこがこの話の土台になっていため
受け付けにくい作品だったように感じます。
ストーリーも殺人事件が起きてるのは
理解できるのですがそれが
中盤までが退屈に感じます。
そのあと起こることも
期待していたほどのどんでん返しでもなく
自然と入ってきてしまっていた前情報の煽り文句ほどではなかったと
肩透かしを感じてしまいました。
マニア向けな作りのようにも感じました。
10年後に見ればまた違った感覚なのかもしれませんが
現時点では見る必要はなかったと感じてしまいました。
【30年経っても面白いと思えるサイコ・サスペンス映画】
・1995年製作のアメリカのサイコ・サスペンス映画です。「7つの大罪」(キリスト教)をモチーフにした連続猟奇殺人事件を追う刑事2人の物語、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
1.20年経っても面白く観れる世界観
2.部屋を暗くしてしっかり観たいダークなテイスト
3.ブラッド・ピット×モーガン・フリーマンの演技に引き込まれる
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[物語]
・7つの大罪をモチーフに連続猟奇殺人を起こす犯人に対して、その理由を教えてほしい、という興味さえ沸いてしまう物語。知的・哲学的な犯罪、そしてそれに立ち向かうブルーワーカー的なプラピとモーガンという対比が、早く結末を知りたい、という欲求を駆り立ててくれます。
・ベテラン刑事であるサマセット(モーガン・フリーマン)と新人刑事のミルズ(ブラッド・ピット)という構図もまた面白いです。強い信念と正義感をもとに血気盛んに動くミルズに対して、経験豊富なサマセットの応対が「それって独りよがりの正義では?」「一般的には悪とされることでも物事を進めるために必要な悪もあるんです」などといったことを提示してくれているような気がします。
・この2人のコンビは、「踊る大捜査線」の青島さん(織田裕二さん)と和久さん(いかりや長介さん)のコンビを想起させます。というか、逆にこの映画のコンビ構図を「踊る大捜査線」側で採用した、のかもしれませんね。
[演出]
・映像・音楽・物語、一貫してダークな雰囲気を醸し出すための仕掛けがされていて「映画感」をとても強く感じることができました。
・物語に引き込まれるので、今回の鑑賞時点では細かな演出は目につきませんでした。(おそらく、かなりちりばめられた演出があると思いますが笑)
[映像]
・全体的に照明で暗い雰囲気することで、よりミステリー感やサイコスリラー感を強まった世界観が表現されています。
[音楽]
・映像のトーンに合わせたダークな楽曲もまた、映画の世界観を強調する一つとなっています。
[演技・配役]
・ブラッドピットさんとモーガンフリーマンさん。いうことなしの配役ですよね。しかも、今となってはトップ俳優のブラッドピットさんが初々しい刑事役というところが逆に新鮮でした。
[全体]
・DVDで視聴したにもかかわらず、記憶の中では「映画館」で観たような感覚を覚えます。それくらい「映画感」がすごい演出がされた作品なのだと直感的に思えました。
・何も考えずに見れるドンチャカ映画が好きで、それこそ映画館で観るべき映画、だと思っていましたが、こういうダークなテーマと雰囲気を持つ映画もまた、映画館で観るべき映画なんだな、と感じさせていただきました。オンタイムで映画館で観れなかったことが悔やまれますが、これだけ有名な作品なのでいずれどこかの劇場で再上映してくれるのではないかと密かに期待しております。ありがとうございました。
#映画 #クライム #サイコスリラー #ミステリー #ブラッド・ピット #モーガン・フリーマン #デヴィッド・フィンチャー監督 #1995年 #セブン #Seven
#全体3.8 #物語3.7 #演出3.8 #演技3.8 #配役3.9 #映像3.8 #音楽3.7
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人...
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した。凝りに凝ったオープニングが象徴するように、デヴィッド・フィンチャーのスタイリッシュな画造りと、ブラッド・ピット&モーガン・フリーマンの渋い演技が光る一編。
衝撃のラスト
犯人の巧みな仕掛けに、人間の欲深い気持ちに対する考え方を見直すいい機会となった。
正直、バッドエンドものはあまり得意ではないが、演技、脚本、映像とどこをとっても魅力的で、作品の中に引き込まれた。
いま見るには古い映画
サイコサスペンスの完結したドラマリテラシーを映像美に昇華させたフィンチャーの力作
デーヴィット・フィンチャーのサイコ・サスペンスの力作。監督独自のダークで重々しく沈滞する演出力で創作された映像美が見事。脚本も全体を通して良く出来ている。途中犯人を報道記者で登場させるのは仕方ないとして描き方に工夫が足りないと思ったが、最後まで観るとこれは謎解きの面白さを狙ったものではなく、ラストの主人公の選択にある追い詰められた人間の憤怒(復讐心)の原罪に辿り着き、それによってストーリーが完結するという現代版フィルムノワールの恐怖映画となっている。そこで唯一惜しいのは(徐々に判明する犯人の正体を思えば)、主人公が刑事で在りながら家族に対して無防備であったことが悔やまれる点である。しかしそれでは主人公の復讐心を決定付けることになるから敢えて避けたと考えらて、深く練られた脚本であることに気付かされる。犯人の謎だけが重く圧し掛かる物語の完結性が圧倒的だ。
退職間近の刑事を演じたモーガン・フリーマンの演技が素晴らしい。この巧さと比較されるブラッド・ピットの熱演ももっと評価されていいと思うがどうだろう。刑事役自体に違和感が残るピットの俳優としての資質があるのも理解してではあるが。それとピットの銃の構え方が、「カリフォルニア」の殺人者と同じポーズであったのが興味を引いた。偶然の一致に過ぎないのか、拳銃に詳しくないので解らない。
個人的な好みで言えば苦手なジャンルの映画作品だが、高く評価されることに異論はない。
【”地獄より光に至る道は、長く険しい・・。” 人間の悪性に焦点を当てた作品。鑑賞後の重い気分が尋常でない作品でもある。】
ー当たり前であるが、人間は善性と悪性を抱えながら、そしてその間を行き来しながら生きている。
私は、基本的には、映画は、善性溢れる作品が好きであるが、悪性を描いた作品も鑑賞する。それは、人間だからである・・。-
■今作の魅力 <多くの方が作品レビューを挙げているので、簡潔に。>
・2時間を一気に見せ切る作品構成。 ー七つの大罪ー
・犯人の”知性”と”異常性”を視覚化した、犯人の部屋の美術、意匠。特に雑然とした書物。
・スリリングなアクションシーンも秀逸。
-ここで、犯人が分かった人は凄いね。-
・箱の中身を敢えて映さず、観る側に”嫌な”様々な想像をさせる手法。
-”イヤミス”どころではないサンセット(モーガン・フリーマン)が箱を開けるシーン・・ー
・犯人を演じた役者(名優であるよ・・)の悟ったような表情。
・・・
書き出すと、きりがない・・・。
ー デヴィッド・フィンチャー監督の復活作でもあるし、この脚本を書いた男が当時、抱えていた鬱屈が、良い方向に昇華した脚本のレベルの高さにも舌を巻く。-
■蛇足 <個人的意見>
・ダークで、鑑賞後、重い気持ちが残る映画
1.「悪の法則」 人間の本性は悪であるという考えの”コーマック・マッカーシー”脚本
2.「ノー・カントリー」 同じくコーマック・マッカーシーの原作”血と暴力の国”を映画化
3.「凶悪」 邦画の犯罪映画の金字塔
4.「ソドムの市」 監督のパゾリーニが今作製作後、惨殺された事は有名である。
・・・これ以上書くと、私の人間性を疑われそうなので・・。
・イロイロといわくつきの本
1.悪徳の栄え(マルキド・サド著 今作でも、触れられていた作品である。)
2.家畜人ヤプー(沼正三著)
3.O嬢の物語(ポーリーヌ・レアージュ著 映画もあります・・)
4.毛皮を着たヴィーナス(マゾッホ著)
・・・これ以上も書きたいが・・。
◆人間って、”悪”に惹かれるのだなあ・・、昔から・・。業の深い生き物である・・。
全体的に不気味な世界観が良い
人の感情
名作(ただしR15)
表現がグロ過ぎる部分があまりに多く、面食らいましたが、
慣れるとそれほど気にならなくなりました。
サスペンスであり、ミステリーであり、ややホラー要素、
そして哲学的な要素もあります。
ハッキリ言って面白かった。
グロい部分だけを何とか耐えればとても素晴らしい映画だと分かります。
役者さんたちの自然な演技も良く、
自然とその中に溶け込めるような感じもいいです。
最後の、ブラッド・ピットさんの目が、本当に妻を殺された人の目をしており、
怪しいと思った私が、観賞後に調べたところ、
本当にトレーシー、つまりグウィネス・パルトロウさんと恋仲になっており、やはりと思いました。
七つの大罪に、人は勝てず、どうしても業は背負ってしまう・・・というメッセージがあるようにも思いますが、
というかそれもあるでしょうが、
もうひとつ、
「それでも、やはり大罪だろうがなんだろうが人間だからしょうがないじゃないか」と
ハッキリと神に逆ギレではなく主張することもある、人間は。
・・・というメッセージもあるように、思います。
パルトローの存在を意識して
ラストシーンについて
衝撃のラストシーン
妻が殺されて、それに憤怒して
ミルズに嫉妬したジョンを殺して七つの大罪が完了
と思っている方も多いと思う。
しかし、この映画の設定は
七つの大罪を犯した者が殺害されるという設定。
肝心なのは大罪を犯した者が殺されるというところ。
上記のラストシーン妻が殺されていたとすると
憤怒を犯した者が殺されていない。
おそらく、妻は殺されておらず
届いた荷物には顔が分からなくなった女性の首が入っていたと推測する。サマセットもミルズも誰か分からない状態。
ジョンは妻が妊娠したという情報を話すことでダンボールの中の死体をミルズに妻だと思い込ませた。しかし、その情報を知っていたのは妻以外にサマセットのみ。妻が他の人に話すとは考えられない。そう考えるとジョンは妻と接点を持っていたと推測する。妻から署に電話があったことをミルズに伝言するシーンがあった。それは妻がジョンに脅されてミルズがいない時に電話させられたかもしれない。
妻は絶望はしていたが憤怒はしていなかった。
おそらくダンボールの中に入っていた死体は
おそらく憤怒を犯した者の物だろう。
大罪を犯した者が殺されるという設定を重視すると
こういう推測になる。
と推測していたが
弁護士の発言「依頼人はあと2人死体を隠してるそうだ」
この2人とは妻と子供?
それともジョンの嘘?
生まれていない子供を死体と呼ぶ?
見た者に推測、考察させる余地を持たせる。
良い映画とはそういう物だと思う。
サイコサスペンスとしての雰囲気が最高
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