セブンのレビュー・感想・評価
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やはり封印させて頂きます
ひどい世の中だけど、戦う価値がある
こんな世界に子供を産んでいいのか?撃たれた警官、奴の名前は何だったか…都会では他人に無関心なことが美徳とされる。理解できない犯罪が起こる、このイカれたクソみたいな時代。病める現代社会を映し出す脚本(これを書いた当時の脚本家の精神状態が見て取れる)とそれを降り続く雨の中、陰鬱な空気と共に最大限まで高める撮影(無個性なほど寒々しく捉えられたビル群)、陰影の際立つ照明、音楽そして豪華役者陣。まさしく今回の4K版の真価!!
退職前のベテラン刑事と配属されたての若い刑事みたいな図式は珍しくないけど、やはり本作のこの世のどうしようもない現実の辛苦に敗れ・折れてどこか達観しているようなサマセット & 正義感熱く感情で生きるミルズは、自分にとって特別なコンビだ。まさしく氷と炎の如く!土曜日の夜、バーでこんな狂った現実の辛さにあくまで抗おうとする諦めの悪いミルズに希望を見るようなサマセットの目/表情。あるいは翌日、最後の出陣前の準備シーンで印象に残る嵐の前の静けさ的くだけた束の間のあたたかな空気からの、ミルズがサマセットに何か言おうとする瞬間…。たかが1週間、されど1週間、2人の信頼関係が確かにできていることを感じさせる。
そして、作品終盤に強烈な存在感でもってしてその2人に負けじと対峙し、強烈な印象を残すケヴィン・スペイシー。彼は本作と『ユージュアル・サスペクツ』で演技派の地位を確固たるものとした。仕事は楽しくないけど、それが人生。(DVDも持っていて)何度観ても「産むと決めたら目一杯甘やかせ」でウルッとしてしまうし、何度観てもあのトラウマ級のクライマックスにはなんとも嫌な気持ち・暗い気分になってしまう…。お世辞にも決して素晴らしくない世の中だけど、それでも戦う価値はある。腐らずに戦うべきだ。
Detective. Detective. DETECTIVE!!!
What's in the box?! Oh, God!!
P.S. そして同日に『ジュラシック・パーク』も観て、スピルバーグIMAX映画祭完走。グラント博士と子供たちの描写、本当に好き。
他人の粗探しは自己喪失
ジョンドウはへの怒りが出た。
自分は嫉妬の罪を打ち明け断罪されようと企てたが、そもそも神の啓示を受け特別だと感じ他者を裁く時点で傲慢。
無関心への警鐘が、他者の欠陥に深く関わりすぎて感情的になり、被害者の罪に憤る姿は正に憤怒。
おそらく自身も罪を犯していると気付いていると予想してるが、それらの罪を背負わずに他者に押し付ける行為が怠惰であり、本来なら自ら命を断つべき。
警鐘や使命といった言葉の盾を使って自らの願望、欲求を満たす強欲。
ジョンドウの色欲、暴食はわかりませんでした...
他人ばかり見て比較すると自分を見失って都合の良い解釈、知識の収集をしてしまうものだと考えました。表面化してる情報だけでなく、背景も読み取らないと本質は見えないと実感しました。
あとの部分は賛成だ
こないだ鑑賞してきました🎬
私は結末は知っているものの、通しで見るのは初めてです。
全体に漂う暗く陰鬱な雰囲気、次々に起こる猟奇殺人。
若い刑事ミルズと、ベテランで退職間近のサマセットが組んで犯人を追いますが…。
モーガン・フリーマンは相変わらずいぶし銀の存在感を発揮してますね😀
常に落ち着いていて、説得力のある演技です。
ブラッド・ピットは30年前だけあり、まだアイドル俳優な印象🤔
男前なのはさすがですが😀
ミルズの妻トレーシーを演じたグウィネス・パルトロウは、どことなく幸薄い感じが。
しかし彼女の美しさがより引き立つとも言えますね🤔
後半トレーシーがサマセットに相談するシーン、2人の情感こもった演技が見事でした👍
そしてこの事件の元凶ジョン・ドゥを演じたケヴィン・スペイシー。
血まみれで後ろから2人を呼び止めるシーンに始まり、映画史上最も残酷なラストまでの振る舞い…まさにこの事件の犯人にふさわしい巧みさでした😔
この映画を作ったフィンチャー監督はある意味恐ろしいですね。
「あの箱の中身が映ったカットを見た」
という噂が生まれるのもわかる気がします。
しかし全く救いがないというわけではなく、絶望の中にも希望はある、というメッセージにも感じられます。
スリラー好きの人も、覚悟して見ることを勧めますよ🫡
29年ぶりの劇場鑑賞
温故知新
デビッド・フィンチャー
1962年コロラド州デンバー生まれ
ILMのアニメーターを経て映像会社を設立
著名アーティストのMVを作成しながら
1992年に26歳の若さで「エイリアン3」の
監督に抜擢されるがこれは挫折の連続
その次作がこの「セブン」で
大成功を収め名声を手にし
今でも一線級で活躍
「ゲーム」「ファイトクラブ」
「ベンジャミン・バトン」など
傑作のメガホンを握った
父親がライフ誌の記者だったことも
あるのか作中に社会問題を投影する
場面が多い
高校生の時観に行った今作
ほぼそれ以来くらいでしたが
やはり面白かった
やはり名作は寝かせて寝かせて
自分の変化があってから観ると
感慨が変わります
アニメや漫画にオマージュ
されまくったメッセージ性をもつ
サイコサスペンス
今見るとベタすぎて観てらんない
かもと少し思ってしまいましたが
全然そんなことなく
むしろ公開当時ネットのネの字も
なかった世界と今のネット時代の
共通性すら感じました
まず舞台が「どこかの大都市」
で具体的な地名がない
荒れ果てた治安で
凶悪な犯罪が繰り返され
もう1週間で定年を迎え
もうこの凄惨な世界を見るのが
つくづく嫌になっているサマセット
そこへ新任された
犯罪者を捕まえて名を挙げたい
若い刑事ミルズ
そこで起こった「七つの大罪」
を基にした一連の事件
このフィンチャー監督特有の
漠然とした世界観だからこそ
暴食(Gluttony)
強欲(Greed)
怠惰(Sloth)
傲慢(Pride)
色欲(Lust)
嫉妬(Envy)
憤怒(Wrath)
のキリスト教における
「人を死に至らしめる7つの大罪」
の存在感が引き立っているんだなと
今回すごく感じました
欲望のままに他人を攻撃し騙し
逃げ回り際限なく卑猥なコンテンツが
現れ攻撃されたものは憤怒する
それを「仕方が無い」と思うか
「頭がおかしい奴」と思うか
「正さなければならない」と思うか
サマセット・ミルズ・ジョン
この3人で役割が分かれています
そして互いに共感できそうでできない
ネット空間と何ら変わりが
ないものです
フィンチャー監督の先進性には
驚かされるばかり
後にネット社会そのものがテーマの
「ソーシャル・ネットワーク」
も撮ってますしね
確かに粗も感じるとこはあります
トレーシーのサマセットへの
アプローチはなんかつっけんどんだし
傲慢で殺されたモデルも取って付けた
感じ(まぁ予定を急に変えたとは
言ってましたが)
自首したあとの弁護士の要求も
このやりとり録音してたら
まったく無意味じゃんと思って
しまいます
ラストに向けての間に合わせ感は
もう少しじっくりでもとは
思うところはあります
特有のノワールな色調の映像が
リマスターIMAX上映で暗部のトーンが
細かくなったことで印象が変わりました
この映画で名を挙げたケビン・スペイシー
既に新進気鋭で今も活躍するブラッド・ピット
ほんと仕草などからキャラ付けをするのが
この頃から神がかかっています
CGなんかない時代のSFXの到達点
とも言える名作
おすすめです
SE7EN
どこでいつ頃何で見たのかも記憶にないが、何シーンもよく覚えている作品。
今回のリバイバル上映を知り、劇場で観られる機会が訪れた事を喜ぶ自分と、絶対観ない方がいい!と、拒否反応MAXの自分との板挟み。。
で、8割はもう観るって気持ちが固まっているから厄介で、そんなの自分次第なのに、止められなくて困ってしまって泣きそうでした。
ワンワンワン。
結果、やっぱり、
あーーーーーーー(´ཀ`): orz
この後も色々せなあかんのに、もうダウンしてました。。
この作品は、
ブラピの俳優としてのキャリアの転機になった事は間違いないし、当初はサマセット役もミルズ役も他のビッグネームにオファーしたようだが、結局モーガン・フリーマンとブラピが演じる事になったりと、個人的に興味深い作品である。
そして、
レクター博士に並ぶ、卓越した頭脳を持つ、絶対的なシリアルキラーのアイコンになった
ジョン・ドゥ。
彼をケビン・スペイシーが演じた事。
原作、脚本が絶品だった事は言うまでもないが、フィンチャー監督の意地と覚悟の作品で、主要人物がこの3人だった事も絶対的に勝利の要因だったと思う。
だからこそ、時代を超えて語られるあの地獄オチは、見せられた者を絶望に突き落とし、立ち直るまでに数日かかる程のトラウマを植え付ける作品になったのだと思う。
(偶然か必然か、本作でも要となる音楽を担当したのが「羊たちの沈黙」同様ハワード・ショアだった事も鳥肌モノです)
そして、
キリスト教や聖書、信仰心など、一部の人々にとってみれば馴染みのない、関心の薄いテーマ(乱暴に言うと"興味がない"事)を扱っているにも関わらず、実は人間誰しもが持っている"罪"にスポット当てている作品だというのも特筆すべき点だと思う。
誰しもが身に覚えのある、そして無意識に犯している"罪"を扱っている。。
ここぉ!!!
(はいここ大事ですよテストに出ますよ)
宗教感や人種・性別に関係なく"通じる"
っていうのがポイントだと思う。
(心当たりがある)
観客はミルズの視点で鑑賞し、自らを重ねていたと思うが、正にミルズ自身がこの"七つの大罪"を犯しているのがわかるから恐ろしい!
(だから人は宗教に赦しや救いを求めるのかな。。)
「大食」「強欲」「怠惰」「肉欲」
「高慢」「嫉妬」「憤怒」
=七つの大罪=
クライマックスに向けての車内。
三人の会話の中で、
「この腐った世の中。本当にあいつら(ジョンの被害者)は罪なき人間か?
普通の人々の罪。些細な事だとゆるされ続けている。朝から晩までゆるされ続けている。
だけどもうゆるされない。
私のしてきた事を学べ」
という様なセリフをジョン・ドゥが言いますよね。
それに反論し否定するミルズですが、続けてジョンに
「早く君に見せたいよ。素晴らしい結末を」と言われる。。
(その時のジョンの表情がぁーー!
冷静で、むしろ穏やかで、少しワクワクしている様子なのが余計に恐怖!)
そして
ミルズに「嫉妬」したジョンによって
"七つの大罪"の最後の一つ「憤怒」をミルズが実行してしまう皮肉!
ああああーーー_:(´ཀ`)_:(´ཀ`)
ジョン・ドゥ。。名無しの男。
この身元不明な"匿名の男"によって
七つの大罪が見事に完了する過程を見せられ続けてしまう。もはや苦行です。。
運命の出会いというにはあまりにも残酷な出会いをしてしまうミルズ。
"計画は変更"されてしまった。
それによって、
当初のジョンのシナリオよりも、彼にとっては満足度の高い、完成度の高い結果になってしまう残酷さよ。。orz
"7"という数字にも異常な執着をしていた
ジョン・ドゥ。
事件発覚が月曜日(しかも朝7時!)で、そこから日曜日までの7日間で完遂する事が重要。
【そして死者も7名】
(サマセットも退職まで残り7日なのは偶然か)
綿密に練られた計画。
それも彼のシナリオだったと思う。
そして、
散々たる死の現場は、その罪に対しての強烈な怒りをデザインしているかのようで、言い換えれば彼の"作品"の様だった。
その"自分の作品"をミルズによって完成させる事に"成功"したジョン・ドゥを、ミルズの手によってあの着地で締めくくった、フィンチャー監督の強烈なメッセージに胸がえぐられた。
✔️罪を罪として認識していない、無自覚な我々への警告か?
✔️あの光景に目を逸らしてしまうのは、私が何かしらの罪を犯している証なのか?
と考えると心臓が止まりそうになった。
私達は些細な罪を犯し、ゆるされ続けていたし、ゆるされ続けている。
でも、もう赦されないのだと。。
これからも生き続けなければならないミルズ。
やり場のない怒り、絶望や後悔を抱えたまま、その時が来るまで、ジョン・ドゥの呪縛から抜け出す事は出来ないのだと思うと、想像を絶する未来しか見えない。。
でもこれは私達の事だったりするのかも。。
ジョンは言っていた。
「私のしてきた事を人々は考え、学び、従う。永遠にな」
そして日曜日は晴天なのだ。。
○本作を語る上で外せないのが、こちらも強烈なインパクトを残した、カイル・クーパーの
オープニング映像だろう。
色々な書体、大きさの文字が
"チカチカ点滅"したり
"グラグラ揺れ"たり。。
それに合わせた不協和音。
本編のネタバレにはならない様に、しかし鑑賞後改めて思い返すと、重要なヒントが散りばめられていた事がわかる、こちらも語り継がれるオープニングだった。。
(エンドロールも最高で、はっ!!)
鑑賞後部屋を出る時に、私の前にいたおじさまが、階段を一歩踏み外し転びそうになっていたり、私も持っていた携帯を落としたり、後ろでは水筒?が落ちたようなカーーンって音がしたり、もうみんなヨボヨボでした(°▽°)
バッドエンドはイケるくちですし、見応えたっぷりで、鑑賞料金プラスしても良い位の作品なのですが、、、
アタシ ハ モウ イイカナ (´ཀ`)
あまりに前評判を信じ過ぎた
ブラッド・ピットの全盛期ってこの頃になるのかな?
現代に於いてバッドエンドは有効か?
ジョン・ドウは個人名ではない。名無しの権兵衛の米国版。匿名の犯人、身元不明の死体はみーんなジョン・ドウ。女はジェーン・ドウ。だから犯人の名前は分からない。何処かの誰かさんという呼称はスリラーには打って付けだ。
退職間近の老刑事は己の運命を呪った。七つの大罪に模した連続殺人がおきている。何故、今なんだ!
予見は当たるものの、後手後手に廻った現場で目にするものは、血塗られたおぞましい殺しの様式。犯人の警告に、ただ、ただ圧倒され、打ちのめされる。
しかし、予想だにしなかった“犯人自首”で事態は様相を変える。
雨続きの鬱屈とした空気に閉じ込められていた6日間が明けると、一転、映像空間は、広々とした荒野に展開される。
晴れの午後、鈍い光り、風の色。
ヘリコプターが俯瞰するデリバリーバンの疾走。そう、あの箱だ。ドクンドクンと胸騒ぎが止まない。カメラの視線が3人に収斂する。
箱を見やるミルズ、周到に仕組まれた、最後の罠の標的は自分だったと覚り
すさまじい葛藤に全身が震えだす
挑発する犯人、必死に止めるサマセット。
そして銃声…………
まんまと終わった。
ブラッド・ピット
不可避の状況を演じた、あの、内面をしぼり出すような表情は見事だった。モーガン・フリーマンとの軽重コンビも絶妙。
モーガン・フリーマン
いち早くサイコパスVSプロファイラーの形を印象づけるも、一介の刑事が『カンタベリー物語』や『神曲』を読み込んでいた、という設定には無理があるような……それでも、退職間近の老刑事はピタリとハマっていた。
ケビン・スペイシー
気味悪い毒虫のような気配を漂わせるサイコパス役。自身が信奉する教義を世に知らしめたいという強い欲求が動機なのかは不明だが撃たれる時の表情がいい。
グウィネス・パルトロウ
ビジュアルは良いものの、演技の印象はうすい。
デヴィッド・フィンチャー
エイリアン3がコケた直後とあって、会社側が無難な結末(フリーマンが撃ったことにする)に替えろというのも無理からぬこと。だが、それを突っぱねて、救いようのないバッドエンドを強硬。大ヒットにつなげた。
ノーキッキング
年齢不詳。レビュー投稿半年目のビギナー。恋愛系苦手、しみじみほのぼの系きらい、清く正しく生きる系ウ~ン。社会から排斥されないように、時々はフツーの映画も観るらしい。
30年ぶりに観たが、どの場面もいとおしい。重厚なクラシック曲のよう。コンプライアンスやらレイティングやら喧しいがこの作品が生き残り続けるのは、なんとも喜ばしい。
ホラーとかグロとか見るの嫌なんやけど…
4Kよね?これ
ブラッド・ピットがこの上なくカッコよくて羨ましい。
でもこの顔に産まれたら良い女をゲットした時の感動は薄い人生だろう。
何度もブラッド・ピットのラストシーンを真似した、かめはめ波と同じくらい。
最近日本では、子供の自殺者が過去1番だそうだ
裕福さと治安のバランスを考えたら世界一の国なのにだ。
核となるのは希望だと思う、そしてその原因は知識だ。
人間は自らの優位性である「知識」のせいでもう1つの特徴である「感情」を貶めている。
なんとも滑稽だ。
そういう意味では宗教が無くならないのも悔しいがある程度納得するしかない。
「知りたい」と思う反面、知れば「希望」が失われる
俺は自分が恵まれていると知識として認識しながらも、心の底から楽しめない。それは世の中はこういう物だと認識しているからだ。
好奇心は「ワクワク」から始まり「絶望」で終わる。
人間は自ら求めて自ら滅ぼす。
でも俺は、楽しめなくなった自分の事が好きだ。それは「遠慮」という「優しさ」だからだ。
自分より恵まれていない人の事を思えば、クラブで踊ったり集団でゲラゲラ笑ったりバカ話をしたりするのが滑稽な事になってしまった。寂しいことだよ。
ノーカントリーに出ている宇宙人と同じ気持ちだ。
強烈なオチに感嘆!
7つの大罪になぞらえて人を殺していく殺人鬼vsベテラン&新人刑事の話です。
モーガン・フリーマンとブラッド・ピットが素晴らしい演技をしていました。
新人刑事の妻役のグウィネス・パルトローはチャーミングでしたし、
犯人役のケビン・スペイシーも気持ち悪い演技で凄みがありました。
殺害描写は激しいので、観るのは注意が必要ですが、
ストーリーのスピード感&緊迫感が絶妙で、ラストまでグイグイと引き込まれていきました。
モーガン・フリーマン演じるサマセットとブラッド・ピット演じるミルズが
徐々に信頼関係を構築していく姿にはグッときますし、
ミルズの妻が孤独に悩んでいて、サマセットに相談をすることで、なんとかここで生きていこうという
姿を描くことで、ラストに大きなインパクトを残していたり、
犯人ジョンの異常性を際立たせる殺人描写(ソウ 並みに酷いです)だったりで、
実に巧みに紡ぎあげられているなと感心しました。
ラスト20分の展開で、オチはなんとなく予想がつくのですが、
直接的な表現を用いず、ミルズの妻の死を表現し、
且つミルズがジョンを殺すことで、7つの大罪に対する罰が完遂するという壮絶なオチで、
さらには、ミルズも憤怒の罪を背負い続けることで、犯人ジョンの思惑通りになってしまうという
何とも気持ちの晴れないエンディングです。
ただ、ミルズの葛藤の描写は素晴らしいです。
私も同じ立場だったらと思うと、
ミルズと同じ行動をとっていたかもしれません。
私にとってはフェイバリットにはなりづらい作品ですが、
このつくり上がりには感嘆した次第です。
観ておいて良かったですが、すぐには再度観たいとは思わないですね。少し間を置きたいと思います。
必ず最後に悪は勝つ‼️
まず、この作品を語る上で欠かせないのはクライマックスの衝撃でしょう‼️すべての観る者のトラウマとなり、鬱病にしてしまうくらい殺伐としたあのエンディング‼️ただ27年くらい前の初見の際に、この衝撃はいずれ薄れるだろうと思いました‼️その後、何度も観返してますが、初見の衝撃は薄れてしまい、今では「セブン」という作品の一部として、このクライマックスを観させてもらってます‼️そして観返せば観返すほど、犯人であるジョン・ドゥの "7つの大罪" を元にした犯罪のプロセスと、その黙示録のような世界観に驚嘆させられます‼️この作品は言ってみれば、7つの地獄めぐりのような映画‼️一つ一つの罪を元にした殺人の方法、ビジュアルはグロテスクに残酷に工夫されていて、一度観ると脳裏に焼きついて離れない‼️そして汚く、暴力的で、陰気な都会を舞台として演出するために、常に雨が降ってるような映像や、市川崑監督お得意の「銀残し」が使用されてるのがホントに効果的ですね‼️ブラピ扮するミルズがジョン・ドゥに雨の中、銃口を突きつけられるシーン(ミルズの顔を流れる雨水が、エイリアンのヨダレのように観える)、自首してきたジョン・ドゥが、血まみれの姿で奇妙に冷静に振る舞っているシーン、そしてクライマックスの荒野でのミルズとジョン・ドゥの会話のシーンにおける、ケヴィン・スペイシーの不気味な表情なんか、ホントに戦慄させられます‼️そんな恐ろしい場面の連続ゆえに、若きグウィネス・パルトロウの可憐さがいつまでも心に残る‼️そんな事も含めて天才デヴィッド・フィンチャー監督の才能に脱帽させられる傑作ですね‼️そんな天才ぶりついでに素晴らしきオープニングのタイトル・バック‼️不協和音というかノイズのような音楽、ジャンプするようなカット割り、殴り書きされたようなクレジット、膨大な量の日記と、自分の指先を切り落とすジョン・ドゥの心の闇を凝縮したような、そして「セブン」という作品を集約したような、恐ろしく素晴らしいタイトル・バックでした‼️最後に「正義は必ず勝つ」という言葉がありますが、この「セブン」ほど、時には悪者が勝つことを思い出させてくれる作品はないですね‼️
IMAX の大画面と音で、より不気味に・・。
大学生のとき、レンタル ビデオで鑑賞してから、かれこれ4回は観てますが、
大画面且つ、音が良くなった影響で、映画体験が劇的に変わりました。
これは「ジョーズ」の IMAX 上映でも感じたこと。
今後も IMAX 再上映、増えると嬉しい。
セブンを観たことある方、観たことない方、
どちらにも、この IMAX セブン を体験してほしい。
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ブラピが、とても若い、グウィネス姉さんが美しい。
モーガン・フリーマンの渋さと、ブラピの若さのコラボが素晴らしい。
そして、彼の配役も凄い。このキャスティングは、神だと毎回、思う。
エンド ロールが戻っていく演出も好き。
"彼" の台詞のとおり、この事件を思い出し、考えざるを得ない雰囲気が出てる。
そして、何回観ても、この虚無感・・・。
まさに、伝説の作品だと思う。
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別件では主人公だったり、ホムンクルスだったりするけど、
個人的に「七つの大罪」ってのは、
こっちの表現 (罪、罰、説教)の方が、より良いと感じる。
最後の2つは読めますよね
大罪の最後の2つは、読めました。
そのまま、刑事が怒ってブッ殺して終わりって、そのままじゃない。
せめて、最後の自制が効いて7つが完成しないようにして欲しいもんだ
面白かった
若い方は感情的だから残りの罪の憤怒はこの人のことかなーと思ってたらあたった。銃撃シーンが勢いあってすごく良かった。こっちまでどきどきさせられた。バッドエンドの映画ほとんど見たことないから新鮮だった。最後の終わり方がいい。ヘミングウェイの「この世はすばらしい。戦う価値がある。」に対して後半は賛成だ。ってすごいおしゃれな終わり方だな。なかなか若い刑事にとっては救いがないエンドでびっくり。犯人がわりとあっさりわかったけど多分そこは重要な点じゃないな。あと高圧電線のあたりはなにが起きるのか予想できなくてすごくドキドキした。定年間際の人の諦観と若い人の感情的で青臭い感じの対比がよかった。犯人が口八丁すぎて腹立つ。なかなか痛いところ突いてくるなーと思った。犯人の異常だけど正気な雰囲気がよかった。
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