バーティカル・リミット

劇場公開日:

解説

登山中の事故により目の前で父親を失った兄妹。その後、兄ピーターは山に入ることを拒み写真家に、妹アニーは父の夢を追い登山家の道を選ぶ。そして今、アニーは標高8000メートルで氷のクレバスに閉じ込められてしまった。命が持ちこたえられる時間は22時間。知らせを受けたピーターは、妹の命を救うためK2へ再び足を踏み入れることを決意する。しかし、そこは想像を絶する“死の領域”だった……。

2000年製作/124分/アメリカ
原題または英題:Vertical Limit
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2000年12月9日

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映画レビュー

4.5監督の演出手腕が光る山岳アクション

2024年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

感想

VODで久しぶりに鑑賞。製作から24年以上経つがあらためて鑑賞し直しても監督の場面展開、カット割等の演出手腕が高度で優れており、娯楽性を重視したストーリー展開と共にハラハラ、ドキドキのシーンの連続で観客の度胆を抜く面白い山岳アクション映画を観たという気分にさせられる。

製作当時の特殊映像としてのVFX技術は画像処理情報量的に現在と比べると低く、山岳部の背景合成や雪庇崩落シーン、へリコプターの崖への接近シーンに粗が見えるものの、実際撮影した山岳部(ニュージーランド)の絶景と過酷な環境下で演じられた俳優陣の素晴らしい演技がVFXと絶妙なバランスでマリアージュされ本物の崖登りシーンや雪崩、尾根急峻部の歩行シーン、雪庇の質感がリアルに表現されていて今観ても上手い画創りをしていると感心する。制作面からもっと評価されても良い映画であると感じる。

クリフハンガーも美しいイタリアンアルプスでロケされたS・スタローンが身体を張った活躍をする映画で好きだか、何も考えずに話の内容に驚きながら楽しめる山岳アクションとしては本作の方が一枚上手と感じている。

物語の中で何故そこにニトログリセリンがあるのかや、不条理な理屈での人の死に様などの展開は脚本が悪いのではなく、あえて説明を入れないで観客の驚きと動揺を誘う狙いで制作されている。常識的な細かいことは余り考えずに鑑賞すると楽しめる娯楽作品である。比較するのも何だが、MADMAX程の不条理さは無いし、本作で描かれる死生観や正義観は山に人生を掛けて生きている人々の究極の最終的な各登場人物の名誉ある合理思想と解釈する。

⭐️4.5

本当に面白い映画の要素の一つにあると思うのは、「理論、理屈は関係ない。」ということである。その映画が面白いと感じる心であり想いが重要なのである。

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Moi

3.0好みではない

2024年8月13日
PCから投稿

好みを言えば、本映画の脚本は嫌いだ。
冒頭でのひどい もらい事故といい、
メインストーリーでの自己中野郎といい、
登山へのイメージを大きく損なった。
特に自己中野郎は、当時登山家に対して抱いていた
潔く、クリーンなイメージを完全に打ち砕く物だった。
夢を壊された印象がある。

ただし撮影技術には特筆すべきものがある。
特に中盤での救助ヘリから降りるシーンでは
CGなどがない時代に大変な費用と労力を掛け、撮影したことが窺える。

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ビン棒

4.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

3.0体当り山登りアクション

2023年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この時期、スタローンの「クリフハンガー」など、山岳系のアクション映画が流行しましたね。この映画は、感情の動きをていねいに描いてあり、なおかつ絶望的な状況におかれてもあきらめない主人公の行動力に共感しました。

クリス・オドネルはバットマンのロビン役で光っていたので、この時期が一番輝いていたのかな。最近活躍が聞こえてきませんね。

「メンタリスト」のリズボン役のロビン・タニーが救出を待つ妹役でいい演技をしています。彼女も時々、意外な役で映画に出ていますね。

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うそつきカモメ