スリーパーズ

劇場公開日:1997年3月

解説・あらすじ

少年院で虐待を受けた若者たちによる復讐劇を、ロバート・デ・ニーロ、ブラッド・ピット等豪華キャストで描く社会派ドラマ。ちょっとした悪ふざけが大事故を引き起こしていまい、少年院に送られることとなった4人の少年。彼らを待ち受けていたのは、看守たちから暴力と性的虐待を受け続ける地獄のような毎日だった。心に傷を負ったまま大人になり、それぞれの道へ進んだ彼らは、ある事件をきっかけに看守たちへの復讐に乗り出す。

1996年製作/147分/アメリカ
原題または英題:Sleepers
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1997年3月

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.5 心の傷

2025年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:その他、TV地上波

泣ける

笑える

悲しい

ヘルズキッチンと呼ばれるマフィア、殺人が日常茶飯である都市で、<かっこいい>とマフィアに憧れる4人の少年。
ちょっとしたいたずらのつもりでやったことが人を傷つけてしまい、少年院へ収監される。
そこで待っていたのは、看守による暴行、レイプの地獄の日々だった。
身体の傷は、いつか癒されても、心の傷は決して癒えない。
ある日、2人が偶然、最も酷く彼らを痛めつけた看守ノートンを発見し、射殺してしまう。
4人の中でもずば抜けて優秀なマイケル(ブラッドピット)は検事になり、法廷に立つ。マイケルは殺人罪で起訴された2人を無実にするべく、綿密な計画を立てていた。
はたして、マイケルはレインメーカーになれるのか。レインメーカー=干魃時に雨乞いをして、雨を降らせる奇跡を起こすこと。
無実にする鍵を握るのは、彼らの少年時代から見守ってきた神父。この神父がデニーロ。最高の適役、最高の演技。
『聖書に右手を乗せ、真実のみを語ると誓ったあとで、嘘をつけというのか』という神父に、少年院でのすべてを語るシェイクス。あまりの酷さに呆然とする神父。はたして彼は証人として法廷に現れるのか?はたしてマイケルはレインメーカーになれるのか?
予定調和で、結果は予想できる。が、決してハッピーエンドではない。すべてが終わったあと、検事を辞したマイケルは田舎暮らしを選び、結婚もせず、孤独に生きる。それほどに心の傷は深いのだ。法廷で被告側証人になった神父が、これもマイケルの意図なのだが、『どうして、チケットの半券を大事に持っていたのですか?』と尋ね、神父の答えが秀逸。
『念のために。何事にも初めてがありますからね』

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Maki maa

3.5 【”極悪なる少年院看守に天誅を、そして少年たちを見守って来た神父による赦し。”今作は、罪を犯した少年達を矯正すべき施設で行われた事を映画化した実話ベースの重い人間ドラマである。】

2025年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■ホットドック屋でただ食いをしようとした”ヘルズ・キッチン”の悪童4人組マイケル(長じてからはブラッド・ピット)、シェイクス(長じてからはジェイソン・パトリック)、ジョン(長じてからはロン・エルダード)、トミー(長じてからはビリー・クラダップ)は、悪戯でホットドック屋の屋台を地下鉄の階段に落としてしまい通行人に大怪我をさせ、ウイルキンソン少年院に送られる。
 彼らを待ち受けていたのは、ノークス(ケヴィン・ベーコン)ら看守たちの理不尽な性的虐待を含めた虐待の数々だった。
 十数年後、ギャングになったジョンとトミーは、街の食堂で偶然見つけたノークスを衝動的に射殺してしまうのである。
 そこで、検事になっていたマイケルは、彼らを助けようとわざと酒浸りだったダニー・スナイダー(ダスティン・ホフマン)を弁護士として密かに立てて、裁判に臨むのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・”ヘルズ・キッチン”が少年院に入れられてからの、ノークスたち看守の所業は観ていてもキツイ。
 少年院の中で、管理が徹底されておらず、看守が良いように少年たちを嬲っていた事が描かれる。

・だが、その報いは十数年後に来るのである。但し、ジョンとトミーはギャングになってしまっているのである。

■今作の見所は、ロバート・デ・ニーロが演じる”ヘルズ・キッチン”の4人を小さな時から親の様に面倒を見て来たボビー神父が、裁判で証言をするシーンであろう。
 マイケルから、ジョンとトミーを助ける証言をしてくれと頼まれ、彼は暫く姿を消すが、裁判でジョンとトミーのアリバイを証明する証言をするのである。
 そして、陪審員達から無罪を宣告されるジョンとトミー。
 ”ヘルズ・キッチン”の悪童4人組と彼らといつも一緒に居たキャロル(ミニー・ドライヴァー)はかつての様に肩を汲み喜びを分かち合うのである。

<だが、この映画のラストは苦い。悪戯を言い出したマイケルは責任を取るかの様に、検事を辞め田舎に引っ越し結婚もせずに隠遁生活に入り、ジョンとトミーは何者かに殺害されるのである。
 そして、エンドロールで流れるテロップ”今作で描かれるような行いは少年院では行われていないと、関係部門はコメントしています。”
 ”嘘つけ!”と怒りと共に思うのである。
 今作は、罪を犯した少年達を矯正すべき施設で行われた事を映画化した実話ベースの重い人間ドラマなのである。>

コメントする (0件)
共感した! 4件)
NOBU

3.5 若気の至りから少年院に送られた4人の少年

2025年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

胸が締め付けられるような気持ちで見入ったが、復讐を果たしてもスッキリしない。みんなで集まって飲んでいるあの瞬間だけが楽しそうで悲しくなった。少年の愛読書であるモンテ・クリスト伯の存在が大きかった

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ゆうき

5.0 名優ばかり出演してる

2025年6月7日
iPhoneアプリから投稿

子役たちの方が名前が出るべきだけど、大人になった役の方が名優ばかりで、びっくりする。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ボケ山田ひろし