■ホットドック屋でただ食いをしようとした”ヘルズ・キッチン”の悪童4人組マイケル(長じてからはブラッド・ピット)、シェイクス(長じてからはジェイソン・パトリック)、ジョン(長じてからはロン・エルダード)、トミー(長じてからはビリー・クラダップ)は、悪戯でホットドック屋の屋台を地下鉄の階段に落としてしまい通行人に大怪我をさせ、ウイルキンソン少年院に送られる。
彼らを待ち受けていたのは、ノークス(ケヴィン・ベーコン)ら看守たちの理不尽な性的虐待を含めた虐待の数々だった。
十数年後、ギャングになったジョンとトミーは、街の食堂で偶然見つけたノークスを衝動的に射殺してしまうのである。
そこで、検事になっていたマイケルは、彼らを助けようとわざと酒浸りだったダニー・スナイダー(ダスティン・ホフマン)を弁護士として密かに立てて、裁判に臨むのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・”ヘルズ・キッチン”が少年院に入れられてからの、ノークスたち看守の所業は観ていてもキツイ。
少年院の中で、管理が徹底されておらず、看守が良いように少年たちを嬲っていた事が描かれる。
・だが、その報いは十数年後に来るのである。但し、ジョンとトミーはギャングになってしまっているのである。
■今作の見所は、ロバート・デ・ニーロが演じる”ヘルズ・キッチン”の4人を小さな時から親の様に面倒を見て来たボビー神父が、裁判で証言をするシーンであろう。
マイケルから、ジョンとトミーを助ける証言をしてくれと頼まれ、彼は暫く姿を消すが、裁判でジョンとトミーのアリバイを証明する証言をするのである。
そして、陪審員達から無罪を宣告されるジョンとトミー。
”ヘルズ・キッチン”の悪童4人組と彼らといつも一緒に居たキャロル(ミニー・ドライヴァー)はかつての様に肩を汲み喜びを分かち合うのである。
<だが、この映画のラストは苦い。悪戯を言い出したマイケルは責任を取るかの様に、検事を辞め田舎に引っ越し結婚もせずに隠遁生活に入り、ジョンとトミーは何者かに殺害されるのである。
そして、エンドロールで流れるテロップ”今作で描かれるような行いは少年院では行われていないと、関係部門はコメントしています。”
”嘘つけ!”と怒りと共に思うのである。
今作は、罪を犯した少年達を矯正すべき施設で行われた事を映画化した実話ベースの重い人間ドラマなのである。>