劇場公開日 2023年12月1日

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「この教訓を今の世界にどういかす?」戦場のピアニスト Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この教訓を今の世界にどういかす?

2020年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画は私にとって傑作の一つであり、いつまでも心に残っていて、性犯罪でますます有名になった監督だが、また別の側面で、彼の作品を捉えたく、ヴィデオを借りてきた。それに、ポランスキー自身がポーランドで過ごしたナチの被害者であったわけだし、『経験者は語る』であるから興味深い。ポーランド語とドイツ語と(ロシア語もふくめて)で作品を作ればもっと良かったが、多分アイドリアンは採用されなかったし、。。。。

以前鑑賞した時はナチス体制の中で、ナチ党員を一括りに捉えてしまって、個人個人の倫理観で考えて党員をみることは難しいと思った。 ナチスに属したなら、敵からみれば全ての党員がヒットラーのようだと思ってしまうと思う。 その考えは怖いことで、ひとり一人、十人十色を考えていないから。また、当時の全体主義思想からそういう個人の見方が育たなくなってしまっているとも思った。
でも全体主義国家の中で個人個人のなかで、倫理観を持っている人がいるということ。 それが素晴らしく心に残った。これはまず、以前にこの映画を見たときに、感じていた。

改めて、この映画をまた、今日、観てみた。(11/26/20)
この映画のあらすじは説明する必要がないようだ。

ドイツでのクラッシックは有名で、作曲家もベートーベン、モーツアルト、メンデルスソーン、ワグナーなど(ショパンはポーランド)がいる。ドイツ将校ヴィルム・ホーゼンフェルトはウワディスワフ・シュピルマンのピアノに惚れ込み、この人材を殺したくないと思ったと私は思った。、シュピルマンがピアノが引けなくても命を助けると信じたいとも思った。
https://www.youtube.com/watch?v=n9oQEa-d5rU これはシュピルマンが弾いている。

大切じゃなないことで、勝手に判断しているようだが興味があった。

シュピルマンが最後の隠れ家に使ったところはドイツ区域で病院があるところだった。その裏手に彼は這いずって行き、ある家に入り込んだ。その家で、ピクルスを開けようと四苦八苦しているところに、ドイツ将校、ヴィルム・ホーゼンフェルト(Wilm Hosenfeld) が入ってきた。仕事はなにと聞かれピアニストだと答えたら、こっちに来いと隣の部屋に連れて行った。ドイツ将校がなぜ、ここにピアノがあると分かったのか?監督が細かいところに焦点を置いていないので、私が勝手にこの家は将校の元の家だと踏んだ。その後、彼は事務所に戻ったら、皆が敬礼するから明らかに位が上なのに違いないと。彼が自分の机に戻って書類にサインをする前に、二つのことに気づいた。まず、奥の部屋にピアノがあった。その次に彼の家族の写真は5人家族?(でも七人家族だったらしい)だが、子供はまだ小さかった。昔の写真を自分の机の上に置くより、今の写真を一般的におく。それで、憶測でドイツ将校がピアノを演奏する人か奥さんがピアノを弾く人かと思った。だからピアノ曲の醍醐味を知っているからプロのように上手に弾けるシュピルマンを助けたと思ったとおもった。(しかし、ヴィルム・ホーゼンフェルト将校についての情報もかなりあるので、信憑性は二の次にして、私のわかる範囲で調べて見たところ、ピアノがどうかという記事は一切出てこない。それより、カトリックで当時のドイツのユダヤ人やポーランド人などの扱いに反対していたと分かった。そして、シュピルマンだけでなく他にも助けていることがわかった。)

この映画を観て、ああユダヤ人が可哀想、ひどいことをしたなどと簡単にこの歴史を考えられない。この歴史は教訓であって、このようなナチス体制を二度ともりあげないようにするため、我々はなにができるか? 根本的に私たち個人個人にかかってくる問題であり、基本的には『人間を殺す』という人の命を奪っている。それが、民族浄化であっても、侵略戦争であっても、政府の都合の良い正義や大義名分ということで、人の命を奪っていることだ。

それに、日本が中国、台湾、など、アジア圏で犯した罪ももう一度、世界の歴史の文献も踏まえて、かんがえてみることもいいことだ。はっきり言って、私の父も、親族もこの侵略戦争に加担したものだから、もっと、無慈悲な行為は身近に感じられる。
https://www.yadvashem.org/righteous/stories/hosenfeld/hosenfeld-writings.html からの抜粋

Excerpt from Hosenfeld's diary, 16 June 1943: (ホーゼンフェルトは日記をつけていた。これはかれの日記の一部を抜粋)

"Innumerable Jews have been killed like that, for no reason, senselessly. It is beyond understanding. Now the last remaining Jewish residents of the ghetto were annihilated. An SS-Strumfuehrer boasted that he had shot the Jews who jumped out of the burning houses. The entire ghetto is a burned ruin. This is how we want to win the war. These animals. With this horrible mass murder of the Jews we have lost the war. We have brought an eternal curse on ourselves and will be forever covered with shame. We have no right for compassion or mercy; we all have a share in the guilt. I am ashamed to walk in the city….
クーグルの翻訳(よく訳されていると思う)
「無数のユダヤ人が理由もなく無意味に殺された。それは理解できない。今やゲットーに残っている最後のユダヤ人居住者は全滅した。SS-Strumfuehrerは燃えている家から飛び出したユダヤ人を撃ったと自慢した。 。ゲットー全体が焼けた廃墟です。これが私たちが戦争に勝ちたい方法です。これらの動物。ユダヤ人のこの恐ろしい大量殺戮で私たちは戦争に負けました。私たちは自分自身に永遠の呪いをもたらし、永遠に覆われます。 恥ずべきことです。私たちには思いやりや憐れみの権利はありません。私たち全員が罪の意識を持っています

付け足しだが:
WFDiFのアーカイブはすごい。ナチスが撮影した現状がよく残されている。これはLebel
Documentary and Feature Film video Production と言ってホーランドワルシャワにある。

Socialjustice