ストップ・メイキング・センスのレビュー・感想・評価
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IMAXで鑑賞するすごみをこれ以上なく体感できる一作
「トーキング・ヘッズ」をあまり意識して聴いたこともなく、デビッド・バーンの音楽性にもようやく『アメリカン・ユートピア』(2021)で触れるようになった、という程度の、トーキング・ヘッズ初心者による感想です。
まず4Kレストアを経てIMAX仕様となった本作の映像と音楽は素晴らしい品質で、まさに映像の世界に身体ごと没入する体験ができます。これまでのIMAXでの鑑賞経験の中で、最も強い衝撃を受けた、と断言できるほどに。
デビッド・バーンの音楽はほぼ『アメリカン・ユートピア』と本作でしか触れたことがなかっただけに、むしろ彼が40年の歳月を一瞬で直結させてくれたかのような、映像のタイムトリップという得難い経験をすることができました。にわかファンでもこれだけの衝撃を受けるのだから、長年のファンがどう感じるのか、ちょっと想像がつきません。
IMAXの大音量がどうしても苦手、という人にまで無理におすすめはできませんが、トーキング・ヘッズのファンかどうかに関わらず、本作について少しでも興味があれば鑑賞を強くお勧めします。
後年『羊たちの沈黙』(1991)で一躍世界的な監督になる、ジョナサン・デミは、まだ本作を作った時点ではほぼ無名だったのですが、演奏者の表情を見事にとらえる緻密なアングル調整、複数のコンサートをつないで一つの劇であるかのように組み上げ直す編集など、その才気をいかんなく発揮しています。音楽ライブ映画の最高峰という評価も、これまた納得。
トーキング・ヘッズを知らずともノレるライブ映画(IMAX鑑賞)
スパイク・リー監督による、トーキング・ヘッズのライブ映画『アメリカン・ユートピア』を観た2021年に、その年の私的映画ベスト10のナンバー1作品に選んだくらいにかなりの衝撃を受けたこともあり、今回、その原点とも言われている1983年の伝説のライブを、ジョナサン・デミ監督が映画化した『ストップ・メイキング・センス』(1984年)を、A24が執念によりオリジナルネガを発掘し、4Kレストア版にした作品が、今回、2月2日(金)からIMAX上映でも同時公開され、またIMAX上映については2週間限定上映とも聞いていたので、慌てて、2月8日(木)に、TOHOシネマズ二条でIMAX2D上映の劇場鑑賞に出向いて来ました。
トーキング・ヘッズの伝説とも言われる、1983年12月ハリウッド・バンテージ・シアターでのライブ。
1992年から人知れず眠っていた本作のオリジナルネガをA24が執念で探し出し、サウンドはジェリー・ハリソン自ら監修した完全リマスター。
収録から40年を経ても全く色褪せないこの最高級のエンターテインメントを、A24が4Kレストア版で今回スクリーンに復活させてくれました。
デヴィッド・バーンらによる躍動感溢れるパフォーマンスに、日本の能楽からインスピレーションを得たというシンボリックな”ビッグスーツ”、エキセントリックなダンスとエキサイティングな演出は、今なお唯一無二の舞台といえるでしょう。
2021年日本公開のデヴィッド・バーンらによるライブ映画『アメリカン・ユートピア』で衝撃を受け、私の場合には、それ以来の俄(ニワカ)ファンでしかありませんが、トーキング・ヘッズのバンド結成50周年、映画公開40周年の2024年に”史上最高のトーキング・ヘッズ”を、この機会にと12chサウンドシステムの音響効果を誇る、IMAX上映で全身で浴びてきました。
アコースティックギターとラジカセを持ったデヴィッド・バーンが一人でステージに現れて「Psycho Killer」を歌い始める冒頭から、(ある意味ここが一番格好良かったかも。)、そして、ミュージシャンと楽器が少しずつ増えて来て、4曲目の「Found a Job」でトーキング・ヘッズのメンバー4名が揃い、その後、6曲目の「Burning Down the House」でサポートメンバー5名が加わった総勢9名の大所帯を形成し、そして、16曲目の最後に「Crosseyed and Painless」 で幕を閉じる構成が実に素晴らしく格好良かったですね!
デヴィッド・バーンのどこか鳩かニワトリを思わせる首の動きや、幻覚的・神経症的な歌詞と相反するパフォーマンスは唯一無二であり、その躍動感溢れるクネクネダンスの際の体幹のすごさにも驚かされるばかりでした。
ベースギター担当のティナ・ウェイマスが当初は上下ツナギで登場していましたが、ワンピースに着替えてからは、大きな水玉模様のストッキングが色っぽくてなかなか可愛いかったですね!
また、生憎と、私の場合には、元々の『ストップ・メイキング・センス』のフィルム自体を一度も観た事がないので、元の修復前の映像と4Kレストア版とでどの程度鮮明になっているかどうかの比較は出来ませんでしたが、IMAXの音響効果の方は12chサウンドシステムでしたので、あたかもライブ会場に居るかの如き錯覚に陥るような臨場感が半端なかったですね!
それにしても、日本の能楽に着想を得た”ビッグスーツ”の上着を脱いだ際のデヴィッドバーンの姿があまりにも不格好で思わず笑えてしまいました(笑)
あの当時は、アレが格好良かったのでしょうか!?
そしてまた、バンド内ユニットの「トム・トム・クラブ」の曲も良かったでしたね。
デヴィッド・バーンは当時31歳で兎にも角にも脂がのりきって若くて格好良い!
それに対して、2021年に日本公開された『アメリカン・ユートピア』ではデヴィッド・バーンは撮影当時は67歳。その間に頭は白髪になっていましたが、相変わらず才気煥発の極みであったことは確かでしたね。
ですが、私的にはそんな見栄えはどうでも良くて、社会的メッセージ色が豊かな『アメリカン・ユートピア』の方がどちらかと言うと好みだったかも知れないですね。
本作の海外版予告編では、御年71歳のデヴィッド・バーンがクリーニング店にビッグスーツを取りに行って、久しぶりに着こなすという粋な内容なのも面白くて、すごく良かったです♪
私的な評価と致しましては、
本作品よりも、先に、3年前に『アメリカン・ユートピア』を観ていたこともあり、この2つのライブ映画では、趣自体はかなり違うテイストの映画ではありましたが、本作は、IMAXでの鑑賞も手伝った点もあってか、五つ星評価評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価も相応しいコンサートライブ映画でしたし、こういった映画こそ、大きなスクリーン・優れた音響設備が整ったシネコンで観るべき作品かとも思いました次第です。
ですので、今回IMAX上映で鑑賞出来て本当に良かったです♪
頭の体操
この映像は既に何度も見ているけれど、IMAXのどでかい画面で見るのはまた格別だろうと、足を運ぶことに。
ギターとラジカセを持ったデヴィッド・バーンが一人でステージに現われ“Psycho Killer”を歌う冒頭から、ミュージシャンと楽器が少しずつ増え、総勢9人の大所帯になって最後は強烈アフロビートの“Crosseyed and Painless”で幕を閉じる構成は、文句なしにカッコいい。怒涛のリズムに身を委ねていると、感極まって泣きそうになった。バーンのどこかニワトリを思わせる首の動きや神経症的なパフォーマンスは唯一無二だ(時々アンガールズの田中卓志にも見える)。
これは1983年のライヴなので、同年のアルバム“Speaking in Tongues”までの楽曲しか含まれていない。その後のアルバムにもいい曲はいっぱいあるのに。私の知る限りこの後トーキング・ヘッズのライヴ映像は出ていないようだ。
デヴィッド・バーンは当時31歳。数年前に公開された「アメリカン・ユートピア」では67歳。相変わらず才気煥発だが、その間に髪は真っ白になっていた。そういうものだ。
監督はジョナサン・デミ。 トーキング・ヘッズのライブを収めたコンサ...
監督はジョナサン・デミ。
トーキング・ヘッズのライブを収めたコンサートムービーで、初公開時以来の鑑賞です。
デイヴィッド・バーンをリーダーとするトーキング・ヘッズ。
1983年に開いたステージは、バーンがステージに持って出たラジカセを伴奏として「サイコ・キラー」を演奏するところから始まる。
ベースのティナ・ウェイマウスが登場し、徐々に舞台セットが整い、ドラムのクリス・フランツ、キーボードのジェリー・ハリソンほかコーラスグループも登場し、パフォーマンスは続いていく。
といった内容で、バーンを中心としたトーキング・ヘッズのパフォーマンスが余すところなくとらえた映像は圧巻。
で彼らのパフォーマンスを賛辞するだけなら映画を観る必要はなく、本物を観ればいいので、映画としての凄さを挙げておく。
2点あって、ひとつは、終盤までカメラが舞台を出ない。
客席後方からの遠景もあるが、観客の反応を映さない。
これは、あくまでも映画の観客は、観客席にいる。
その視点を崩さない。
もう一つは、パフォーマンスを損なわない範囲で舞台を構成するスタッフを撮る。
舞台装置を動かすスタッフ。
圧巻なのはライティングスタッフで、ドイツ表現主義的な影のパフォーマンスを現出してるのだけれど、そんな彼らは黙々と仕事をこなしているのである。
ステージ演出のバーンは、終盤、彼らを壇上に挙げ、観客からの賛辞を受ける。
舞台演出も映画演出も彼らへの賛辞が込められている。
ということで、この2点は映画演出上、素晴らしい。
また、カーテンコール、アンコールもなく終わり、誰もいなくなったステージを写すエンディングも、コンサートムービーかくあるべし、と思うが、すべてのコンサートムービーがこのエンディングである必要もなく、どちらかというと真似してほしくないんだよなぁ、なんてことも思ったりもした。
付け加えると、90分の短尺でもヘビー。
エネルギー量がすさまじい。
こちらも歳を経た。
結果、堪えた。
老いたことを実感した。
抜群に魅せ、乗せる♪ が、楽曲により不満も。
高額機材を使わずとも、観客を乗せて魅せる事は出来る証明となるライブ。 "しゃべる頭達" の工夫されたライブは、自らの体を表現の道具としている。
make sense(意味を成す、理にかなう)を止メレって事は、ナンセンスであれって事か♪
↓この曲は中盤で一番盛り上がった初期のヒット曲
「LIFE DURING WARTIME」 くねくねダンスに走りまくって♪
(youtubeで、 Talking Heads &曲タイトルで検索すれば見れます)
初めて彼らを見た方のレビューでも、こんなファンキーなバンドだったとは♪ との記載が如実に表現されている1曲と思う。
(尚、私が1981年に大阪で見たライブでは、これほど走り回ってなかった記憶が♪)
アイデアマンのデビッド・バーンの閃きが具現化されている演出で、金を掛けずとも個性あるステージにする事に成功している。
その魅せ方の素晴らしさや観客との一体感は、他の方レビューにも多く記載されているので、私はファンとして楽曲の事を少々記載する事に。
まず Talking Heads は8枚のオリジナルアルバムを残していて、このライブは5枚目アルバムが発表された直後のライブ。
セットリストは
1.★PSYCHO KILLER (1作目最初のヒット曲)
2.HEAVEN (3枚目メロディアス人気曲)
3.THANK YOU FOR SENDING ME AN ANGEL
4.FOUND A JOB
5.SLIPPERY PEOPLE
6.CITIES
7.★BURNING DOWN THE HOUSE (5作目トップ曲)
8.★LIFE DURING WARTIME (2作目ヒット曲)
9.MAKING FLIPPY FLOPPY
10.SWAMP
11.WHAT A DAY THAT WAS
12.THIS MUST BE THE PLACE(NAIVE MELODY)
13.★ONCE IN A LIFETIME (4作目名曲)
14.BIG BUSINESS /★I ZIMBRA(3作目名曲)
15.GENIUS OF LOVE(TOM TOM CLUB)
16.GIRLFRIEND IS BETTER (5作目)
17.★TAKE ME TO THE RIVER (2作目)
18.★CROSSEYED AND PAINLESS (4作目傑作)
★は楽曲としての完成度が高く、ヒットやそのアルバムでの核となる曲。
18曲中7曲と少ない。
そしてヘッズの名前を一躍有名にした名曲「I ZIMBRA」(14曲目とメドレー)は演奏がラフで魅力が半減している。(サントラ盤にはそれが原因してか入っていない)
アンコール曲の18曲目もスタジオ録音バージョンほどの緻密さが表現されてなく、やや期待ハズレ。
そう、魅せ方はバツグンでも、楽曲を聞き込んでるファンからすれば、かなり不満なライブなのです。 (故に私は★平均よりやや下の評価に)
オリジナルの「I ZIMBRA」を是非、聞いて下さい。↓
(これもyoutubeで聞けます。)
メロディーよりも、はじける電子音と声がこの曲のコアとなり、原始人の雄叫びとも取れる様なイメージが魅力。(歌詞は造語)
ちょっと取っつきにくい曲かなと思いますが、
★「イッ、ズィンブラッ!」とタイトルを一緒に叫びながら、何度が聞いているうちに魅力が伝わります♪
この曲をさらに進化させた作品が4枚目の、
ROCK史に残る傑作アルバム「Remain In Light」
「原始と電子の火花散る出会い!」と題されたアルバムで、原始=アフリカンリズムと電子=シンセサイザー等の電子音が見事に融合され、このアルバムでしか聞けない、ユニークかつアグレッシブな唯一無二の楽曲が並んでいる。
このアルバムもyoutubeで全曲、聞けます♪
そのページコメント3番目の方が、曲毎にタイムスタンプを記載してるので、05:48 等の数字をクリックすればその曲に飛べます。
1.Born Under Punches (The Heat Goes On)
2.Crosseyed And Painless (本作アンコール曲)
3.The Great Curve
4.Once In A Lifetime (本作13曲目)
(5曲目以後は凡作なので上記4曲がオススメ)
2と4は本作でも演奏されているが、このスタジオ録音版が遙かに緻密!
恐らく2~3回聞いた段階では、メロディーパートが少なくやたら電子音がゴチャゴチャとして変な曲・・・。ぐらいにしか感じないと思うが、
リピートが増す毎に、耳に残るフレーズや音が増えていき、聞くほどに魅力が増す、スルメ曲です♪
特に3曲目はスピードもあるナンバーで、途中なんとメロディーもフレーズも違う3つのボーカルが重なる! ビート重視の曲でこんな曲は後にも先にもこの曲以外で聞いた事がない希少な名曲です。
(後期ライブでは、よくアンコールで演奏されています)
是非、お気に召すか試して下さい。
1週間以上聞き続けないと、よさが伝わらないかもしれませんが・・。
昔の洋楽少女、感涙の1本
後になって気がつく、この映画の凄さ!
十代の頃、私は映画館で映画を観るお金も趣味もなかったのですが、音楽好きだったので、この作品に限って見に行きました。
当時と感じ方が変わるのか変わらないのか、興味深々で今回鑑賞。
いやいや…凄いクオリティ! 十代の頃に戻ったような気持ちで、懐かしくもあり、とても楽しめました!
ライヴの神様
トーキング・ヘッズについては完全無知。そう思って劇場に足を運んだわけだけど、いやいや知ってるぞ。80年代ロックはQueen一筋。音楽は大好きだけど、知識量皆無な自分でも、聴き馴染みのある名曲がいくつもあった。
ギターを齧ったことがあれば、デビッド・バーンの恐ろしいカッティング、ミュート技術に感化されて、挑戦してみると絶望したって人多いんじゃないかな。しかも、あんなに激しく踊り、いくつもの声を使い分ける見事な歌声を見せながら。あのオーバーサイズの服からしても、まるでバケモン。あんだけ走り回っておいて、よく息切れしないよね、と素直にビックリ。もう人じゃねぇよ...。
徐々に究極な形へと向かっていく、トーキング・ヘッズの世界。その様はドキュメンタリーだけど、ものすごく映画的。LIVEなのにまるで舞台を見ているよう。しかも、デビッドだけでも完成されているんだから凄い。既に完成されているものに、磨きをかける。まさに音楽の宴。ああ、なんて《音》は美しいのだろうか。
4Kレストア、しかもIMAXで見れるなんて。ホント贅沢な時間を過ごさせてもらいました。A24、心からありがとう。パンフレットもつい購入しちゃった。電撃が走ったとはこういうことを言うんだね。でも、これは何度も見て噛み締める映像作品。一度で点数なんぞ付けられない。まだまだ、もっともっと、楽しめるはずだ!
四半世紀以上ぶりに見た、目減りしないカッコ良さ
80年代後半、幾度となく見てきたトーキングヘッズのライブ映像。
当時劇場で見逃したものの、ビデオやカフェバーのモニターで何度も何度も見てきた伝説的ライブ。
それが4KレストアされてIMAX上映となれば、見逃せないとIMAXレーザー/GTで鑑賞。
まさかトーキングヘッズで泣くとは。
カセットデッキのスイッチが入り、Psycho Killer冒頭からHeavenで、落涙した自分にビックリしました。その後もずっと涙目でした。
かつて飽きるほど見たのにIMAXのお陰で、何か芯に響く感じでした。
心の中で、カッコいいものは変わらないって、ずっと反芻しながら見ました。
当時、トーキングヘッズはまだまだマッチョな音楽シーンの中で、インテリバンドでアートの香り漂うイメージだと勝手に思ってました。
デビットバーンのパフォーマンスの神経症的なボーカルと痙攣ダンスも、どこか自意識過剰な感じって思ってました。スノッブでカッコいいバンドだと。
時が流れて、そう言った偏見と言うか、自分中のカテゴライズが外れて見た大画面のライブは、何と根源的なパフォーマンスだったのかと、ただただカッコイイものだったと。
そこに感動しての涙だったかなぁと思ってます。
ぶり返す感動駆けめぐる青春
やっと4K IMAX観れた。
ひたすら楽しかった。
酒持って入ればよかった。
わずか90分のこの密度。
初見の感動どころかぶり返す感動。
ジョナサン・デミのこの後の「サムシングワイルド」も冒頭からデヴィッドバーンのロコ・デ・アモールが流れたのを思い出した。音楽とステージパフォーマンスと時代の空気とタイトルデザインからしてそれを捉えるセンス。かっこいいな、ほんとうに。
same as it ever was
ひとりのpcycho killer、found a jobのリズムに掻き立てられるようにあがって、burning down the houseで勢揃い。皆で駆け足life during wartime。これもベースとギターが心地よいmaking flippy floppy。Tinaが想像以上に輝く。フロアライトと戯れるthis must be placeの美しいベースライン。once in a lifetimeの歌詞に改めて感じ入る。Davidの演技。字幕が効果的に効いてくる。ライブ演奏は想像つかなかったgenius of loveだが、いやはや驚きの掛け合い。Tinaが小悪魔的である。例の超オーバーサイズで出てきてニヤニヤするが、上着脱いだ姿はさすがに不恰好でした。
幕引まで本当に楽しい時間。映画館では音を立てるのも気が引けるのは日本人だからか。のるのもアリとしてもらった方がいいですね。
音の重なり、人の重なり
4KレストアIMAX版にて鑑賞。
『アメリカン・ユートピア』でデビッド・バーンの歌と挙動と世界観に魅了された。そちらが洗練された美しさとするならば、本ライブは隙のあるかっこよさを感じた。
お行儀よく座っていられない。自然と体がリズムを刻む。
80年代に音楽の多様性を提示したバンドの頂点を観た!
当時、20代だったにもかかわらず観れずじまいで、40年経って今では動画配信で断片的に観れるようになり、こうだったのかと、ある程度満足していたが、今回のリマスタリング再上映では、これを逃すともう一生観れないと思いシアターに足を運びました。
結果、凄かったです。4人メンバの才能と個性が一緒くたになり、かつ、サポートで入ったメンバ達の一体感と相まって、とんでもないパフォーマンスとなり、それをまさか映画館で観るとは、、。
最近のシアターは音響設備がよいので、各メンバの音がくっきりとしていた。シンプルなステージ上のメンバーが自分達のグルーブで迫ってくるこのパフォーマンスに圧倒されてしまった。もう、こんなバンドは現れないのだろうか、、。
一つ発見したことは、メンバ紹介でティナウェイマスが観客に一番うけていたのを見て、昔、日本公演の際、とある音楽雑誌のライブレポートで、このバンドのグルーブを引っ張っているのはティナだと書いてあったことを思い出しました。
あと、デミ監督、グッジョブですよ、音楽ライブ映画に、リハとか楽屋とかを入れずに、パフォーマンスをどう魅せるかに注力した清いところに感銘をうけた。こんなこと書いていたら、また、観に行きたくなってしまった。
意味があるようで意味がないような歌詞を体験。
以下ネタバレ
トーキング・ヘッズのファンでもなく、
「ストップ・メイキング・センス」を見たことがなく、
「アメリカン・ユートピア」で
デヴィッド・バーンのパフォーマンスのファンになっただけでしたが、
IMAXレーザー/GTテクノロジーの巨大スクリーンで見るライブは
軽快なリズムが楽しく、
スクリーンを見ながら自然とリズムをとってしまいました。
トーキング・ヘッズの曲を聞き込んだわけでもなく、
「アメリカン・ユートピア」での曲以外は、ほぼ知らない状況でしたが
軽快なリズムが楽しめるライブ体験でした。
「アメリカン・ユートピア」を先に見てしまった誰もが思う、
「アメリカン・ユートピア」のプロトタイプな感じ、
昔からやってる事がぶれていない感じ、
「アメリカン・ユートピア」よりエネルギー満点の
走ってるデヴィッド・バーンの動きを見て
元気だなと思いつつ、
字幕に表示される日本語字幕の歌詞も
意味があるようで意味がないような言葉が続き、
「ストップ・メイキング・センス(意味づけをやめよ)」のタイトル通りの
89分の映像体験でした。
体力が必要そうな
(編集はされているでしょうけど)
デビット・バーン以外のステージパフォーマンス、
唐突に始まるトムトムクラブパート、
コーラス女性がノーブラなのに気付く4Kレストア効果(?)など
89分飽きることのないIMAXレーザー/GTテクノロジーで
「自由」な気分を堪能できた映画でした。
とても素晴らしかった
レストアのクオリティが素晴らしい。トーキングヘッズ自体は2〜3曲知っている程度でしかなく、これまで興味の範疇の外だったが、ジョナサン・デミの作品としては気になっていた。大昔からレンタルビデオなどで、見ようと思えば見る機会はいくらでもあったのだが、映画館で見ることができて本当に良かった。ダレ場がない濃密な90分間で、幕が降りたあと、単に音楽ライブのドキュメンタリーを見た、という感覚をはるかに超えた得体の知れぬ高揚感があった。劇映画でも数年に一度レベルの体験だった。
曲も、歌詞カード見ながらレコードを聞くのとはまた違って、字幕でリアルタイムに意味を追えたのが良かった。現実と妄想の狭間みたいな素敵な歌ばかりで、今更ながら大いに気に入った。
コーラスの二人の、部屋着っぽい感じの衣装も良かった。
IMAXで4Kリマスターで鑑賞する僥倖
素晴らしい作品が音も、映像も、それを鑑賞する環境も、全てがこの上なく揃った状況で、まさか今見られるとは!全てはタイミングなのだろうが、これだけの御多幸感に包まれている私はとても幸せである。
4K 素晴らしい 少し和訳に違和感
大好きなバンドで、来日コンサートもいきました。
その数年後、40年前、渋谷の映画館で鑑賞しました。
DVDも持ってきますが、IMAXでの観賞、とてもよかったです。
大好きなバンドなので、曲も演奏も、良いのですが、
映画としての力もとても強いと思います。
遠景でクルーの前で歌うデビットバーンのシーンはじめ、素敵なシーンがたくさんあります。
確か、ライフ版として先行発売されたアルバムの評判は今ひとつ、だったと記憶しています。
その意味からも、素晴らしい映画なのかと思います。
歌詞の和訳はいくつか、違和感のあるところもありました。
それが私の生き方、ってらしくない、では?
とてもいい
近くのイオンにIMAXシアターが去年の7月にできて大喜びしたのだけど、見たい映画が全くなく年が明けて初めて見た。としまえんのIMAXシアターは2回行ったことがあって、各々のシートにスピーカーが設置してあり、すごかった。イオンのIMAXはそこまでではなかったけど画面がきれいで音響も素晴らしい。また何か見たい。
この映画はサントラは聴いていたのだけど映画自体を見たことがなかった。若いデイヴィッド・バーンがすごいパフォーマンスを見せる。曲もいい。
途中でトムトムクラブの出番があり、トーキング・ヘッズより先にトムトムクラブを聴いていたので、うわ!嬉しい!と思ったのだけど、見ているとすごくダサい。デイヴィッド・バーンのセンスがすごすぎるせいだと思うのだけど並ぶと格下感がすごい。ダサかわいくはあるのだけど、バニー・ウォーレルがこれではいかんと頑張ってステージを走り回って客をあおるが、それがまた痛々しい。絶対に別々でやるべきだ。いい曲いっぱいあるんだから、センスの塊のデイヴィッド・バーンと一緒にさえやらなければよかった。
トーキング・ヘッズの演奏を見ることができ、何の音か分からない不思議な音の正体がいろいろ分かる。音楽と演奏にすべて持って行かれるような幸福な感覚がある。
座ってるのが苦痛なくらいの傑作
歴史的ライブ映画をやっと劇場で体感。
座ってるのが苦痛なくらいの傑作。
ダンスや身体的な躍動感へのこだわり、セッティングや舞台装置の実験、アクチュアルなメッセージなど、「アメリカン・ユートピア」はこれをストレートにアップデートさせた作品だったのだとあらためて思った。
(日本も含めた)いわゆる西欧的な「先進国」が現在進行形のジェノサイドに加担する今だからこそ、デヴィッド・バーンにはさらにアップデートされた音楽映画をまた作って欲しい。
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