劇場公開日 2024年2月2日

「一生に一度」ストップ・メイキング・センス とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0一生に一度

2024年2月3日
Androidアプリから投稿

"真実"。カセットテープを持ってきた…大好きなバンドの大好きなライブ映画。できるまでの過程や舞台裏を映し出し、クルーも労って、そして最後にかけて観客の顔が映っていくようになるまで無条件にアガる。人生のどこかでは一度見て体感しておくべき作品。
"家"や"部屋"。Life During Wartimeなどでのアイコニックな動き。走ったり震えたりキッレキレ!世界との関わりの中でデヴィッド・バーンが日夜感じる不安や違和感・気味悪さみたいなものが表れた神経症気味な歌詞に、誰かのフリをしたり。だから、This Must Be the Placeの屈託なくまっすぐピュアなラブソングっぷりによりキュンとほっこりする。ライトと戯れる無邪気さに自然と特大スマイルになっている自分がいた。そう、君のいるここがホーム…からの、Once In a Lifetime。何度見ても最高!そして、Girlfriend is Betterでの冗談みたいにというか冗談でこれまたアイコニックなデカすぎる衣装。
"水"。見所・聴き所があまりにありすぎて(というか全編そうだ)、怒涛の気持ちよさが波どころか海のように押し寄せコレでもかってくらいダメ押しに畳み掛けてくるテンションとエネルギー始終大最高!! 俺を川へ連れて行ってくれ、水へ突き落としてくれ。家を燃やせ!サイコキラーってなんじゃそりゃ?ここで繰り広げられるのは嘘のない虚構、格好良すぎるデヴィッド・バーンと監督ジョナサン・デミのユーモラスでスリリングなクリエイティビティの融合・結晶。後進への影響は衣装くらいデカすぎるけど唯一無二。あぁ、なんて自由なんだろうと妥協なき創り込みに感嘆・脱帽。理解しようとするな、どうせ意味をなさないのだから!

I'm still waiting〜I'm still waiting〜♪

P.S. 念願の4Kレストア版鑑賞はもちろんIMAXで!オリジナルが本当に大大大好きで特別だったので、今回の企画も去年本国のタイミングから待ちかねていた。歓喜!!

とぽとぽ