千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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独特な世界観
両親と共に新しい家へ引っ越す途中の10歳の少女、千尋。しかし、彼女はこれから始まる新生活に対する不安を強く抱いていた。道中、千尋たちの車はいつの間にか奇妙な町に迷い込み、その異様な雰囲気に魅了された両親は、さらに奥深くへと足を進めていく。しかし、彼らは町のルールを破ってしまい、豚に変えられてしまうのだった。千尋は両親を救い出すため、不思議な町で奮闘することになる。宮崎駿監督が、前作「もののけ姫」とは対照的に現代日本を舞台とし、少女の成長や友情を描いた、自分探しの冒険ファンタジー。
湯婆婆や油屋の世界では、しっかりとしたリーダーシップが求められます。千尋自身も、初めは無力だったものの、徐々に自らのリーダーシップを発揮し、周囲を巻き込みながら行動するようになります。ビジネスでも、リーダーシップが組織を成功に導く要素であり、困難な状況でこそリーダーとしての役割が重要です。
『千と千尋の神隠し』は、ビジュアル、音楽、テーマ、キャラクター、そして物語の深さという多方面で秀でた作品です。ファンタジーが好きな方も、成長物語に感動を覚える方も、現実的なテーマに興味がある方も楽しめる、幅広い魅力のあるおすすめの作品です。
最初は訳わからず憤慨するも、ナウシカ漫画版を熟読することで宮崎言語を理解し、千と千尋も受容できるように
ストーリーに関してはタイトルに書いてあることが全てだが、初見時は全然理解できず「何でこれが大ヒットなんだ!!」と怒りまくったものだ。
しかし、これも不満に感じていた映画版ナウシカの漫画完全版を読破しショックを受け、何度か読み直し「宮崎言語」を深く理解した後に、千と千尋を見直し「そういうことだったのか・・・」と納得出来た次第。
とはいえ、説明不足と感ずる場面も少なくなく、カオナシの起源、ゆばあば双子姉妹の仲たがい経緯、はくがどうやって湯婆ば姉からハンコを盗んだか、など盛り込まれていれば、初見時でもある程度納得できたかもと思わないわけではない。
だから3時間、少なくとも2時間半あれば必要な要素は全て詰め込むことができたんじゃないかと悔やまれる。
そんなネガ点があってもなおこの作品を何度も見たくなるのは、好きな場面が多く散りばめられているから。
まず、古いトンネルの建物を抜けた後に広がる丘と草原と空の「スコーンと抜けた広がり」の感覚。
その丘と草原がなぜか妖怪(神々)が渡ってくる海原となる場面など、ハートをわしづかみにさせられる「絵」が満ちている。
それだけで充足感が得られるのだから大した映像作品だと認めないわけにはいかない。
ジブリ作品の中でも一番好きな作品です。映画館で2回観るほど当時はは...
ジブリ作品の中でも一番好きな作品です。映画館で2回観るほど当時ははまりました。
両親と離れ離れになり、どこか不安げで弱々しい千尋でしたがいろんな仲間と出会い、成長具合がとてつもなく感動しました。
トンネルを抜けると…そこは
千と千尋は何度もTVで放映
されていましたが初めて全体を
通して観ました。怖がりの千尋が
体験を通して成長する姿がいい
そこは
テーマパークのような建物が並ぶ
奥に進んでいくと油や
銭湯のような湯屋がある
そこで働くことになった千尋
そこでの名前は…千〈せん〉
たくさんの個性的なキャラクターに
囲まれて怖い思いや不安を抱えながら
両親を助けるためにガンバル千
行動力のパワーも勢い増していく
…カオナシの誘惑にも乗らなかったね
エライ。エライ
そしてハクとの思いや思い出も…
千尋は優しさをもった女の子
…色々と意味が込められた演出
アニメだからこその世界観
(ファンタジー)
展開が楽しくて惹きつけられていく
トンネルを通り抜けると
そこは…黄泉の世界
そこでの時間は長く感じたけど
この世ではちょっとの時間だったのかな
…いままで
どうして観なかったのかな~
何度観ても飽きない
宮崎駿作品に多いけれど、何度観ても飽きなくて、TVで放送されるたびにまた観たくなる。
初めて観たのは中学3年生の時。大人になって観ると、当時ちゃんとストーリーを理解しておらず分からなかったことが分かるようになってまた面白い。油屋がいわゆる風俗設定という説には驚いた。
映画で、アニメで、自分の中の最高傑作。
初めてこの作品を見たのは、私が小学校高学年の頃でした。金曜ロードショーで予約されているのを見ました。当時は映画を考察することなどほとんどありませんでしたが、感覚的にとても面白い作品だとわかりました。今でも余韻が残っており、シーンの一つ一つを思い出すことがあります。人生の折々に思い出すことがある、こういう作品を名作というのだと実感しました。是非再放送を何度もしてほしいです。映画館で見ると臨場感がありそうです!!
千尋か、いい名前だね。自分の名前を大事にな‼️
我々日本人は宮崎駿監督が大好きである‼️宮崎駿監督はテレビシリーズ「ルパン三世」や「未来少年コナン」が放映された頃からアニメファンの憧れであり、「カリオストロの城」「ナウシカ」「ラピュタ」「トトロ」が公開された頃には、日本アニメ界のみならず、日本映画界の伝説の人でした‼️そして宮崎駿監督の世界規模での人気を本当の意味で確かなものとしたのが今作「千と千尋の神隠し」‼️異世界に迷い込んだ千尋が、さまよっているうちに不思議な湯屋にたどり着き、精霊や小さな神々と出会っていく物語‼️この作品にはマジカルな話術、日本の民話に基づく神話性とファンタジー性、カオナシ、釜爺、湯婆婆を始めとする奇想天外なキャラクター、そして胸に染みる久石譲の音楽など、宮崎駿ワールドの十八番がすべて最良の形でパッケージされています‼️現実では無気力でヤル気のない千尋が、湯屋で働き、様々な人々と交流を持つ中で、次第に生きる意欲に満ち、一人の女性として輝いていく過程がホントに魅力的‼️腐れ神の世話を一生懸命やるシーン、銭婆の元へカオナシと向かう電車のシーン、ハクと一緒に空を飛ぶシーンの飛翔感‼️高揚感‼️観ている我々も千尋の成長に手に汗握り、思わず "頑張れ" と声高に応援してしまっている‼️そしてさりげなく物質至上主義への批判や、アイデンティティの欠如という問題提起も抜かりないです‼️とにかくこの作品は本当の魔法はディズニーランドやピクサースタジオではなく、東洋の島国のスタジオジブリにあるのだと、世界中に知らしめた名作です‼️ディズニーやピクサーの幹部たちは悔しかっただろうな‼️
ブヒー
よくこんな日本独自の文化や妖怪、神々の事を題材にしたアニメーションが海外で評価されたな〜、というのが素直な感想です。自分初のアニメ映画評価ですが、観てると昭和の匂いがして懐かしい気持ちにさせてくれる不思議な映画。川の神様、山の神様、森の神様と日本独自の古風な妖怪や神様達が大勢出てきて、物語に華を添えます。ストーリーも、何故か風呂屋で働く事になるが、千が子供から大人になる成長を映し出した物語。働く人?達の正体も何処に迷い込んだのかも解らないまま終了しますが、観終われば何故か優しい気持ちにさせてくれるジブリ特有の映画でしたね。でもコレ、小さい子供が観て内容解るのかなあ?
人間界に戻る際、振り向かないで!と、ハクと繋いでた手を離すだけのシーンのアップが、何故か哀しい気持ちと不安な気持ちと優しい気持ちにさせる不思議な間でした。
観る人によってツボが異なる
やっぱりおもしろいです。
めっちゃ真面目に考えると物語として成立してるかどうなのかは疑問だけど。
でもどうすれば面白くなるかをよく知ってるなあ~。さすがです。
空を飛ぶシーンだけで私は胸いっぱい。
友達は全然違うツボで号泣してました。
贅沢をいえば、も少し主人公がかわいかったらなあ。
娯楽なんだから。
ベルリン国際映画祭で最高賞
昔1回だけ観た事あったけど、久し振りに再観賞。
前は、そこまで良いと思わなかったけど、久し振りに観たら面白かった♪
80~85点ぐらい。
ベルリン国際映画祭で最高賞を受賞!!
『レミニセンス』にオマージュされたり、アリアナ・グランデが千尋のタトゥー入れていたり、
どこが海外にウケた決め手なのか分かりませんが、
ユニークな容姿の様々な土着神たちは『スター・ウォーズ』みたい…
『不思議の国のアリス』と比べられたりする事あるみたいですが、確かに。
話的にも面白いです。
オススメです。
資本主義化したカネの亡者への警鐘
基本的には面白い作品だけに序盤の両親の豚だけはどうしても理解出来ない。
「ここはね、人間の来るところじゃないんだ。
八百万の神様達が疲れを癒やしに来るお湯屋なんだよ。
それなのにお前の親はなんだい!お客様の食べ物を豚のように食い散らして。当然の報いさ。」
両親は食い逃げをする気はなく料金を支払うと言ってる。現金もクレジットカードも用意してるからいくらでも支払う用意はある。資本主義社会や貨幣制度を全否定してるようにしか感じない。
もう一つは腐れ神。
オクサレ様の正体は、名のある川の神様です。
神様の中でも名がある存在なのに、どうしてゴミまみれになってしまったのか。それは現代社会の実情を表していると言われています。
コミカルに描きながらもポイ捨てや不法投棄が増えることによって自然が破壊されることを描いた宮崎駿監督の訴えは考えさせられるものがあります。
以上はSNSの引用です。
不法投棄なヘドロは勿論公害問題ですが問題にすべきは国民の意識ではなく法令です。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律、要はゴミのポイ捨てと不法投棄は犯罪です。
違反した場合は懲役か罰金の刑罰が課せられます。
要は腐れ神のような被害者を出した犯人は逮捕されるんですね。
日本列島は法治国家ですから腐れ神を出した犯人を逮捕しない警察が問題なんですね。
カネの問題じゃないと湯婆婆、法律の問題じゃないと湯婆婆、
要はここは資本主義社会じゃないんだから資本主義社会の常識を持ち込まれても困ると言いたいのかな。
ススワタリ全員と契約書交わしたんか
読書徹夜の明け方になんとなく鑑賞。千尋ちゃんの両親が勝手に飯を食い出すシーンがかなり怖いです。「そんなことしない方がいいよ」ってことを、自分の親が平気ですると信頼できなくなります。親を信頼できないと、基本的に子どもは寄る辺なき孤独と不安を生きざるを得なくなりますよね。その意味で物語終了後の千尋ちゃん、どうか幸せであれと願います。
大人になって観ると、カオナシのなんと腑におちるものか。金や食料を差し出す以外のコミュニケーションがまともにできないやつ。「俺は客だぞ」「俺は腹が減ってるんだ」日本には年々カオナシが増えているように感じます。あのお面はコロナマスクだったんですね。
美しい川にゴミを投棄してヘドロ川にしてしまう人間、神様へのお供え物を勝手に食って豚に変身させられてハタキでペシペシ追い払われる人間、カオナシのような人間、2001年時点で宮崎駿が失望している現代人は20年以上経っても挽回しきれてないように思います。
ちなみに私はススワタリになりたい。サイズも謙虚で真面目に働き、女の子に甘えちゃったりして。ちゃんと靴預かるしエンガチョを見たら真似してみる好奇心。絶対幸福度高いすよ。てかあいつら全員湯婆婆のとこいって名前書いてきたんすかね。労働の報酬の金平糖は湯婆婆がちゃんとそのために仕入れてるんでしょうからね。
何か解決したの?/するの?
2001年劇場公開時鑑賞。
『もののけ姫』のラストでチラリと芽生えた、「物語としていかがなものか」という疑念がさらに大きくなった。脇役や舞台設定は非常に面白いのだけど、肝心の千尋の成長とストーリーの流れにちょいちょい引っ掛かりを覚えてしまう。
20年ほど前の記憶
恐らく2度目の視聴。
前回も最後まで観たのか、観てないのか…
当時の自分はハマらなかったとゆう事だろう。
群馬県、青森県に行く機会があり
改めて視聴。
子供の強さ、親(大人)の弱さ。
決して強欲では無い千尋には、沢山の仲間が増えていく。全て終わって車を見たら時の経過を見せつけられた。だのぐらいの時間がたったのか…
顔無しかよかったなぁ
やはり宮崎作品は視覚的に楽しめる要素がふんだんに盛り込まれている。...
やはり宮崎作品は視覚的に楽しめる要素がふんだんに盛り込まれている。
しかし、真のテーマを見つけ出そうと思えば頭を使う作品でもあり、子供の頃には気づけないが大人になって理解できることが多い。
このコメント欄でも、「自分には良さがわからない」と言っているバカを見ると、作品IQの違いがあるという残酷な現実と、良さがわかる頭で産んでくれた母への感謝を感じる。
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