千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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映像美と音楽が素晴らしい
2001 年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画で、監督は宮崎駿、興行収入は 308 億円で、日本歴代興行収入第1位の作品である。この記録は現在も破られていない。第 52 回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞した。宮崎の友人である映画監督ジョン・ラセターの尽力によって北米で公開され、第 75 回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した。2016 年のイギリス BBC 主催の投票では、世界の 177 人の批評家が「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位に選出した。 公開直後にすぐさま爆発的なヒットになり、週末映画ランキングでは公開以来 26 週連続トップ 10 にランクインした。さらに、公開 32 週目には前週の 18 位から一気に4位に浮上した。11月11日までの4か月間で、興行収入262億円、観客動員数2023万人を記録。1年以上のロングラン興行になり、最終的には 308 億円の興行収入を叩き出した。実にのべ 2350 万人もの日本人の足を劇場に運ぶに至ったのである。この300 億円という金額は、1年間の邦画の総売上に匹敵するものである。 英語吹替版はピクサー社で「トイ・ストーリー」や「カーズ」等を手掛けたジョン・ラセターがエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)を担当した。ディズニーが北米での配給権を取得し、英題は Spirited Away に決まった。吹替版は原作に忠実に制作され、日本公開から1年以上遅れた 2002 年の9月20日、北米 10 都市で公開された。以後約1年間に渡って小規模ながら全米で興行が続き、次々とアメリカの映画賞を受賞した。 日本の神々を翻訳するのには非常に苦労したらしく、大根の姿をした「春日さま」は “the radish spirit”、ハクの本名である「ニギハヤミコハクヌシ」は “the spirit of the Kohaku River” という説明の方が訳語として充てられている。さらに、「えんがちょ」には “Hurry, before it rubs off on you! Put your thumbs and fingers together.” と、この動作を行なう理由ばかりか具体的なしぐさまで補われている。 「千と千尋」は、海外市場全体で 900 万人を動員(丁国 200 万人、フランスとアメリカ各 150 万人)、日本公開から約 2 年の間におよそ 50 カ国で公開された。ただし、アメリカの 150 万人は、日本の 2,333 万人の 7.5 % に過ぎず、アニメーション大国のアメリカとしては、驚くほど少ないとも言える。この作品には、アメリカの一般大衆に伝わりきらない足かせがあったことも否定できない。この作品にアカデミー賞を与えたアカデミー会員は慧眼であったと言えるだろう。 私は日本公開時に子供たちを連れて映画館で数回観に行って、翌年アメリカに家族で移動したら、映画が追いかけて来た形になった。アメリカ公開のニュースを聞いたときは、僅か 10 都市でのみという話だったので、私のいた田舎の映画館まではまず来ないだろうと思っていたが、じわじわと評判になって公開都市が増え、遂に私の住んでいた市の映画館にもやって来たので、また子どもたちを連れて観に行った。化け物と化したカオナシが、泥を吐きながら千を追いかけるシーンで、一瞬観客席の方を振り返り、“Excuse me.” という日本語版にないシーンが追加されていたのには欧米人への心遣いが感じられた。 音楽の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。映画のサントラ CD は一般に寿命が短く、すぐに廃盤になってしまうものだが、この映画のは現在も発売されている。特に千尋が、銭婆に会いに行くために、釜爺からもらった電車のチケットを利用して、電車に乗るシーンの音楽は、とんでもない名曲である。帰りの電車がないというのは、時間の流れを意味していると思われるのだが、夕景の暖かな光の中で繰り広げられる台詞のないシーンは、この映画の白眉である。 2020 年、47 ウィルスのせいで映画の封切りが激減したため、ジブリ作品がいくつか映画館で上映されており、先日娘と観に行った。アメリカで観て以来 18 年ぶりであった。何故最後の問題の結末がああだったのかとか、ハクはあの後どうなったのかなど、18 年前にはできなかった会話をしたが、娘によると、ハクはあの後湯婆婆に約束通り八つ裂きにされたに違いないということであった。マジだろうか?:-D
不思議な国のニッポン
「一生に一度は、映画館でジブリを」っという宣伝文句にまんまと釣られて観に行ってきた「千と千尋の神隠し」。宮崎駿監督のセンス・オブ・ワンダー炸裂ゥゥっといった感じでした。毎回毎回ああいう不思議なキャラクター達を思い付くってスゴいなぁっと単純に感心します。
「千と千尋の神隠し」って言わずと知れた日本での映画の興行収益第一位の作品なんですよね。映画好きのハシクレとして、やっと日本で1番売れた映画を映画館で観る事が叶いました。因みに世界興行収益第一位の「アベンジャーズ エンド・ゲーム」は日本だと100位にも入らないという・・・多分、海外から見れば不思議な国のニッポンですね。
本作ってアカデミー賞の長編アニメ部門を受賞しているんですよね。日本の八百万の神様なんて概念は一神教の方々には解りにくいであろうによく受賞できたなぁと思っちゃうんですけど、よくよく考えたら英語の題名は「Spirited away」。神様は1人だけじゃないとダメなのに、精霊(Spirit)は沢山いても良いという解釈なのでしょうか?この不思議な感じにアカデミー賞会員の人も魅力されたんでしょうね。
言うなれば今回のストーリーって宮崎駿版「不思議の国のアリス」ですよね。もしくは「オズの魔法使い」とか。海外で昔っからある物語の日本版といった印象を受けます。でも海外の物語だと不思議の国に迷い込んでも元の世界に戻る為に冒険するとかですけど、本作だとちゃんと労働しなくちゃ豚にされるので勤勉な日本が反映されているみたいですよね。でも真のテーマは「銀河鉄道の夜」らしいです。
この「千と千尋の神隠し」ってホント不思議で、見終わって面白かったなぁっと思っても具体的に何がどう面白かったか説明しにくいというか。胸が締め付けられるような感動を覚える訳でもなく、頭を悩ますような問題提議がある訳でもなく、ただ純粋に面白かったっという感じでした。
そういえば観た後に色々と検索してて好きだった話がこの映画の後日談。嘘か真か宮崎駿監督がアニメーターの女の子にだけ話したらしいのですが、この映画の後で千尋に妹が産まれるそうです。で、本作で成長した千尋と妹は、「トトロ」でいう所のサツキとメイみたいな姉妹になって、ちょっと冷たかったお母さんとももう一度家族の絆が深まる。といった映画では描かれなかったストーリーが宮崎監督の頭の中でのみあったみたいです。
一度は不思議の国でバラバラになりかけた家族が、それからちゃんと幸せに暮らしましたっていう現代のお伽噺にふさわしいおわり方だと思いました。
日本の神様
1100円なので見に行った。昔高校生の時に映画館に見に行ったのを覚えています。命の不思議、命の記憶、人は過去を思い出せるのか、大好きな人と再びまた巡り合える日がくるのか、そしてアナタも私もそれを覚えているのかそんな人間の営みといのちの悲しさも身に染みましたそしてそれが痛いぐらいに千尋とハクを通じて私にテレパシー的にわかりました。
その時の記憶が蘇りました。本当に素晴らしい体験でした。
不思議な映画ですね。やはりこれは。何がどうの、ってわけじゃなんだけども、見終わった後に「ウ~~~ン」と頷いてしまう、私にとってはそんな映画です。
ハッキリしたメッセージ性とか、そんなの別にいいと思うんです。映画が何を伝えたいのか?とか何が言いたいのか?とか考えるのも好きですが、そんなこと本当はどうでもいいのかもしれません。見た物感じた物が全てです。それが人間の基本だと思っています。あなたが経験し見聞きして感じた事全てがあなたの全てなのだと、私はそう思っています。意味不明でごめんなさい。
とにかく、千と千尋もとい宮崎駿監督作品はそんな感じが多いなと思います。見て感じて受け取った思いそのまま、それでいいのです。その時に見て何を思ったのか何を感じたのかが大切でそれを大事にしてほしいどんな映画もどんな出来事も人間生きる上できっとそれが本当は一番大切だと思いますみんな、「あれはあの時ああだった」とか深く深く考え追求してしまうクセがありますがそれをやればやるほどドツボにハマります。だからきっと本当はその時その時に思ったこと感じたことが全てなのだと思います。だから千と千尋も感じたままでいいのだと思います。
それは日本の神様にしても同じなのだと思います。
湯ばあばが言っていましたが「八百万の神様が疲れを取りにくる湯だ」と。日本の神様も、目には見えないけれどきっとみんなのまわりに存在していてあちらこちらにいて、私たちを見ています。そんな目に見えない存在、感じる、見れる者は見れる、素晴らしいことだなと思います。神様に悪い事していないかな、負担をかけていないかな、そんなことを思った映画だった。特に大量のヘドロと共に神様がやって来た時、大量の(あれは)おそらく人間が捨てた家電製品とか自転車とか粗大ゴミだと思いますが)ゾッとしました。神様、怒っているのだろうな、と思いました。人間の欲望と人間の罪が感じられました。またそれをアニメで見ました。宮崎駿監督に感謝感謝でした。そんな光景を見せてくれて感謝でした。学ぶ事が出来ました。神様も日々の疲れがあるからこうやって温泉に来ているのだなと思うと神様も本当に毎日ご苦労様です、と言いたくなりました。感謝感謝。千尋と共に観客も臨死体験をする、そんな不思議な映画だと思いました。
いつか千尋とハクがまたどこかで出会えることがあるのならば、私はきっとその時に人間の悲しみや苦しみも一緒に受け入れて喜ぶ事が初めて出来るのだと思います。宗教的な映画でもありました。人生は、私は長い長い旅路だと思います。そしてそれはみんな、自分自身を癒して慰める為に気の遠くなるような長い長い、航海のような旅路なんです。みんな、多分それを無意識の内にやっています。私も、アナタもなんです。千尋とハクも、きっとそうなんだと思います。
千尋の傷ついたあの心と、ハクの傷つけられたあの身体と心をお互いが癒し、そしてまたそれはもっともっと遠い未来なのかもわかりませんが、二人はきっとまたどこかで会えるのです。きっと、きっと、本当にどこかでまた二人は巡り会えるんです。それが人生なんです。私はそれを信じたい、それを千尋とハクに教えてあげたい。だってそれは神様が見てくれているからなんです。
神様に感謝なんです。神様に感謝しながら生きたいです。
素晴らしかった
公開当時、宮崎作品はちょっともういいかな見たいな気持ちになっていたのに、見たら久しぶりの大傑作だと思って確認するために2回目見たほどで、今回改めてイオンシネマで見たらやっぱりすごかった。
以前に見た時は面白かったけど、ほんの2~3日働いただけで人間が成長するかと、何か月もやってこそではないかとも思ったのだけど、今回見たらまた印象が違う。仕事初日って、何は普段とは違うイレギュラーが起こりがちで、それが千の身に降りかかっており、あれだけきつい仕事を乗り越えたらそれはたくましくなるし、成長もするだろうと思う。ただ、釜ジイのところに最初に行ったところから千は、選択肢を一つも間違わないスーパーガールぶりを発揮していて、ちょっとできすぎな感はある。
湯ばあばは偉そうにしている割に何がしたいのかよく分からないし、判断ミスもあり、けっこう間抜け。ハクは川なのになんで魔法使いになりたいのか意味が分からない。
大人に観てほしい(映画館で)
散々テレビ画面で観たはずなのに期待以上のものがスクリーンの中から感じられた。 前半で働く勇気をもらったり、後半なぜが泣けてきて心が軽くなっていった。 子どもの頃映画館で観たかどうか覚えていないが、大人になった今ここで観てよかった。
柔らかい爽快感
もののけ姫とは打って変わって、ファンタジー色全開。 切った張ったもなく、最終的には夢物語から覚めて終わるというエンディングもさっぱりしてて良い。これなら、子供連れの家族からシニアまで安心して観られる。(千尋の両親のお行儀の悪さを除いては) 特に深いテーマがあるわけでもないので小難しい事も考えず気楽に観ていられる。というより、敢えてメッセージ性を薄めて押し付けがましさを避けたんだろうな。 そういう意味では、些かディズニーの世界感に寄せてるような気がしないでもない。 ジブリも会社規模が大きくなり過ぎて、商業ベースで外国ウケも考えざるを得なかったのかな?
改めてのいい作品ですな
一生に一度は映画館でジブリを、の声に誘われて、見てみました。いやまぁ、リアルタイムで見たんだけどね、、当時はおそらく高校生とかで記憶は曖昧。。 さて、改めて見ましたが、いい作品ですね。 アニメーションとして綺麗だし、ストーリーも見てて飽きない、訳わからない世界のはずなのにわかりやすくて、キャラもみんなたっていてだいたい素敵(ちひろの父さん母さんだけなんかバカなわりに厳しいから好きになれない、笑) 働かないものは豚にされ 大きな世界の中で名前を奪われ自分を見失い 金に目が眩んだものたちは痛い目に遭い 自分の大切なものが変わったことに気づかない そんな不安な世界で懸命に頑張り成長する千 なんかそれぞれのシーンを様々な解釈で見てる人が考えながらも、ファンタジーの世界にも引き込んでくれる、そんな素敵な作品。 もののけとナウシカも見ようかな(ゲド戦記はやめとく、、)
流れがわかってるのに泣く
千の健脚さに驚く。特に顔ナシとの追いかけっこでよく走れるなと思ったけれど、ハクのまじないが継続していたと思えば納得。 神様のハクが魔法使いになりたいと思った経緯を考えると夜も眠れない。 名前を思い出しても、埋め立てられてしまったらどんな形で元の世界に戻るのだろう。 苦団子は自分や周りに素直になるまじないかもしれない。だから千やハクは怯えずに話せたのだろう。 魔法が使える世界から戻った時、ハクのまじないも記憶も何もかも消えてしまうのに銭婆の手作りヘアゴムだけは残る。本当に最高。 映画館で再度観れて良かった。
千と千尋の神隠しは不朽の名作
きっと私の孫の孫世代にもその孫世代にも受け入れられる作品 小学校3年生の時学童で見に行く日に熱を出して見に行けず… 今回初めてスクリーンで見れました。 なんだかお母さんが千尋の本物のお母さんじゃない気がした。 お父さんの再婚相手かな 夫は、油屋も風俗の事を言ってるんじゃないかって言ってるし 謎多き作品。 千尋は可愛いし他のキャラも魅力的 エンディングの呼んでいる胸のどこか奥で もう最高
三本とも観ちゃうことに。迷っている方は、是非お運びください!
三本とも二回ずつ観てしまうとは、、、。 やっぱり、いい映画ですね。 この三本を超える映画って、ホントないてかもしれないな。 2回目が始まったとき、ラストの千尋の成長を思うと、おお頑張れって感じで、観ることができました。 数年後、また上映されることがあったら、是非観に行くぞ。 ------------------- ナウシカは、通算20回以上観たと思うんです。 しかし、もののけ姫、千と千尋の神隠しは劇場で1回観たきりだったんです。 ナウシカは、覚えてないシーンがないくらい鮮明に覚えたんです。しかし、後の二本は、内容を全く覚えませんでしたので、初めて観る感覚で観ました。 なぜか、刺さらなかったんですかね。 しかし、20年を経て、歳とってから観ると、感じ方が違うのか、また観たいという気持ちにさせてくれます。 今回、コロナの影響でリバイバルとなったかもしれないですが、たまには上映して欲しいです! この三本を観て、自分の好きな映画がわかりました。 悪役でも真の悪人ではない。誰かにとっては善人かもしれない。みんな、生きてて良かったと思える映画が好きなんだなあと思いました。 好きなセリフは、 良き哉。 好きなシーンは、 ハクの名前 鎌爺がそっと布団掛けるところ この歳になって、 りんさんの素敵だったことに気づいた。
観て良かった
大昔に映画館で観ました DVDもありますが、今再びスクリーンで見て、千尋の成長するストーリーに引き込まれました 湯婆婆にノロマで、グズで、と言われた千が、ハクを助けるために行動する場面、両親を無事助け、元の世界に戻る場面 感動しました、個性豊かなキャラクター、 音楽、老若男女が楽しめる、観たあとは 心温まる作品です、まだの方はこの機会に スクリーンで
久々に見たがこんなに傑作でしたっけ
10年以上ぶりに見ました。子供のころに見て「なんだかよくわからない映画だし、ラピュタやもののけ姫のほうが面白いや」なんて思ってましたが、いざ見始めると、導入のタイトルシーンだけでウルッと来てしまった。 そのほか、千が泣きながらおにぎりを食べるシーンや釜爺が寝ている千に座布団を掛けるシーン、電車に乗って銭婆に会いに行くシーンなど、久石譲さんの音楽もあいまって何気ないシーンで泣きそうに。そこでその曲は卑怯でしょ。 自分の言葉で話せないカオナシは現代の若者を、従業員を契約で縛り、モルタル製の温泉を経営している湯婆婆は資本主義に染まった大人たちを表しているのか、 この映画は一人の未熟な少女の成長を通して、僕たちが忘れかけている「生きるということ」を教えてくれているのかな、なんて思いました。
ガキの頃はジブリとかダサいと思ってた
ダサいのは俺だった ハクみたいなカッコいい奴になりたい 大人になり誘われて映画館で鑑賞。 ジブリだからーとか、アニメだからーとか偏見をぶっ壊してくれた 楽しいのに色々と考えさせられるし、様々な考察があるのも納得出来る作品だった
「金ロー」もいいけど…
「一生に一度は、映画館でジブリを。」と題して、全国300館以上で¥1,100の激安価格にて再公開された本作。 私も本作は金曜ロードショーでしか見た事がなかったので(笑)、映画館にて再鑑賞。 結果、映画館での鑑賞体験は、TVとは全く別物でした♪ ハクにもらったおにぎりを、涙ながらに食べる場面でもらい泣き。 最後の、振り返ろうにも振り返れない、あの別れの切なさに涙。 で、こんなに泣ける映画やったっけ?!(笑)やっぱ映画館で見て良かった♪ 他人から食べ物の施しを受けて、それを泣きながら食べた事ってありますか?若い頃の忘れていた思い出が蘇りました。
作家の頭の中の映像を実体験
言わずと知れた大ヒット作。映画館のスクリーンで観るのは初めて。 和風と中国風を混ぜたような飲食店街、湯屋ならぬ油屋の壮観、海の上を走る電車、カオナシ、釜爺といったキャラクターの造形などなど、宮崎駿という作家の頭の中に浮かんでいる映像を実体験している感じ。 テーマとしては、人間の欲(食欲、金銭欲など) 、環境問題(河川の汚染など)を背景に、働くことの尊さを描いているようだが、とにかく次々と面白いキャラクターが登場して、ぐいぐい物語展開していくので、一気に見入ってしまう。 あえて注文を付けるとしたら、銭婆が登場してからの大団円に向かう展開が、ちょっと性急で無理やり感があったところと、千尋とハクがかつて出会っていたエピソードをもう少し大事に描いてほしかったというところ。 見終わった後に、そういえば子供の頃の一番の恐怖は、親とはぐれることで、童話で読んだ「安寿と厨子王」はトラウマになったよな、とふと思い出した。
改めて見ると、深いストーリー!
アカデミー賞など、国際映画祭を 総なめにしたのもうなずける! 一人っ子で甘えん坊の千尋。 ひょんなことから、神の世界に紛れ込み、 両親は豚に変えられてしまう。 ハクの助けのもと、両親を助けるため、 湯婆婆の元で「千」として働くことに。 働いていく中で、礼儀正しく、 しっかりと芯を持った少女へと 成長していく様が素晴らしい! 窯爺や湯婆婆、青蛙、顔なしなど、 一癖も二癖もあるキャラクターは、 とてもユニークでおもしろい! そして、湯屋や神々が集まる商店街、 海の中の電車など、 アニメとは思えない映像美! ジブリの素晴らしさが満載です! 最後に「いつも何度でも」の歌が流れるとき、 神隠しにあった、あの時間には もう戻れないんだな、と ほんのり寂しさが込み上げる。 この余韻が良いですね!
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