ソウ3のレビュー・感想・評価
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ジグソウの最期!その結末は・・・
すっかり衰弱しきったジグソウが登場。
アマンダの力を借りて、医者を拉致し治療のゲームを遂行する。
【ネタバレ】
本作品でいよいよ最期を迎えるジグソウ。
総集編の意味合いもあるのか、「ソウ」、「ソウ2」のその後についても語られる。
単なる弟子だと思っていたアマンダの凶行にもビックリ。自らの手は汚さず、あくまでゲームを実行させるジグソウとは異なり、アマンダは殺人鬼であった。ただし、殺人の意識はなく、あくまでジグソウの後始末と考えているようだが・・・
さて、本作品。実は仕掛けがもう一つあった。
ジグソウの治療を強要される女医と、死んだ息子の事故に関わった人間に対し、復讐の機会を与えられる父親。
二つのゲームが並行して展開していくのだが、最後の最後で、伏線が1本の幹に収まり、とんでもない悲劇が待ち受けていた。
全編に渡って、えげつない映像の連続であまり意識してなかったんだけど、この作品、こんなに後味の悪い結末だったんだ・・・
「ソウ3」では、ジグソウの協力者アマンダがクローズアップされる、
のが、特に顕著な「ソウ3」
「ソウ・シリーズ」は《罪人へのお仕置きゲーム》
とも言えるだろう。
犠牲者は医師など、ジョン・クレイマー(ジグソウ)に、
冷酷に死期を伝えた医師とか、自己中極まりないジグソウ。
そして違法捜査などを積極的に行った警察官など。
その違法操作で刑務所送りになった犯罪者予備軍など。
そしてこの「ソウ3」で、ジョンは余命数日で、死にかけている。
事実、死ぬのだ。
ベッドに横たわり、薬を投与され、心電図と血圧の計器に繋がれて
頭痛に侵されている。
だから実行犯はアマンダなのだが、このアマンダの描き方は薄い。
ジョンを崇拝している理由も定かでないし、何をどう協力したのだ?
非力な女に男は動かせない。
麻酔薬を嗅がせたにしても移動は無理。
元々が「ソウ」ってあり得ない妄想の産物。
「ソウ3」で、ジョンは病死、
アマンダは撃たれて死んでしまう。
残されたのはジョンの拷問を指示をするテープ。
これはあまりにも不可解である。
死後も予見するなど可能だろうか?あり得ない。
そこで「ソウ4」では更なるジグソウの
後継者が現れるのだ。
それも意外な新しいと言うか、隠されていた協力者。
ジグソウの死後も「ソウ、4、5、6、7、8、9」と続いて、
「ソウ・ザ・ファイナル」2010年で完結したかと思っていたら、
2017年に「ジグソウ:ソウ・レガシー」そしてスピンオフ的な、
「スパイラル・ソウ・オールリセット」が2021年に
公開された。
そして2024年10月18日「ソウⅩ」が、
トビン・ベルのカムバックによりグレートアップして公開された。
「ソウⅪ」も近日公開とか。
ジグソウ役のトビン・ベルが高齢(82歳)ながら、矍鑠として品があり、
頭脳明晰なのだから出来た続編?であるだろう。
アマンダのメンヘラが炸裂
アマンダのメンヘラが炸裂。情緒不安定だし嫉妬しちゃうし俺の大嫌いなタイプ。2のクールビューティーなアマンダはどこいっちまったんだ。しかも、今までのゲームで殺しをしてたなんてイっちゃってるわ。ルールを守るジグソウの方がまだ良心的に思える。
冒頭のリンと男が夫婦だと思ってた。あれはリンの浮気相手だったのね。まんまとミスリードに騙された。美人なリンに対して、冴えないおっさんのジェフじゃ釣り合ってない気がする。
「何も学ばなかったのか」ジグソウの言葉通り、ジェフが最後にジグソウを殺しちゃったのが残念。何も成長してないじゃんか。今まで復讐の対象者たちを赦して来たのにもったいない。
アマンダ、ジェフ、リン、全員ゲームに敗北、さらにはジグソウも死亡するので絶望感は1.2より上。1.2は似たような終わり方だったので締まりは今作の方が良かった。ただ、アマンダのメンヘラパートが多くテンポが悪い。また、ジェフの見た目に魅力を感じず、おっさんの脱出ゲーム感が否めなかった。
愚かなアマンダ
どうやらアマンダはジグソウ先生の講義を最前列で聞いていながら、生きる喜びと生命への尊重を理解できていなかったようです。
作中「クソアマ!お前は無能だ!ジグソウなんかじゃない!」と罵られるシーンがありますが、なぜここまでアマンダをこき下ろす内容になっているのか。あえてアマンダに過ちを犯させ、ジグソウ先生の正当性を見せたかったのでしょうか。
今作のテーマは「赦す」。アマンダは何に対して赦せなかったのか。アマンダはジグソウのやり方に異議を唱え、反抗します。「ねむてぇことやってんじゃあねえぞ!どいつもこいつもぶっ殺せよ!」と言わんばかりに暴走します。「人は変わらない」。ゲームをして更生させるなんて無駄であると。結局、アマンダにはジグソウの想いは通じず、根本的な思想の相違が生じたようですね。残念。
正直ソウシリーズにそこまでグロゴアを期待していないです。他の方もそうかもしれませんが、スリリングな展開、心理的、肉体的にも追い詰めるトラップ、終盤のどんでん返し…、そういったものを観たいのではないでしょうか。その点でアマンダの暴走やジェフの慈悲に託されるトラップなんかはちょっと違うかな…と。
それでもやっぱり終盤の怒涛の展開は面白かったです。「歯車」も含め。あと、All That Remains の「This calling」が格好良すぎて星5にするか迷った(笑)
どうしたものか…
メンヘラクソ女がジグソウの器にないことは周知の事実として
前作の刑事エリックがクソ女を壁にぶつけるシーンの爽快感は最高!だが回想なので結末は分かっているわけだが…
ラストの畳み掛けは過去作のサスペンススリラーとしての迫力には及ばず、人間ドラマが中心となりネタバラシとしては消化不良な感が残る。ゲームはアマンダを試すものでもあったとのことだが、一連の仕掛けはアマンダが準備したのでは?それとも満身創痍となる前に元々ジグソウが造っていたのか?まぁ過去作にも同様の疑問が残る部分はあったので、そもそも大規模な仕掛けについては"大いなる存在"が考えて造っていると考えた方が健全なのかもしれない。
一方で痛みを想像しうる程度の最上級の痛み、の描写には磨きがかかっておりゾクゾクとした恐怖と不快感は求めていたものを見ることができたようで良かった。
"生"を自覚し救済するという矜持をもって行動する文字通り脳腫瘍に追い詰められた人ジグソウに対して、それを神格化するあまり救いを求めた結果、救済する側になど出来るわけもなかった人アマンダ。
4からはいよいよ新作として当時観たかどうかも覚えていないが、2人が死んだ後どう展開させるのか楽しみだ。
【”多くの人間は生の喜びを感じていない!”ブラック過ぎるジグソウの行動原理が、必殺仕事人と被って見えた作品である。成程、人気シリーズになった理由が分かる作品でもある。】
■粗末な医療施設で目覚めた女医のリンは、目の前にいる死にそうな男(ジグソウ)を生かしておくよう脅される。
一方、わが子を事故で失ったジェフは、息子を事故で亡くした相手及び軽罪にした裁判官や事故を目撃しながらも、消極的な発言をして来た女性を拉致し「許すか、殺すか」というテストをジグソウ課せられ、互いのことも知らぬまま、決断を求められる。
◆感想<Caution! 内容にやや触れています。>
・第一作、二作と観賞して来たが、余命僅かなジグソウの行動倫理が理解出来た作品である。
・それは”恵まれた人生の中で過ち(不倫など)を犯す人達へのパニッシュメントであり、”多くの人間は生の喜びを感じていない”ことに対する余命僅かなジグソウの想いが炸裂する作品である。
■尚、私はジグソウの境遇には理解は示すが彼の行動は否定する。
<今作シリーズの大いなる魅力である巧妙なトリックは、変わらずに見応えがある。
さて、今作後どの様に展開していくのかな。
ダークな魅力があるからこそ、長きシリーズ化されて来た作品であり、少しづつ鑑賞を継続して行きたい作品シリーズである。>
グロい!
自宅PS4にて、BDで鑑賞しました。
他作品はamazonでレンタルできるのに、どうして3だけはレンタルできないんでしょう?という疑問を抱きながら、久しぶりにTSUTAYAで映画を借りて見ました。
率直な感想としては、前2作よりもかなりグロく、気持ち悪さが高くなっていると感じました。豚が次々に機械にかけられ判事にかかっていく場面はほんとうに気持ち悪かったです。また歯車の機械のシーンや、ジグソウの頭を手術するシーンとかがグロかったです…
最後はかなり驚かせてくるラストで、ジグソウはアマンダと、ジェフのことを試していた、といった内容でした。最後、リンの目も当てられない姿が映って終わるのは、後味悪かったですね…笑
デッドバイデイライトをやっていた身からすると、今作の舞台である食肉工場がでてきてかなり興奮しました。デッドバイデイライトで逃げ回っていた場所が映画で見られるというのは感動でした。
今作はTSUTAYAでBDを借りて視聴したので、メイキングシーンや未公開シーンなどを見ることができました。歯車の装置は元々、体をどんどん折り畳んでいく装置だったみたいですね(その後撮影上の問題を考慮して歯車にしたらしいです)。どれだけ恐ろしいことを考えられるんだこの人たちは…と思いました笑
前2作と比べると、サスペンス要素が減り、最後のどんでん返しもインパクトが薄いように感じました。そのため少し評価は低くしましたが、面白い作品ではありました。
アマンダ・ビギニング?
頭が痒いからシャンプーしてくれ!てな具合で脳の手術をしてもらうジグソウ。電動ノコギリの振動が気持ちええわ~♪と感じたのか、ジグソウはご満悦。傍で見ているアマンダは気が気ではない面持ちとなり、まるでキラを崇拝しているミサミサのようでした。「脳みそだけは食べるなよ・・・私が食うんだからね!」とでも言いたいのか、残酷度は師匠のそれを上回ってしまったのかもしれません。
映画では脳の外科手術はなぜだか設備の整ってないところで行われることが多いのでしょうか、最近では船上でポール・ベタニーが行った『マスター・アンド・コマンダー』が思い出されます。有名な『ハンニバル』では食べちゃいますからねぇ。そういえば、最後の晩餐には何を食べたいですか?というアンケートでは1位がハンバーグだったとか・・・明日は死ぬってんだから、「自分の脳みそ」と答える人がいてもおかしくないのですが・・・
グロい映像、痛い映像とスプラッターシーンに圧倒されて、プロット的には『1』や『2』のときのような衝撃がなかったのですが、それよりも「復讐はやめたほうがいい!」などといった社会派要素まで含んでいるんじゃないかと勘違いしそうになりました。それに、ジェフが「赦す」という決断するのがとても早くて、なんだかノレませんでした。
それにしても、とうとう第三部まで来てしまいましたか。この作品で完結という締めくくりも期待していたのですが、残った人がまた第三のジグソウを演じるような気がしてなりません。ジグソウのビギニングという流行のパターンでも満足できるのかもしれませんが、思い切ってSFタッチにして「ジグソウ~宇宙へ行く」とか思い切りB級作品の「ジグソウvsレザーフェイス」でもいいかと思います。
【2006年11月映画館にて】
駄作
今までのゲームも相当理不尽であったと思うが、何となく納得の行く結末に収まっていた。それが今回はどうだろうか。リンはとばっちり、誰かを殺した訳でもなければ、犯罪を犯した訳でもない。ジェフは復讐に燃えているが、妥当な理由。そしてまだ復讐には踏み切っていない男だった。更には、赦しても死ぬ他ない様なゲームばかり。最終ゲームなんて理不尽極まりない。あの状況で、ハイハイ分かりました貴方を赦します、なんて言える訳ない。所詮、理由の付いた殺人に過ぎないんだなと心底呆れた。最初からジェフに狩猟銃でも持たせて、復讐に葛藤させれば良かったのに、一人一人を陳腐なゲームにしちゃったから、正直彼に同情する他ない。一言で言うと、駄作。せっかく積み上げたブランドとキャラクターぶち壊してまで金が稼ぎたかったのか…。
間違いなのだから、これでいい。
最初は違和感があった。
少しグロ過ぎないか?残虐すぎないか?少し違わないか?
しかし話が進み、結末を迎えると納得できた。
アマンダはジグソウにはなりきれなかったのだ。
それが”ジグソウ”ではなく”アマンダ”であるための違和感だった。
ただ、今作は前作まで以上にグロい。
最後のまとめ方など中盤以降の話の進め方は嫌いではない。
前半のえげつなさに引いてしまうとそれまでだが…
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