「舌先だけの刺激にもそれなりの仕込みはある」ソウ3 あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
舌先だけの刺激にもそれなりの仕込みはある
2006年アメリカ映画。107分。というわけで、人気シリーズ第三弾の本作を観ました。相変わらずジグゾーはこりずに色々やってます。しかも、そんな彼に崇拝者が現れるのだから、さらにえらいことになってきています。
本作は、凄惨な描写がさらにグレードアップされていたように思います。なにもそんなとこまで見せなくてもいいでしょうと、わたくしなんかは思ってしまいました。ただ、ストーリー性が全二作よりもすこし深みが増していたようには思いました。
末期ガンに冒されたジグゾーは、やはり覚悟が他の映画の殺人犯よりも座っていて、本作ではまさしく自分の身を挺してまでして新たな殺人をプロデュースしています。
それでも、やはりどこか嘘くさい。嘘くさいというのは、つまり彼のような境遇に置かれたから、ああいった残酷な犯行にうつるという心理的因果関係にいまひとつ説得力がないのです。とどのつまりは、この人はカリスマっぽくしているが、根本はかなり浅薄な人なのではと思ってしまいました。それとも、ジグゾー役をミスキャスティングしているからなのかもしれません。
それを考えると「ダークナイト」のヒース・レジャーはほんとすごかった。
あと二作、観ますよ。
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