プルートで朝食をのレビュー・感想・評価
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キリアンビューティー
私はこの作品が好き過ぎて3回も観て
しまった。 キリアン君の顔と声とスタイルと表情の美しさと切なさ儚さが、
私のツボに嵌ってしまったのです。
何年か前に観た時はこれ程心落ちして
いなかったのに不思議です。
不条理と自分の世界の違和感、
暗いのにコメディ。
せっかくやっと出会ったかのような
同世代マッチョ男は直ぐに消滅
幼馴染との友情は永遠
ニールジョーダンはいつも泣かせてくれる お馴染みのレイさんは老けましたが
健在 マジシャンで味わい有り
素敵な忘れられない作品ありがとう。
ニールさんキリアン君また違う作品で
楽しませて下さい。
オカマの主人公を気色悪いと言ってたインディアンのバンドメンバー達であったが、彼らのバンド名が“モーホーズ”というのはどういうわけだ?!
冥王星(プルート)が太陽系の惑星じゃないと定義されて早2ヶ月。それ以前にこの映画を観ていたら、まだ太陽系の家族なんだという気持ちにもなったのでしょうけど、今は違います。革命気運も高まっているアイルランドにあって、主人公のパトリック・キトゥン(キリアン・マーフィ)はどこか自分の存在が宇宙の彼方にあるような性格の持ち主。かつての友達も革命戦士になっているし、簡単に言うと“浮いてる”のです。
シリアスは嫌だ嫌だと言いつつも否応なく爆弾テロに巻き込まれたりする波乱万丈の人生。そもそも教会に捨てられて普通の家族に育てられたにも拘らず女装癖が身についてしまった経歴の主人公なのです。家を飛び出してからは母親探しのためにロンドンへと向かうのですが、複数の男性を渡り歩く経歴が面白かったです。特にスティーヴン・レイが演ずるマジシャンのエピソードは不気味なアングラ系の映画に変化したような独特の雰囲気、母親にたどり着く直前の覗き部屋で働く姿も面白い。男に純粋に尽くす性格は『嫌われ松子の一生』をも思い出してしまいます。
しかし、彼の脳内は銀河系の彼方に飛んでいってしまっているので、爆弾犯と間違えられてもMの性格になったりして、「もっと牢獄にいたい」と言ってしまうほど。基本的には人を傷つけることなんて出来ない平和主義者のようなので、男たちを困らせてしまうけど憎めないキャラ。何とか母親に会わせてあげたいと応援したくなってきます。そして、最初はメイクもひどいものだったのに徐々に女らしくなっていくキリアン・マーフィが凄い。ラストには完全に綺麗な女性となっていました。
オープニングから大ヒットしたルーベッツの「シュガー・ベイブ・ラブ」。全編に渡り懐かしい曲のオンパレードでしたが、シルバー・コンベンションの「フライ・ロビン・フライ」が流れたときにはどんな選曲してるんだとビックリしてしまいました。『慕情』とか『南太平洋』を知っている方ならもっと楽しめるのかも・・・
【2006年10月映画館にて】
映画を楽しむニール・ジョーダン
ニール・ジョーダン監督らしいミステリアスなお話とキリアン・マーフィの女装芝居の上手さ、そして淡々とした軽いタッチがマッチした映画。「南太平洋」「慕情」といった映画の音楽を使用して、楽しみながら映画を制作している。主人公のしたたかな生き様を見ていると、トニー・リチャードソンの「ホテル・ニューハンプシャー」を想起させる。リチャードソンほど辛辣ではないが、ジョーダン監督のイギリス人作家の側面が良く出ている作品。
愛すべき、愚かな人たち。
セクシャルマイノリティ系な映画にしては
すごく、ゆったりとした時間の流れた映画です。
チャーミングでキュートで残酷で、人生を何度もやり直す主人公がとても健気だった。愛すべき、愚かな人たち。
DVDのラベルも鮮やかですてき。
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