パプリカのレビュー・感想・評価
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アニメならでは
なんかひとつひとつは思い出せないが、色々な作品でこの作風を観ているような気がする。
当時、パプリカというタイトルはよく目にしてたけど、全然観る気にならなかった。
こんなに面白いんなら、もっと早く観とけば良かった(笑)
夢で心を映し出す
話題作らしいので観てみよう。でも内容を全く知らない。予習の為に予告編を見たらめちゃめちゃ怖そう。観るのを辞めようか…でも夢と現実が交錯する内容がとても気になり、夜眠れなくなるのを覚悟で観る事に。
ジブリや細田監督のアニメしか知らない自分にとっては色々と衝撃的でした。
まず、絵が怖い。人の顔や人形等、とにかくリアル過ぎて怖い。これまで観てきたアニメの温かさや爽やかさはどこにも無くて、毒々しくて不気味でした。でも知らぬ間にその世界にのめり込んでいました。
人の恐怖や欲望、深層心理を映し出す夢。そこで精神分析行い、心のケアをするパプリカ。彼女の患者(?)である刑事も過去にトラウマを抱えており、治療によって徐々に自分を取り戻そうとしていた。しかし、治療機器のDCミニが何者かに悪用され・・・
人の夢に入り込む。誰かの夢と誰かの夢が重なり合う。現実の世界に夢が侵入してくる。どこまでが夢でどこからが現実なのか。境界線がわからなくなってくる感覚が楽しくも感じました。
今晩の夢にはあのパレードがなだれ込んできそうです。
これは夢か現実か…
現実と夢の世界が複雑に絡み合い、これは夢か現実か、誰のどういう時間軸なのか迷子になる。それと夢と現実がワーッと(?)なる原理というか理屈がよく分からず、全体的に自分の理解力を超越した内容だった。結局パプリカって何者?思い返そうとしてみるが、頭ぼんやりでわけが分からず。それはまるで夢から覚めた明け方のようであり、ただ脳裏こびり付くのは、不気味なパレードの蠕きと平沢音楽のみ……
内容は今一乗れなかったが、映像体験としては十分楽しめた。夢と現実が繰り返して、境界が分からなくなっていく感じはとても面白かった。
ずっと気にはなっていて、なかなか鑑賞出来ず仕舞いでしたがこの度地上...
ずっと気にはなっていて、なかなか鑑賞出来ず仕舞いでしたがこの度地上波での放送でようやく観る事に。有難い。
ストーリーは終始夢と現実の境が曖昧で、その上に専門用語や多くは語られない人物達が交差して正直分かりにくかったです。
ですがそれを形作る素晴らしい映像美と音楽が上手くフォローして、一種のファンタジーホラーのような雰囲気で観る事が出来ました。
特に夢の描写の色鮮やかな行進の部分は美しさと不気味さが混ざっていて迫力がありました。
オープニングのオシャレさや色褪せない映像美など16年前の作品とは思えないくらい凄かったです。
俄然原作が気になりました。
雰囲気だより
脚本が良くなかったですね。能勢がおらず、粉川と同一人物?になっていたり、氷室が既に発狂したところから始まったり、無理やり詰め込んだ結果、溢れたりねじ曲がってしまった「パプリカ」ではない作品になってしまったようです。終盤の乾との戦いのシーンは安っぽいヒーロー物を見ているような気分でした。最後の結婚報告も敦子と時田の関係が全然描写されてないなら入れなくてよかったんじゃないかと思いました。演出や作画、曲に頼りすぎでスカスカな割にぐちゃぐちゃ、そんな作品でした。
アニメはあまり観ないけれど、映画の世界で鬼才と言われるリンチやキュ...
アニメはあまり観ないけれど、映画の世界で鬼才と言われるリンチやキューブリック等、「うわぁ、とんでもない物に触れてしまった。」と思う人達。
この映画も、それに触れたんだな。と思った。
原作は筒井康隆らしいけれど、むしろこれをどう言語化しているんだろう?
夢の中という制限のない世界を舞台に、人の欲や攻撃心、嫉妬がぐちゃぐちゃと人を追い詰めていく感覚。
現実ではないからこそ、より露骨に際限なく感情がぶつけられていくのが刺激的。
独創的な世界観と、不安と恐怖を引き出す描写、平沢進の音楽も世界観と一致して素晴らしい。
今敏のちまちま感
が好きなので、それだけで楽しく観てしまいました。
原作未読なのもあって、細かいSF的ロジックは観ただけではわかりませんでしたが(てかあるのか?)、絵的に目のお楽しみとしては充分に今敏ワールド全開だと思います。
黄泉比良坂を故障させたい
何気なくみた動画で「黄泉比良坂故障の影響で…」という奇妙なフレーズが心にひっかかってしまったのでレンタルで借りてみた。
頭悪いので最初見たときは奇妙さ奇天烈さの連続に戸惑うばかりだったが、ネタバレ感想等を書いているブログをいくつか検索して読んでから見直してみると、とても楽しい。夢と現実の境目がぶっ壊れる様は、まさに『黄泉比良坂故障』
原作と監督が声をあててるバーテン2人、何気にアクロバティックに活躍する。「しないさせない暴走は!」って、こんな暴走作品を作っておいて何の冗談か(笑)
監督さん若くして亡くなられてこれが遺作だそうで、社長さんに何とか才能だけでもおいていってくれないかと言われる程だったそうで、ホントに黄泉比良坂を壊してあの世から戻ってこれたらいいのにね。
夢の映像は美しい
夢だから理解を超えて発展するのは当然ながら、どうも映像になると身構えてしまう傾向にある。「インセプション」は何度見ても苦手だし。感性だけで受け止めればよいのだろうけど。
ただ、この作品は筒井康隆の原作があるせいか理解しやすいストーリになっていて飛躍して困る部分は少なく、夢の映像シーンの芸術性と美しさもあり楽しめた。
ナイトメア
噂は聞いていたんですが、なかなか見る機会がなかったこの作品、この機会に視聴
攻殻(攻殻機動隊)
AKIRA
あと千と千尋の神隠し
ちょっと平成狸合戦ぽんぽこ
なんというか、全体が程よくナイトメア(悪夢)で、自分の夢に出そう 笑
噂通りの良い出来でした
ただ個人的には、積極的なリピはしばらくないかな
声は超豪華メンツでさすがでした
晴れた空に種をまかないタイプのパプリカ
どっちかっていうと晴れた空に狂気とカオスをばらまいてそう。
多分旧エヴァとかが好きな方は好きなんじゃないかな。私は王道の銃と爆発のドンパチが好きなただの馬鹿なのでこれを見て「わー芸術的!ステキ!抱いて!」とはなりませんでした。ごめんよお勧めしてくれた友人。
まずキャラクターにそこまで感情移入できなかったんですよね。いきなり平沢進のパレードが流れ出します。キャラクターを魅せるための起承転結の起の部分が圧倒的に短い。でもそれを見て考えたのかノーランの「インセプション」はなっかなか夢の中に侵入しませんでしたからね。どっちがいいのかは僕には分かりません。
他には大筋は簡単なのになかなか物語についていくのはムツカシイですね。でもラストの伏線回収は良かったです。あのシーンは最高でした。
良かったところを挙げるとまずは作画ですよね。ぬるぬる動きます。
後はキャラクターデザイン。悪夢描写は記憶に残ります。ケータイJKが個人的に好きです。
絶対に好き嫌いが分かれる映画だと思います。はまる人はめちゃくちゃにはまると思うのでぜひ一度ご覧ください。個人的には人にはなかなか進めづらい一本でした。
夢を見続けるものは己の陰に似るという
人形や電化製品がまるで百鬼夜行のごとく練り歩くパレードのような悪夢
ああいう現実では描けないような場面を描けるのがアニメの強みだなと思う
難解なところはあるけれど、悩みを抱えた刑事が自分の過去や気持ちに向き合う、そう考えるとシンプルに受け入れられる映画なのではないか。
自分がやりたかった映画の道に進めなかった、友達を失った、ということに負い目を感じていたが最期は、失った友達に励まされしっかり前を向いて生きるように見えた
なんかわかんないけどすごい(語彙力の欠如)
今は亡き今敏監督の代表作。
芸術性の高い独特の映像表現と圧倒的に美麗な作画で、公開から14年経った今もなお、あちこちで名前を聞く作品ですね。
個人的に、主題歌を歌っている平沢進さんのファンでもあります。平沢進も、かなり独特な曲を作る人なので、今敏と平沢進の組み合わせは「独特×独特」。めちゃくちゃ期待して鑑賞いたしました。
結論。なんかわかんないけどめっちゃすごい!!!!!
語彙力が無くなる凄さです。アニメの美麗な映像表現・声優さんたちの圧巻の演技・「夢への侵入」という、『インセプション』を先取りしたような面白いストーリー。確かに過剰な映像演出があるので、「苦手」という人がいるのは理解できます。しかし、私はそういう演出が好物ですので、ド派手に展開しぬるぬると動くアニメーションは観ていて興奮を覚えました。
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他人の夢に侵入し、スキャンすることができる機械「DCミニ」。精神医療研究所に勤める千葉敦子(林原めぐみ)は、そのDCミニを使って「パプリカ」という名前で患者の精神的ケアを行っていた。他人の精神に侵入できるDCミニは使い方を誤れば危険な装置だったため厳重に保管していたのだが、ある日何者かによってそのDCミニが盗まれてしまうのだった…。
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夢の世界って、現実世界に忠実なものもあれば荒唐無稽な狂った夢もありますよね。この映画ではどちらかといえば「狂った夢の世界」が多く登場します。狂った夢に侵入し、そしてその夢が現実世界に少しずつ侵食していく不思議な映像表現。これは今監督にしかできない表現だったと思います。
「ストーリーがよくわからない」というレビューも見受けられます。その気持ちも理解できます。
ストーリーを楽しみたい人にとっては、冗長な映像表現や演出が鼻につきそうだな~と、私も観ていて感じました。
ただ、寄り道は多いですが「DCミニを盗んだ犯人を捜す」という点ではストーリーは一貫していますし、ストーリー自体は特に難解なものではないので、映像に惑わされないようにすればストーリーは追えますし、結構面白いです。
観る人を選ぶ作品だとは思いますが、観ておいて損はない作品でもあります。
オススメです!!
夢と現実の境い目がなくなったら
誰かの夢とつながったら、、、そんな話が映画になった話。映像も全く古くなくて、相変わらずごちゃごちゃした世界観は圧巻〜怖いと楽しいがごっちゃまぜの世界はなんだか、わくわくしました。夢と現実が一緒くたになった世界で、いろんなもんに飛び込んで移動するのは楽しそうやったーやってみたい。笑
極彩色の悪夢、御堪能あれ
今でもたまに平沢進好きが話題にしていて、今作品では一番有名なのだろうか、千年女優のが有名かな
平沢進はEDMとして聴くとそこまで好みではないけどパプリカにはすごく合ってると感じる、使い方が上手いのかも
さて、本編はというと只でさえ緻密なキャラデザに加え夢のパレードのシーンは線、線、線、怒涛の描き込みでまさにアニメーターにとっての悪夢(笑)
猥雑なのに、どこかシックな世界観は筒井康隆の作品を見事に表現していると同時に、今敏にしか作れない
ラストは哀しいシーンでもないのに泣けてくる
本当にもう「夢みる機械」は作られないの?
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