「いい女」パプリカ Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
いい女
コントラストが効いたピエロの衣装。脈略ない気ままなストーリー展開は実際の夢のようである。バスローブ姿のパプリカがエロい。冒頭でキャラクターや世界に酔わされる。そして全編を通して一貫する。ディテールを噛み砕くことなく、ストーリーをグイグイ推し進めていく。まるで話し全体が作り手の夢のようでもあり、そこに誘われるようである。パプリカの中に手を沈め敦子を剥き出すシーンは白眉。夢表現として突出している。島・粉川の笑いを誘うやり取りも小気味いい。
よく分からなかったのは、敦子が時田を慕った所。恋愛だから理由は要らないのかもしれないが、あまりにもの肥満・幼稚表現は作り手自身の自虐的表現か?そんな自分にいい女を慕わせる作り手の夢で、パプリカ=敦子の2面性共存が作り手にとっての理想の女かな?さておき、声がアムロに過ぎたのは、個人的にはいただけなかった。
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