パプリカのレビュー・感想・評価
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最初から最後まで目が離せない一本
ずっと観たかった映画を、ようやく映画館で観ることができました。
冒頭から奇想天外で、次は何が起こるのかまったく読めず、
終始目が離せない展開。とても面白かったです。
ただ、ラストのオチには「えっ、そうなんの!?」と、いい意味でちょっと驚かされました。
ぜひ、みなさまもこのパレードを体験してみてください。
原作と比べて、差し引き少々プラス
・夢と現実が交錯する原作の世界が、フロイトやらユングやらの理論を持ち出すまでもなく、見事にビジュアル化されていた。
・登場人物を整理するために能勢と粉川を統合したのは良かった。
・ノーベル賞がらみのエピソードをばっさり切ったのも、スッキリして良かった。
・原作では、こじらせ精神病理学者である副理事長が、所長兼理事長を排除しようとするという構図だったのに対し、映画では理事長が「主犯」で、雇われ所長を排除しようとするという構図に変えてたが、理事長という立場ならそんな手段に訴える説得力に欠けるでしょ、と思わざるを得なかった。
・主犯の「動機」を21世紀的な問題に変えていたのは、時代に合ってたが、動機としてはちょっと弱くないか?
・原作では化粧して着替えてた――つまり現実世界にしっかり存在していて、何のためだか分からなかった(男の患者を喜ばすためとしか思えなかった)パプリカが、映画で脳内別人格であるかのように描かれていた点は良かった。
・筒井さんの女性像が1960年代から変わっていないとしか思えないのが鼻につく原作(「言葉狩り」に抗議して「断筆宣言」した頃だったから「敢えて」なのかもしれないけど)に対し、映画にそういう点を感じなかったのは良かった。
・全体として、原作がちょっとブラッシュアップされた印象。
今更初見、劇場で観るべき熱い作品
嘘も真か
夢も現実も
精神医療研究所で最先端技術の臨床応用を研究する千葉敦子。彼女は、時田が開発したDCミニを用い、少女パプリカとしてクライアントの夢の中でセラピーを行っていた。そんな時、DCミニが盗まれ、研究所職員が次々悪夢に侵されていく。
原作の筒井康隆と、今敏監督がバーテンコンビの声をやっています。夢か現実か、境界が混沌としていく映像演出は、監督お得意の手法。しかも、夢が現実まで侵食していくところを鮮やかに映像化していて、驚きました。ただ、もっとやりたいところがあったのではないか、なんとなくそんな感覚を覚えました。
監督には更なる飛躍をしていってほしかったのに、これが遺作となってしまったのが、非常に残念です。今敏監督の映画四作品とも、映画.comのオールタイムベストに選ばれています。
65点。他人の夢の中へダイブ
すごーーーーっっっ!!!!
衝撃!!すごい!!すごいしか出てこない。全身の毛穴がぶぅわーーッッて開いたわ。脳天かち割られて、ぶっ壊れてしまった。(それくらいショックだった)
旦那が漫勉見てたら、たまたまゲストが大友克洋でこちらの作品が出てきたらしく、ずっと気になっていたとの事。
宮崎駿、大友克洋の時と匹敵する衝撃。
2006年か…育児に髪振り乱して必死だった頃だわ。この辺りの空白の数年間は、流行ったものとか発表された作品て一つも記憶に無い。死ぬ前にお目にかかれて良かった、神様ありがとうございます。旦那よありがとう。
のっけから大友克洋味がすごい。手塚治虫と石森章太郎かってくらいモロに影響感じる。さすがアシスタントしてただけある。空気感まで似てる。
画面が華やか、盛りもりで見応え充分。
想像力、表現力、その感性、ただ、ただ、圧倒される。どこまでも果てしなく、どこまでも伸びやか。何という豊かさ。作品ではずーっと負が続くんだけど、暴走するし怖いんだけど、最後まで見るとひっくり返って、何でも出来る気になる。人間出来ないことなんて無いんじゃないかって。最後が良かったな〜、パプリカだけでは「スパイスが足りない」と言っていたトキタが、敦子をも飲み込んで(トキタと交わって)、敦子が赤ちゃんとして産まれて、裸体の立ち姿はなんか神々しくて、女神だった。感動した。何となく古事記も感じる。
子どもの頃に読んだ、枕にまつわる怪談を思い出した。
昔は枕は魂を置く蔵だという考え方があって、枕を踏んだり、裏返したりすると良くないとか、怖い夢を見るとか、夢と現実が行ったり来たりして繋がっちゃうとか言われていたらしい。漫画でも読んだ記憶がある。
こういう発狂した感じの作品に関わる人々が、この現実世界で、生活しながら創作しているというのが信じがたい。時折り挟むユーモアで、正気を感じてホッとする。クレジット見て、気になるお名前をググったら錚々たるメンバーだった。
全体的に気味悪いし恐ろしいけど、下品じゃない。パレードなどは特に美しい。混沌としているのにこの洗練度。素晴らしい。丁寧な仕事ぶりに感嘆してしまう。
原作、遠い昔に読んだ記憶あるけど、あんまり覚えてないなぁ…七瀬ふたたびと家族八景は好きで覚えてるけど。読み直そ。
平沢進さん、良かったなぁ。バッチリハマってたなぁ。カッコよかったです。
悪夢から覚めて、こっちへ帰ってきた感じを体験できます。ほんと最高でした。あまりにたまげて、つい興奮してしまった。様々な作品に多大な影響を与えたであろうことは想像に難くない。
ヌルヌル動く異形のパレードが最高!
かなり昔の映画ということもあるし、ストーリーはわりと他愛もない。他人の夢を操って悪いことするやつがいる。それをパプリカと仲間たちが協力して倒しましたおしまいっと、言う話なので特にどうこう言う感想はないです。
それよりもなによりも、たくさんの無機物(冷蔵庫とか、ポストとか)がヌルヌル動いているのがかわいいやら気持ち悪いやら、なんとも言えないくらいテンションが上がります(特にウニウニ動く赤い鳥居たちが最高!)。
かなり前に一回見たけどやっぱりいいです。過酷なアニメ製作の現場のことを考えるとこんな変態的なクオリティの映画をもう一回作れなんてとても言えないですが、そういう意味でも貴重な作品だと思います(しかも2006年製作!)。
それから才能さえあればデブでも知的な美人と結婚できるかもしれないなんて最高に夢がありますよね!(感動するポイントがそこかよw、いや今だとこういうのは逆にキモいか?)。
青空
なんだよ。。。これ。。。
「パーフェクトブルー」を鑑賞し、今敏監督に興味を持ちこの作品を見ました。
ここは夢の世界なのか現実の世界か、登場人物と同じく困惑してしまった。夢特有の整合性のない場面の切り替わりや意味不明な言葉が羅列されたセリフ回しなど、いざ客観視するとこんなにも奇妙なのだなぁと感じた。最後は現実と夢の世界が混じり合い混沌を極めていた世界になり、どうやってこの物語を畳むのかと息を呑んでいましたが、
最後は結局、自分の恋心に向き合った千葉とパプリカが融合?した事でなんかよくわからんけど院長に勝ってました。なんなら千葉と時田は入籍までしてました。なんだこれ!?!? 最後は粉川が映画が好きだった自分を受け入れ終了する爽やかな終わり方、これはパーフェクトブルーでも感じた事ですが、めちゃくちゃ爽やかに終わるのは味なのだろうか?
起きたまま観れる不思議な夢
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