「真田広之の無駄遣い」陰陽師 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
真田広之の無駄遣い
平安期。呪術を悪用する陰陽師に対抗する、安倍晴明の活躍を描く物語。
夢枕獏原作の伝記ファンタジー。
アニメ好きで陰陽師というと、私は「カルラ舞う」を思い出します。「陰陽師」という言葉を覚えたのも、多分この作品だったと思います。
だから、どうしても比較してしまうのですが・・・
映画は、人気の役者を無分別に羅列したような作品。
狂言師・野村萬斎の魅力を引き立てることが第一。そして人気の伊藤英明、スピードの今井絵理子、そしてキョンキョンを起用。
野村は仕方ない(?)にしても、他の役者陣の学芸会レベルの演技があまりにも酷く、興が削がれていきます。
そんな中に真田広之がいるのですから、浮いてしまい、痛々しく感じるレベルでした。
物語としても、ラスボス道尊の動機がまったく描かれておらず、物語全体の深みを創れていないのは致命的。
私的評価は、極めて厳しくなりました。
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