「野村萬斎、人間国宝取る男」陰陽師 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
野村萬斎、人間国宝取る男
まず、野村萬斎が素晴らしい!安倍晴明そのもの!と言うより「生まれ変わりなんじゃない?」レベル。
これを30代前半で演じてたなんて…佇まいや貫禄が半端ない。野村さん以外は考えられない配役。
それに対して、敵役の真田広之も同じくすごい。CGが足を引っ張った感は少々あっても、それを忘れるくらい。さすが、ハリウッド俳優!
キャストは、伊藤博明と今井絵里子が残念。幼さ残る役柄ではあるけども、周りがうまいだけに下手さがものすごく目立ってしまってる。
あとは、夏川結衣と小泉今日子の役は役柄的にも20代の女優が演じて欲しかった。
セリフは難しいけれど、ストーリーはさほど難しくないので安心。ただ、鬼や血が大量に出てくるので気持ち悪さは否めない。苦手なので途中でやめようかと思ったほど。慣れてくると、20年前の技術の荒さが目立って、いかにもニセモノと感じるので気にならなくなるけども…。
昔のCGや特殊メイクが気にならず楽しめるかと聞かれれば答えはNO。ただ、野村萬斎の美しさは時代を越えても変わらない。好みかどうかとかの次元を超える存在感でした。
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