劇場公開日 2001年10月6日

「萬斎さんによる、萬斎さんための映画」陰陽師 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5萬斎さんによる、萬斎さんための映画

2019年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

妖しのようなイメージがあって、公開当時観ていませんでした。
なんか胡散臭いなあって。

だけど「のぼうの城」で萬斎さんの魅力にノックダウンされて。
住む県に「晴明神社」があることもあり見てみました。

人と鬼が住む世界。そこにお世継ぎ問題が起き、陰陽師が裏で暗躍する。
晴明の傍にいる博雅(伊藤英明さんが若すぎ!)も絡んできて。
段々「呪」ワールドが広がっていくのが新鮮。

後半道尊役の真田さんのはじけっぷりが、怖いけどすごい。
乗り移ってる感120%。ひえ~。
真田さんの悪役ぶり、様になってます。

道尊と対決する晴明の冷静沈着ぶりが、対照的。
人差し指と中指を唇にあてて、唱える姿がむちゃくちゃかっこいい。
これもしかして、萬斎さんありきの作品だったのかも。
もう彼にしかできない作品だと思います
(原作:夢枕獏さんが、脚本に参加)。

ゆき@おうちの中の人