きみに読む物語のレビュー・感想・評価
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人生における一つの理想
きみに読む物語
なるほどこういう話だったんだね。
予告を見てしまった時点で大体どんな話かの想像がつくけど、基本はベタなラブストーリー。でも年老いてからもずっと続いてる、理想の夫婦像とでもいうべきストーリーがその上にかぶさっているので、下手なストーリーがとても際立って面白さを生み出している。
凄い構成。構成力の勝利という感じ。
でも、人を愛するという部分で、理想とするべき部分だなぁと感じた。
ただ一人の人を生涯愛せたことが自分の誇り。このセリフが刺さるね。
この作品は本当の愛はどれだけすごいのかが分かる物凄くロマンチックで...
この作品は本当の愛はどれだけすごいのかが分かる物凄くロマンチックで切なくて感動的なお話だった。本当に観てよかったと思えた作品だった。
本当に愛したらたとえ途切れたとしても間に何かが入ったとしても本当に愛し合っていたら何年何十年経っても死ぬときになっても愛の力で結ばれているんだなってすごく感動した
まず最初の湖と鳥のあのすっごく綺麗な映像は何かを感じるシーンだった。
ノアのアリーへの一目惚れからお互い本当の愛に変わっていって毎日幸せな日々だったけど喧嘩した次の日にまさかのお別れの言葉すら交わせなく離れ離れになってしまうなんて何が起こるかわからない。365日毎日かかさずノアは手紙を送ってずっと愛していたけど親の手によって数年邪魔をされてアリーは新しい恋人ができてしまったシーンはすごく複雑だったし悲しかった。全てアリーの両親の邪魔によってお互いがすれ違っていた。アリーはもう関係は終わった、愛されていないと諦めていた。ノアはスキになった相手だからどんなことがあっても決して諦めることはなかった。365日手紙を送ったり、アリーと約束した改築も実現させて戻ってくるのを待っていた。ノアの行動力と想いには本当に感動ものだった。再び再開して色々な困難を乗り越えてアリーが荷物持って家に帰ってきたシーンは物凄く感動した。本当の愛の力ってすごいなと思った。そしてこの話を認知症になったアリーに自分たちの過去を思い出してもらうために読み聞けせていたノアの毎日の積み重ねには感動した。毎日病院に通ってアリーに自分たちの話を読み聞かせていたノアは老人になっても本当にアリーを愛してることが伝わってきてすごくよかった。この話を全て読み終わった時アリーが自分たちの話、目の前にいるのはノアって事を思い出した時は嬉しさで溢れた。けどその途端すぐに記憶をなくしてリセットされてしまったアリーは興奮状態に陥ってノアを突き放してしまったシーンでノアが涙していた時はすごく心が痛かった。やっぱりどんだけ他人扱いされて慣れていたとしても急に妻から「誰!近付かないで!」と叫ばれてそれを必死に看護師さん達に押さえつけられる妻を見てしまったら苦しいと思う。
まさか最後のクライマックスでアリーが最後と分かって行ったのか、夜に部屋で問いかけたらなぜかアリーはノアの事わかって「おやすみ」と言って一緒に二人手を握って永遠に眠って逝ったのはすごく涙した。眠る直前アリーの記憶が戻っていたのは神様からの大切な時間だったんだと思った。認知症になって治らないと周りに言われ続けていてもそれでも死ぬ時まで諦めようとしないでずっとそばに居続けたノアは本当に凄いと思う。愛の力なんだなと思った。
もし自分の家族や恋人が認知症になったらて考えたらノアみたいにあんなに行動に移せれないと思った。本当にノアは素敵な人物だった。
そしてレイチェル・マクアダムスさんの演技には圧倒された。
レイチェルさんの涙には全ての感情が見ている人に伝わるような涙でお芝居の迫力が凄かった。それにレイチェルさんの笑顔は印象にすっごく残るような表情だった。
きみに読む物語
「私は どこにでもいる平凡な思想の平凡な男だ。平凡な人生を歩み、名を残すこともなくじきに忘れ去られる。でも一つだけ誰にも負けなかったことがある。命懸けで ある人を愛した。私にはそれで十分だ。」
「恋はいろいろな理由で終わる。でも1つだけ共通なのは、どの恋も流れ星に似ている。天上を熱く燃やし、一瞬永遠が見える。そして次の瞬間燃え尽きる。」
ライアン ゴスリングがかっこいい。
恋愛映画といえば!
恋愛映画でおすすめを聞かれたら、
「きみに読む物語」か「アバウトタイム」と自信をもって答えます!
(レイチェルマクアダムス好きというのもありますが!)
歳を重ねてからみると、
本当に愛するってこういうことなんだなあと学べたり、アリー母や婚約者ロンの目線で見れたり・・。
そしてとにかく名言が多い作品です!!
✔︎ノア
やっと再会できたアリーに語りかける言葉は、
いろんな映画の中でもかなり好きな台詞です。
「うまくやるのは難しい。努力が必要だ。
でも俺は努力したい。ずっと君が欲しいから。一緒にいたいから」
育った環境も性格も違う他人同士なのだから、
ただ好きなだけじゃうまく行かないこともたくさんある!
だからこそ、
「それでも頑張りたいんだ!!」
という気持ちが大事なんですね。。
あと、ライアン・ゴズリングのアドリブも入ったこの台詞も好き。
「30年後、40年後、誰といたい?それが奴なら行け!
それが君の望みなら耐えていける。
無難に選ぶな。
人のことは考えるな。俺も奴も両親も忘れろ。
君だよ、問題は。きみはどうしたい?」
出会った頃もノアはアリーの趣味を聞いたとき、
「いや親が、じゃなくて君は何するのが好きなんだ?」みたいなことを言ってましたよね。
いつだってアリー本人の意志を尊重して、
受け入れようとしてくれる・・
こんな愛し方ができるのは本当にかっこいい!
✔︎婚約者ロン
選択肢は3つあるが、すべて君を失ってしまう・・
って、なんともつらすぎて記憶に残ります。
✔︎アリー母
娘の幸せより、家柄重視なのか!
と見ていましたが、
ラストで自分の過去の話を打ち明けながら涙する姿に、後悔とか現実とかこの人もいろんなものを背負いながら娘を想ってるんだなあと、胸がじーんとなりました。
多くの人の選択は
多くの人の選択は、ヒロインのようなものではないのでしょう。母親の娘の幸せを思う気持ちは十分に理解できます。確率だけで言えば、ヒロインの選択は誤りでしょう。映画ではこんな選択があるべきです。肉体的には幸せな結末ではなかったでしょう。でも最後の二人の幸せの形は素晴らしかったです。
ドラマや多くの映画では、若い二人が、条件や、世間体を顧みず愛を選択して、結ばれてハッピーエンドなんでしょうがこの映画ではそれで終わりではなく、人生の終わりからの視点で描かれているところが素晴らしい。
ノスタルジーにどっぷりはまった120分
ラブストーリーで、120分 飽きずに通して観れるかなーって不安ではありましたが、あっという間の120分でした。妻への愛に生涯を捧げる男の人生。カッコいいですね。仕事を中心に。自分の事だけを中心に。その他色々な生き方があるけど、妻への熱愛もいいねー!
この映画をみてると、昔に別れてしまった彼女なんか思い出したりなんかして、ちょっと切ない気持ちにさせられますね。どうして別れてしまったのだろうか?とか他に何か尽くせる事はなかったのだろうか?とかね。自分の過去のほろ苦い思い出と重ね合わさせながら、鑑賞できました。過去の自分にひたらしてくれて感謝、感謝です。いい映画に巡り合わせてもらいました。
一途な愛を希求するということの裏側
記憶をなくしている老女とその夫。夫は若き日々の物語を妻に読んで聞かせ、記憶がよみがえってくる。
若いひと夏の初恋の恋仲。戦前の時代、女性は裕福層、男性は一般庶民の肉体労働者で階級の差もあって、別れた間柄。女性は裕福層の男性と婚約するものの、初恋の男性と再会して、初恋の男性と結婚する。
初恋の一途な恋愛を描いた物語。非常に理想的な物語である一方で、現実的に二人の男性の間でこのように揺れ動く女性は少ないのではと思う。ここまでリスクを背負って、一途になれるものだろうかと思う。
アメリカでロングランとなったということは、それだけ一途に思い続けることの価値、すばらしさを希求しているのかな。現実的にはあまりできてないからこそなのかと思ってしまう。
究極の純愛
切なく美しい音楽と印象的な景色、
切なく甘い大恋愛。
そして、なんとなく途中から結末も見えてきてどんなエンディングになるのかと思って観てたけど、いい意味で裏切られると言うか、
それまで溜まっていた感情が壊され
一気に涙腺崩壊。
いや、感動しました。
ライアン・ゴズリングの表情が切なすぎて…
喧嘩するほど仲が良い
どうしようないほどの愛の物語。
これぞ、愛だ!と言った感じで、美しい映像とともに、2人の長い長いラブストーリーがとても美しく描かれていました。
婚約者は可哀想でしたが…
信号のシーンやボートのシーンはすごく印象的で、何回もキスをしますが、どのキスにも違った魅力がありました。
現代と過去で分けている点もとても良かったです。
過去の2人の話よりも、それを物語として認知症の彼女に読んで思い出させようとする姿の方が、感動できました。
ラストは本当に涙腺が緩みます。
ただ。
期待し過ぎたせいか、もう一インパクト欲しかったです。
王道ラブストーリーは大歓迎ですが、少し平坦すぎるような気がします。
名作でしたが、自分はそこまではハマりませんでした。
すべてが粋。
・自分のまわりの世界はすべて優しいということを描いてる
・どんな決断をしても、周りは絶対許してくれるんだよと教えてくれる
・アリーの母の実はめっちゃ理解ある人という裏切り方がずるすぎる
・手紙取っといてたんだね...(泣)
・老人ホームの受付の優しい嘘が粋
(コーヒー入れに行ってない)
・愛の力で富豪になってるノア
・ラストカットで鳥になったふたり
・エンドロールへの移り方が神がかってる
・登場人物の弱さと甘えがふんだんに描かれているからすっと入る
・観客は老後のアリーの視点で映画を観ることになる撮り方が芸達者
・アリーの天然さは周りから最期まで愛され続ける人生
・天然であることを受け入れるとアリーのような人生を歩めるかもね
アリーがノアを思い出す所から忘れるところのシーンで ティッシュが1...
アリーがノアを思い出す所から忘れるところのシーンで
ティッシュが10枚は必要です
現代、情熱的に盛り上がった激しい初恋が
この物語のようになることは現実的じゃないので
夢物語だけど、良い話だよね
デュークは誰?
レビューでは、デューク=ノアとしている方が多い。
でも、どうして名を変える?愛の記憶を取り戻したいのに?
アリーは誰と結ばれた?読み聞かす物語では、ノアと結ばれたようだけれども、実際は?
ノアと結ばれて今に繋がるなら、夫婦としての時間が描かれていないのはどうして?デュークの子や孫とアリーとの絡みがないのはどうして?アリーが子や孫と会ってパニックを起こすから近づかないようにしているの?でも、それって…。夫婦・家族としての時間の積み重ねこそが愛の軌跡だと思うのだけれどもな。夫婦・家族の時間のラッシューアルバム写真とかーでもあれば説得力があるのに。毎回、出会いから話すので、家族の時までたどり着けないのかなと。
それとも、激しい恋をしても結ばれず、この療養所で再会して、恋していた時間を思い出してもらうために読み聞かすのなら、夫婦としての時が描かれていないのは解る。でもそれはそれで、複雑。アリーを一途に愛した男。アリーを優先して、家族をないがしろにする男…。
アルツハイマー型認知症。他のタイプの認知症。この映画が公開されたころより、今はいろいろ解ってきたけれど、愛しい人・家族に「あなた誰?」と言われる辛さ・悲しみ・やりきれなさは永遠に変わらないだろう。
恋の物語。
周りの人なんか関係ない。たとえそれが自分の子の願いでも。そんなある種の傲慢さがなければ「一人の人を愛し続けた」なんて言えるような状況にはならないんだろうなあ。
そんなにしてまで貫き通した恋なのに、相手の心に自分が映っていない。なんて残酷な物語。
宣伝に「病を克服」とあるけど、それはない。この映画が公開された当時から認知症のケアの中に回想法というのがあって、昔の音楽とか写真・物品とかを手掛かりに記憶を(一時的でも)呼び戻せることは、関係者ならすでにやっている。だから、私としては、記憶が戻った瞬間より、再び忘れられてしまった時のデュークの表情の方が切なくて、切なくて、涙が出た。
とにかく映像が美しい。ロマンチックの極み。
どの場面もわが身をそこに置き換えて、ロマンチックなシチュエーションに酔いしれたくなる。CG使ってこんな場面を再現できるアトラクションができたら行ってしまうのだろうなあと思う。恥ずかしいけれど。
ボートがスーッと音もなく走る冒頭の河。それをそこはかとなく見つめる品格のある美貌の老婦人。
遊園地。
白鳥とボート。
再会の嵐の場面。
自分の為に作られた家。
etc…。
加えて主演女優二人の美しさ。
若い方はりかちゃん人形かとも見まごうスタイル・ファッション、儚げなんだけど親しみやすい笑顔。おキャンすぎる振る舞いには閉口するけど。
老婦人の品格。佇まい。年取ったらあんな風になりたいというお手本。ため息が出る。
アリーの母親もいい。
ノアの物静かなたたずまい。アリーよりも知的に見える。
ノアの父もツボ。
でも、やはりデュークの一つ一つの表情にやられてしまう。
菫の砂糖漬けのような映画。ロマンチックに浸ることが目的なら、お勧めしたい。
原作未読。
監督は、エモーショナルな甘い蜜の描写だけで、すべてをあいまいにする。
鑑賞してから気が付いたが、『私の中のあなた』の監督の作品。
美談への仕立て方は超一流。でも、甘美な夢に本質をあいまいにされる。
だからかえって、愛の本質とはなんなのかを考えてしまった。
心がきれいな人は永遠に生きる
年老いた主人公のジーナ・ローランズ74歳、ジェームズ・ガーナー76歳、そしてサム・シェパード61歳のキャスティングにニック・カサヴェテス監督のオーソドックスな演出があった綺麗な作品。サイレント映画に通じる純愛の物語を、今日的な色合いで見せるクラシック・ロマン。美しい風景描写が素晴らしい。若いふたりが、夜の交差点の真ん中に並んで横になるシーンが印象的。二人がどんな時も、この形で寄り添い生きてきたのを映像として見せる演出がいい。
自分なら耐えられない
設定はよくありがちな恋愛物語。
そして人生のラストは純愛から奇跡へ。
レイチェル・マクアダムスがチャーミングだ。
でも、アリーはその時の気分に流されやすくて失敗しちゃうのね。
僕には無理だ。
誰かを気にしながら、別の人と結婚するなんて。
バツイチなので、それはとても良くわかるんだ。
今の女房とは最期までこんな風に寄り添いたいと思う。
ロマンチック!クラッシック映画みたい!
1940年代の過去の物語だからそう感じるのかもしれないけど、クラッシック映画を観てるようでした。
印象的なシーンが多くて、もう少し私が若ければ物語に入り込んで妄想を楽しんでいると思います。素敵!
女性にとって年老いても自分をずっと愛し続ける夫なんて究極の理想ですね。
この場合、結婚してからうまくいくの…?!と疑問で、うまくいくと思えなくなってしまった自分に嫌悪感。この映画観てキャッキャ言える自分に戻りたいな。
最近の映画は実話を元にした夫婦愛で私は変に加工された感がして好きじゃない。フィクションなので夢の世界に浸れました。
点数が低いのは、感性なのかな。美しい恋愛で心震えなくなってしまいました。残念。
<吹替>
男って一途な愛情に憧れる
1940年代のアメリカで出会った一組の男女の出会いから描いたラブストーリー。
高校生の男女の出会いからを物語としてお婆さんに読み聞かせるお爺さん。お婆さんが先を促しながら話が展開する構成。その構図の裏側は容易に想像がつくので、あーそういう感じの話ねと高をくくっていた。
ところが徐々にノアとアリーの物語に引き込まれていった。アリー役のレイチェル・マクマダムスの魅力的な笑顔と演技、そしてノアの一途で深い愛情に感動してしまった。これは女性と二人で観たらヤバいやつだ。
あぁ、こんな風に女性を愛せたら最高の人生だな。そんなことを素直に感じる映画だった。
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