きみに読む物語のレビュー・感想・評価
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ピアノの主題曲も良かったが、ショパンのプレリュード第4番をもう少し聞きたかった。
綺麗な映画だと思う。あまり多くを語らない方が良いと思う。
ショパンのプレリュード第4番をもう少し聞きたかった。
評価は満点で良いのだが、折角の綺麗な映像をCGで駄目にしていると感じた。
白鳥の池のシーンが素晴らしい
いい話で、結構引き込まれて見入ってしまいました。ただ、認知症というあまりにも現実的すぎる展開でしたね。最後は、(映画だったら)奇跡が起きるのではないかと期待していたのですが・・・
認知症が治るのは非現実的なのでしょうか。それなら、最後、無理心中じゃないようなのに、一緒に死んでしまうほうが非現実的なような気がします。いや、もしかしたら死んだのはノアだけだったのかもしれない。看護師が脈もみて死んだと思ったのはノアのほうだけだった。心臓の持病があるノアがいつ死んでも不思議ではない。それならかなり現実だが、もっと面白くない映画になってしまう。
かつて、たくさんの白鳥が湖面を埋め尽くしている湖を二人がボートに乗って進んでいくシーンがあったが、夢のようで言葉にできないくらい美しかった。最後も夢のような展開がほしかった。
あと、戦争未亡人のマーサとのエピソードは不要だ。主人公のアリーに対する一途な思いに水を差すエピソードと言える、また、主人公にとって、マーサは本命ではないので、ちょっとマーサがかわいそうだ。特にマーサの性格は良さそうなので、余計にそう感じてしまった。
まじで泣いた。アヒル多すぎ
内容はベタな恋愛だけどまじで泣いた。まず、お互い別れてから7年後にあの家で久しぶりに会った時に特別な2人だけど、以前のような特別な2人ではなく、お互いがそれをわかっていたあの空気感が切なくて、最愛の人をやっと目の前にしたノアに婚約したことを告げるアリー。まじで悲しくて、もうあの頃には戻れなくて、泣いた。 そのあと2人でここが例のあの部屋ね、とか言ってニコニコ笑って。次の日ボートで湖に行った時、アヒルが流石に多すぎて突っ込んだwww。嵐になった時にアリーの思い切った一言からまた時が流れ出したかのように、2人が本当の思いをぶつけ合って。泣いたわ。セックスシーン見ながら泣いたの東京喰種以来だな笑。
ロンだって圧倒的いいやつで魅力的で大抵の人はロンを選ぶんだろうけど、でも初恋に勝てないよね。だって初恋ってそれだけで美化されてるんだもん。一生の思い出よ。
ロンがアリーを説得する時に「婚約者に必至に懇願して説得はしたくないんだ」って言ってて、また誰でも(とくに外国人とか)余裕のあるように見せたいよね。カッコ悪いところなんて見せなくないもん、大人だし。だけどノアは違った。ノアはアリーにいつもの喧嘩のような感じで、その延長線で自分の感情剥き出しに思いを伝える。それに答えるようにアリーも自分の感情を体いっぱい使ってノアに伝える。側から見たら幼稚に見えるのかもしれないけど、それが見せられるのは彼らが特別な2人だったからかな。アリーはロンの前ではあんなに感情剥き出しにしてない、子供っぽく泣いたり、怒鳴って手を出したりしてない。ノアだってあの未亡人の女性には違う。だから、あの2人が結ばれたんだよ。正味周りは脇役。絶対勝てないわ。
あと、お母さんがアリーとのドライブで昔の自分と今の娘に置かれた状況を重ねて、泣いて、後悔しない選択をって、、所もまじで泣いた。おかあちゃん、、、あなたがあの土木現場で今はだれかもわからない初恋の男性を見つめる目が忘れられないぜ、、、
おじいちゃんおばあちゃんになってもまた思い出せて、This is us!!!って言って抱き合って、最後はしあわせそうに2人の人生の幕が閉じた。んんんんっ!!!ベタすぎる!!!しかしいいね、最高の恋愛映画だ!!私も心から愛し合って、喧嘩し合って、人生を共にする人に出会えたらいいな。
P.S. ノアの被ってた帽子が時代ファッションなのはわかってるんだけどちょいダサい、、笑笑笑笑
中学の時の某クラスメイトの厨二病を沸とうとさせるwww
【”神の力は科学を越えて二人を永遠に結ぶ。”ここまで、愛する女性への恋心を貫き通せたら、男としては本望であろうな・・、と思った作品。恋愛映画の女王、レイチェル・マクアダムス降誕作でもある。】
ー 第二次世界大戦前、名家の子女アリー(レイチェル・マクアダムス)は、夏の休暇先で地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出会う。
ノアは、アリーに一目ぼれ。強引にデートに誘う・・。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・若きアリーとノアの出会いから深い恋に落ちていく過程と、施設に入っている、現代のデュークと名乗る男(ジェームズ・ガーナー)が認知症の女性(ジーナ・ローランズ)に物語を読み聞かせるシーンが並行して描かれる。
絶妙な構成である。
・若きアリーを演じた、レイチェル・マクアダムスの弾けるような笑顔と可憐さは、類を見ない素晴らしさである。
今作後、数々の恋愛映画の名作に出演している彼女は、最初から凄かったのである。
ノアを演じたライアン・ゴズリングも身分違いの恋に悩みながらも、一途に彼女を想い、待つ青年を好演している。
・アリーがノアと一夏の恋を追えて、地元に戻った後、ノアからは”何の連絡もなく”彼女は戦後、裕福なロイと出会い、婚約。
が、描かれている通り、ノアは最初の一年、アリーに毎日手紙を書いていたのだ。
・アリーの母が、ノアからの365通の手紙を隠していた理由が分かるシーンも良い。アリーの母も、若き日にノアと同じような恋をしていたのである。
- 娘の為を想い、行った母の行為は責められないであろう。しかも、母はノアからの365通の手紙をキチンと保管していたのである。そして、自立した娘に渡している。-
・ノアは7年振りにアリーと出会い、若き日にアリーと抱き合ったボロ屋を父に買い取って貰い、自身の手で、豪華な建物に改装していた家にアリーを招き、初めて結ばれる。
- 7年待っていてくれた男の、自分を愛する気持ちをアリーが再認識する良いシーンである。ノアの実直だが、誠実な姿勢がアリーの心をロイから取り戻したのであろう。ロイは少し可哀そうだが・・。-
・デュークは認知症の女性の身体を気遣いながら、恋物語を優しく語って上げる。
- 途中で現れる、デュークと名乗る男の子供や孫達。彼らは、女性を優しき瞳で見ているのである。-
<デュークが語る恋物語を聞きながら、認知症の女性が徐々に自分は誰であるかに気付くシーンは素直に感動する。
更に、その後の二人の姿には、もう・・。
ここまで、愛する女性への恋心を貫き通せたら、男としては本望であろうな・・、と思った作品である。>
あらためて恋愛映画が好きになる映画
20年くらい前この原作小説を読んでとても良いイメージだっただけに、映画化された際は小説のイメージを崩したくなくてずっと敬遠。
今頃になってとうとう鑑賞。
映像もきれいで、1940年代アメリカ南部の時代背景も甘酸っぱくとても良い。
でも、気が付いたら主人公達の親目線で観ていた…
しかもアリーの母親の過去に共感しそうになったり…(笑)
公開当初であれば主人公目線で観られてもっと熱くなれたかも(^-^;
まあでも、何歳になっても恋愛映画は心が洗われ良いものだ。
胃もたれしてしまった。
良かったんだけど上がった期待値を超えなかったかな。ただ合わないだけなら良いんだけど、歳なら悲しい。綺麗すぎる恋愛映画は少し胃もたれ。
最後もちょっとやり過ぎかな。
確かに経済的格差等の垣根を越えて愛を貫く2人の姿には思うところもあった。アリーが婚約者とノアの間に揺れ、ノアを選んでから年月が流れ、アリーが認知症になってからも必死に自分が何者かを伝え続ける姿を見て自分には無理だなと笑
湖のシーンはとても良かった。
音楽も相まってアートのような演出だった。
最初のシーンでお婆ちゃんがアリーだと勘づいてしまったのも悪かったか。知らずに明かされる中盤で気づけばまた変わるのかな。というわけで、
自分はこの世界観にハマりきれませんでした。
映画の内容まとめています、とても良い映画でした(※ほぼネタバレしてます。)
認知症の年配の女性に対して、同じ施設に暮らす年配の男性が本の読み聞かせをするシーンから映画は始まります。
本の内容は、貧しいが自由に生きるノアと裕福で美しいが縛られた人世を送るアリー、2人の恋の物語。
ある日、ノアはアリーに一目惚れし猛アプローチをする。アリーは最初、見境もない行動をするノアを理解できず距離を置こうとするが、徐々にノアの生き方に惹かれていく。
その後、家族ぐるみの付き合いとなり2人の関係も深まっていく。
しかし、アリーの両親はノアが貧しい家の出身だという事を良く思わず、アリーを連れ突如NYへ引越す事となる。身分の違いによって2人の恋は急遽幕を閉じる。
ノアは毎日1年間、365通もの手紙を送るが、返事はこず。2人はそれぞれの道を歩み始める。
ノアはアリーの事が忘れられず、その後もアリーを思い生きていくが、偶然街ですれ違ったアリーは既に新しい恋をしていた。ノアはアリーの事を忘れようと仕事に打ち込み始める。
一方、アリーの新たな恋は順風満帆に進み、恋人からプロポーズを受け、婚約まで至る。ウェディングドレスの試着中、ふと新聞を見たアリーは、ノアの記事を見て失神してしまう。そう、アリーはノアの事をまだ覚えていた。結婚式前アリーはやり残した事をしたいと婚約者に伝えノアに会いに行く。そして遂にノアとアリーは数年越しに再会し、今でも2人が愛し続けていた事に気づく。
2人は2日間愛し続けるが、その街にアリーの母親と婚約者が迎えに来る。母は娘に判断を間違えないよう伝え、過去にノアがアリーへ送っていた手紙を渡す。
~ここのシーンでの母親の心理はとても複雑で、娘の気持ちに寄り添い、誠実さを感じました。~
しかし、結局アリーはノアではなく婚約者を選び、物語はめでたしめでたし。
再び時は現在に戻り、認知症の女性は読み手の男性に伝える。「誰がめでたしなの?…これは私達の物語だわ」と。
アリーの記憶が一時的に蘇り、2人は再び強く抱き締め合う。ここで、実際には物語の内容とは異なり、アリーは婚約者ではなくノアと結婚していたことがわかる。
~このシーンはこれまで見てきた映画の中でもとても感動的なシーンでした。ノアがアリーに思い出してもらう為にわざと物語を変えたのか?それともアリーが執筆中に認知症となり、結末だけを意識的に変えたのか?色々な憶測ができとても良いシーンです。~
数分後、アリーの記憶は再びなくなり発狂します。ノアはその後、心肺停止となり生死を彷徨います。容態が安定した夜、ノアは施設内のアリーが眠る部屋へ向かいます。ノアがアリーを起こすとアリーの記憶は戻っていました。二人は手をとりあい、再度お互いの愛を確認し、覚める事のない眠りにつきます。
老いてもなお、か、
レイチェルの恋愛ものは好きだけど、たいてい最初に会った男性とくっついて、それからの下着や裸になる展開も早い(笑)
ストーリーはもちろん作品ごとに違うし、レイチェルのかわいさはいつも健在。
手紙を隠してる母親は、ひどい。
あれはひどい。
この作品も、回想のような、せつない設定ではあったけど、結局結ばれる「純愛」を描くなら婚約者のくだりはなくてもよかったかなあ、と。
愛こそ全て‼️❓なんだろうね❓‼️
愛が有れば、道徳や倫理や金もクソ喰らえなんでしょうね。
そんな人生が、心の底から羨ましい。
でも、道徳や倫理は大事です。
恋愛で無くても、何かを愛すること、損得抜きで、素晴らしい。
関係ないけど、大谷翔平を見てて、そう思います。
ここで描かれる愛は、素晴らしいけど、美しくは無い、誰かを犠牲にしてるから。
でもね、そんな人生が羨ましい、限りなく。
人間だから、そう、みんな人間だから。
それが人生なんですね、良くわかりました。
きみに読む物語
タイトル回収に鳥肌が止まりませんでした
語りと同時進行に進むこの映画は、ラストに語りと過去の映像の切り替わりがいいタイミングで泣かせに来てます、ずるいです。
ただ、主人公のノア視点で感情移入して見てみると、どうも辛く寂しく、いくら最後結ばれたとしても素直に心から喜べませんでした。でもきっとノアはそれでも嬉しく、最後の最後まで彼女を愛し続け、幸せとなりました。うーんノアの愛の深さは素晴らしい、こんな一途な男性になりたいと思いました。
純愛
結構前に観て内容および結末は知ってたはずなのに改めて観ても感動ひとしおです。
最初のアプローチは決して褒められたものではありませんが(今の世なら逮捕もの)その後の展開はロミオとジュリエットじゃないですが身分・環境の違いを乗り越えての本当の純愛!
古き良き時代の純粋なラブロマンス。エンディングは美しくも哀しく感動必至です。
アルツハイマー型認知症が身近になっている今日この頃、私の近い親戚でも回路が繋がったり、切れたりを繰り返した経験があり身につまされる問題ですね。
泣いた
一目惚れからはじまる恋。
その愛は永遠に続く。
しかし、どこか寂しくもある描き方。
純愛物語だが、現実を突きつけられ常に切ない気持ちで観ていた。
ダンスし、幸せを感じているところで突然自分を忘れてしまった愛する人。
激しく拒絶される。
何とかしようとなだめ、抱きしめようとするが、拒絶。
興奮し、激情する愛する人の姿を見て涙する主人公。
切なすぎて涙なしには観れなかった。
ラスト。
主人公と愛する人は幸せだったのか。
私は最高に幸せだっただろうと思う。
愛することとは何か忘れてしまいかけてる人にぜひ観てもらいたい。
パートナーをより大切に、幸せにしたいと思わせてくれる作品であった。
恋愛ドラマのテンプレ?
良かった。でもどこかでみたストーリーのように感じてしまった。
同ジャンルで言うと
ライアン・ゴズリングならララランド
レイチェル・マクアダムスならアバウトタイム
を推したい。
前者はミュージカル要素で喜悲を描き映画に厚みがあり、上げたり落としたりがじょうず。後者は恋愛映画と思いきや時間の使い方を考えさせる二重テーマ構造で見応えがあります。
映画をあまり観ない方が観たり、心がこういう作品を求めているタイミングで観ると刺さるかも知れません。
もう少し捻りがあれば(偉そうですみません)
少し前の高齢者たちの気概
私は、「タイタニック」と同じく、安定=お金を選ぶか、愛を選ぶかという究極の選択をした女性の物語だと思う。
監督の実の母であるジーナ・ローランズが主役みたいなもの。
見る人を選ぶ作品だと思う。意見は分かれるだろう。人類が全員お金や名誉ではなく「愛」で人生の選択をできるなら世の中から不幸はかなり減るかもしれない。
痴呆症の問題、介護施設のことがベースにあり、第二次世界大戦を挟んだ前後二つの時代、さらにその50年後の三つの時代が描かれる。
全く大作ぽくないはないが、6、70年間を描いているという点で大作である。
そばにいてくれるだけでいい by フランク永井
アリー(レイチェル・マクアダムス)は高校の夏休みに家族と別荘に来ているお嬢様。ノア・カルフーン(ライアン・ゴズリング)は地元の材木商で働く青年。若者たちとバカンスを楽しむアリーを街中で見かけたノアは猛アタックを仕掛ける。デート中のアリーの乗った観覧車に飛び乗り、交際をせまる。軽くいなされると観覧車の車輪の鉄棒に飛び移り、デートしてくれないと手を放すと脅迫する。ゴズリング、顔に似合わない強引さ。幼顔のレイチェルがベーリーキュート。屈託のない笑顔、えくぼが素敵。ふたりは深夜まで遊び呆けるようになっていきます。無邪気にかつ大胆に振る舞うふたりを見守る家族。ひと夏の恋には寛容な感じ。アリーのお父さんは魔法使いサリーちゃんのパパみたい。ノアはウィンザー農園の住人のいない古いお屋敷にアリーを誘い、いつかこの土地を手に入れて、家を改修する夢を話します。アリーは白い家がいいと言う。向かい合って立ったまま、脱いでゆく様はなんか高校生無頼控を思い出してしまいました。帰りが深夜になったアリーにノアは相応しくないと言う両親と言い争うアリー。それを聞いてしまうノアは冷静だが、思いっきり取り乱してしまうアリー。アリーの両親はふたりは早く離して、諦めさせようと予定より一週間繰り上げて次の日の朝、別荘を後にしてしまいます。アリーは材木工場に寄って、ノアの親友フィンに伝言を託す。「ただ一言、愛しているとだけ伝えて」
ノアは一年間365日毎日手紙を出すが、返事はなしのつぶて。アリーの母親がすべて隠してしまっていたのでした。ノアと親友のフィンはアトランタに着いた出稼ぎに出ますが、第二次世界戦争が始まり、ノアとフィンは徴兵され、北アフリカの同じ隊に配属になります。しかし、フィンは戦死してしまいます。アリーはニューヨークの大学に進学し、看護学を専攻します。傷ついた兵隊さんを世話していながらも、ついノアを思い出してしまう。全身ギプス固定なのに、アニーをデート(散歩)に誘う兵隊さんがいます。「治ったらデートしましょう」とアニー。看護婦姿のレイチェルも素敵。その後何年かして、街でアニーに声をかける青年がいます。「治ったよ~」ビシッとスーツを着こなして、高級車に寄りかかって。これがハモンド財閥の御曹司ロン・ハモンド。婚約話がトントン拍子に進む。戦争が終わって、ヨーロッパ戦線から故郷に帰ってきたノア。たった一人のお父さんは家を売って、ノアの復員兵手当とあわせて、あの農場を買おうと言います。ふたりで、古い屋敷を修理しますが、ほどなくして、お父さんは死んでしまいます。ニューヨークに出てきたノアはバスの中から、街を颯爽と歩く着飾ったアリーの姿を見つけてしまいます。アリーが新聞に載ったノアの白い家の記事を見て、ノアを訪ねて行く。
ひとりになったノアは時々戦争未亡人マーサ・ショウと夜をともするような生活。マーサは感じていた。自分の中に他の誰かを見ている。見透かされていたノアは正直に謝ってしまう。それでも、このふたりの関係は思い遣りに満ちていたと思う。マーサはアリーとノアを見て、私もこれからは本気で誰かを愛せそうと言う。切ないね。この場面はなかなか好き。
アリーの母親がアリーを追ってくる。工場で働く初恋の相手のおじさんをアリーに見せる。このおじさんが母親の初恋の人。ノアが出した365通の手紙をおいて、正しい選択をしてと言い残し、車で立ち去る。カヌーボート、無数の白鳥、雷雨の中でのキスシーン。
2日間の合瀬を過ごすことに違和感を感じる人もいるだろう。彼女の行動はただケジメをつけたかっただけだったかもしれないし、揺らいでいた自分がほんとうにわからなかったからかもしれない。ノアは40年後の自分たちを想像して欲しい。君のそばに居たい。と、はっきり言うが、アリーは引き留めるノアを振りほどくように帰ってゆく。しかし、幾日かして、アリーは再び、ノアのもとをボストンバッグを2つ持って訪れる。
さて、語り部のデュークが認知症のアリー・カルフーンに若き日の物語を読んであげる。子供たちはパパ帰って来て。何も思い出さないママにそこまでしなくてもと言うことは、ちゃんとした結婚生活があったに違いない。実の子供にも他人様の振る舞いのアリー。さらに、アリーはアリー・ハミルトンからアリー・カルフーンになっているので、デュークはノアだと確信。デュークは愛称なのでしょう。ジョン・ウェインだってデュークなんだから。
デュークはほんのいたずらで、「アリーはロンと末長く暮らしました」と話すと、一瞬、違和感を覚えて、それは違うと思い出す。私はアリーで、あなたはノアだとはっきり思い出す。この物語は元々アリー・カルフーン著で、これを読んで聞かせてと遺言のようにしたためたもの。自分で書いて、すっかり忘れているアリー。しかし、その数秒後にはデュークが誰だかわからなくなり、興奮して、鎮静剤を打たれてしまう。その後、デュークは心臓発作にを起こして、救急病院に搬送されてしまう。それをぼんやりと見送るアニー。回復して、施設に戻ってきたノア。アニーに会いに夜中に別の病棟にきたノアを当直の看護師はコーヒーを飲みに階下に行くけど、馬鹿な真似はしないでねと言って、見過ごすのだ。こういうシーンが堪らなく好きだ。翌朝、ふたりは手を繋いで、ともに息絶えていた。「私たち一緒に死ねるかしら・・・・おやすみなさい」・「大丈夫だよ」がアリーとノアの最後の会話となった。
デューク役のジェームズ・ガーナーは実際にこの映画の10年後に心臓発作で帰らぬ人になってしまった。ジーナ・ローランズはまだご健在。
「43年後のアイラブユー」を観賞するにあたり、この映画を見直す必要を感じました次第です。
アメリカは歴史が浅いからか、身分の格式の差はすなわち、お金があるかないかに寄るみたいです。実に分かりやすい。
男って本当に一途な人は一途ですね。女はきれいに忘れてしまうのに。
この映画のあと、ゴズリングとレイチェルは付き合います。すぐに別れるけど。そのすぐ前には完全犯罪クラブで共演したサンドラ・ブロックと付き合っていたゴズリング。ちょっとね~映画とギャップがありますなぁ。しかし、ライアン・ゴズリングはその後も着実に仕事も私生活もステップアップを続けてゆくのでした。お・わ・り
人生における一つの理想
きみに読む物語
なるほどこういう話だったんだね。
予告を見てしまった時点で大体どんな話かの想像がつくけど、基本はベタなラブストーリー。でも年老いてからもずっと続いてる、理想の夫婦像とでもいうべきストーリーがその上にかぶさっているので、下手なストーリーがとても際立って面白さを生み出している。
凄い構成。構成力の勝利という感じ。
でも、人を愛するという部分で、理想とするべき部分だなぁと感じた。
ただ一人の人を生涯愛せたことが自分の誇り。このセリフが刺さるね。
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