メメントのレビュー・感想・評価
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細い時間軸と嘘
主人公と同じで、観ている側すら何も解らない展開が丁寧にも思われる時間軸の変動の描写で細かく刻まれ、理解出来てくる反面、複雑になっているようで戸惑う。 誰が正しいのか?馬鹿正直に信じていると呆気に取られる展開が繰り広げられ、誰もが嘘しか言っていないように、、、主人公ですら!?? 一つ一つの謎が、その都度に解決されて行くようで単に御都合主義的にも映るが、記憶を軸にある物語が全体を通して賢さで覆われて行く感じ? まぁ、驚きなオチがあるのは確か、が、遅かれ早かれ捕まる訳で、でも、それすら憶えていない、復讐果たせず無念の思いだけが残るのか!? 頭の良いノーラン、D・フィンチャーのLOOKで観たかったような、G・ピアースが何となくB・ピットを意識している?髪型とか。 ノーランが撮りたかった、ノーランが撮った「セブン」のような本作、違うか!!?
やっぱ名作だわ。
物語のラストシーンから逆に語られる本編と、始まりから語られる挿入シーン。 一つの物語を2方向から、しかも断片的に描くっていうのは、 「10分間しか記憶を保てない男」の疑似体験をさせようとしてるんだろうか。 よくぞこんなの作れるもんだなっていうのが正直な感想。 面白いとかどうとかより、「すげぇ」っていう。まぁ面白いんだけど。 まぁいずれにしても分かりにくいっていうか意図的に混乱させられる作りで、 さらにストーリーとしても謎が多く残るっていう、挑戦的な作品だと思う。 しかもこれ、20年ちかく昔の作品だからね。 そりゃ高校生もおっさんになるわっていう。 お話の内容は考察サイトとかでさんざんやられてるので、鑑賞後に漁るのも楽しかった。 ロックストックとか、ドーベルマンとか、当時好きだった映画をもう1回みなおしてみようかな。
点と点が線になる快感を味わえる
殺された妻の復讐をするために犯人探しをする記憶が10分ほどしか持たない男が主人公。時系列がバラバラのストーリーを見ながら、観客も主人公と一緒にちぐはぐな記憶を繋ぎ合わせながら物語の真相に迫っていくという構成になっています。 複雑に入り組んだストーリーなのに難しすぎず、最後には「そういうことだったのか!」と驚いてしまう。序盤の謎が段々と解けていく爽快感がたまりません。ストーリー序盤から時系列ラストを見せられ、「どうしてこういう展開になるんだろう」と考えながら見ていて、物語終盤まで分からないままだけど、ラストの5分で大どんでん返しが起こる。 今まで見てきた映画の中でもトップクラスに緻密に練り込まれたストーリーと驚きの結末でした。 また最初から見直します!
自分の世界はどのようにできていく?
自分の記憶は自分がそう思いたい世界。外の世界の何が真実かふと怖くなる作品。金属片を掴むシーンはインセプションのコインにも通じる「何がfactなのか」という問いを投げかけられているような気がします。目で見て触れて感じて刻まれた記憶が自分を作っていくんだなとあらためて感じます。
わからない。
わっけがわからない。物語が行ったり来たり、謎もたくさん、とにかくごっちゃごちゃ、でもそれが面白い! わからないということが面白いと思えるのは、クリストファー・ノーランという監督がいかに名監督であるかということを証明しているのだと思います!
構成が面白い
チャプターごとの組み立てが秀逸だった。 衝撃の結末から衝撃の事実が明らかになる最初のシーンまで時間を逆さにして観せていく。 そうする事で、なぜそのような結果(シーン)になったのかという疑問がテンポよく移り変わりながら抱くことができ、最後まで集中してみることができた。 主人公を利用する人間が登場、活躍するなかで、最終的に主人公自身が一番どうしようもない原因を抱えている結末は良かった。また主人公を含む登場人物も全員ただ良い悪いだけで済ませられない内面を抱いている部分がリアルに感じられ良かった。 ただ初見で理解しにくいと思われる部分だけは少し残念。
自分には初見では難しすぎたが面白かった。
一度観ただけでは、全てを理解出来ず思わずネットで解説を読みました。 なるほど、そういうことだったのか、と後から思い出して理解しました。 ホテルの入り口のドアも何度か開けているのに、引くところを押してしまったりする、細かい記憶喪失の演技がすごく良かった。
記憶は自分の確認のためなんだ。みんなそうだ。
ネバダ州 目を閉じててもきっと世界はそこにある。 短期記憶障害の男。彼を利用しようとする人。 最初のシーンが逆再生になっているのが肝。 傷の有無で時系列を推測
自分の内なる世界と外側に存在する世界
レナード…押し入り強盗に妻をレイプされ犯人の一人に頭を殴られ10分しか記憶が持たない障害になる テディ…レナードを騙してジミーを殺されて麻薬代金を横取りしようとする悪徳警官 ジミー…モーテル「ディスカウント・イン」で取り引きをする麻薬密売人だがレナードに絞め殺される トッド…相棒のジミーを探しにナタリーに近づいたところレナードに撃退される ナタリー…バーテンをしてるジミーの女、ジミーの服を着たレナードを利用してトッドを始末させる サミー…レイプされ殺されたとされるレナードの妻、またはレナードが以前保険の仕事で出会った健忘症で妻を死なせてしまった男 ・約10分ごとにシーンがさかのぼる ・モーテルで電話を受けるシーンと保険外交員の白黒のシーンの意味は? ・復讐は1年前に完了してた意を表す笑顔の写真 ・知らない分からないまま話が進んでいくが、話を聞きながら頭で組み立てていきさらにそれも裏切られる快感があった
2度見て初めて理解する
面白かった 物語の時間軸が逆に進んでいって最後に全てを理解するという内容でした やはり人間、記憶がないと誰も信用できなくなるし、じぶんも信用できないし どうしようもない主人公は妻の仇のためにこれからも人殺しを続けて行くのかと思うと辛い
特典ディスクの普通さ
懐かしの名作メメント 映画館でみた時は設定の斬新にうなりDVDを思わず購入 特典ディスクにあった逆再生じゃない普通編みたらあまりのつまらなさに衝撃をうけた記憶が。 この普通のつまらない事件が映像を組み替えるだけでまるで深い謎に巻き込まれている気分になるマジック。 これ思いついた監督は凄いにつきるよ
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