メメントのレビュー・感想・評価
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映画を見た後、他の人が書いた考察を読んで「ああ~!そういう事!!」と感動できる映画。
この映画は1回、いや2回見ても「??」となる人が多いと思う。
けれど映画の作りがうまく探求心をひどくくすぐられるので「あのシーンの意味は?」「あの人の目的は?」「結局主人公はこれからどうなるの?」と気になってしまう。
幸いな事に、メメントは他の人がたくさんネットに考察を載せている。
だからそれを見よう!!
そうすると、「ああ~~~そういう事!!」と感動する。
この映画の内容が理解できなければできないほど、他の人の考察を読めばまるでコナンの謎解きのように「はっ…!」となる体験ができる。
だからこの映画は、映画を見る自分+それを考察してくれる他人の力が合わさって初めて完成された作品なんじゃないかと思う。
コナンで例えるなら映画が謎パートで、他人の考察が謎解きパートなのだ。
映画自体はしっかり作られていて考察に耐えられるよう綿密に練られた構成をしているので、見て損はないぞ!
難解かつ独特なストーリー展開
題名にもある通りこの作品は物語の展開が独特で開始10分くらいまで物語の進行についていけなかった。というのも、普通は起承転結で物語が進行していくのに対し、この物語は結末から始まり一定の間隔で『起』に戻り、また一定の間隔で『結』の続きに戻りと交互にストーリーが進行して最終的にはそれぞれ『起』と『結』から進行したストーリーがくっついて物語の真相が分かるという独特の展開であったからだ。
また、主人公レナードは後遺症により10分程度しか記憶を保つことができずポラロイドカメラで撮った写真や自身が書き残したメモを頼りに行動するため、何が本当で何が嘘なのか、今まで自分が何をしていたのか、彼は覚えておらず、結末から戻る形でストーリーを観ている我々にもわからない。これらの要素がこの作品を読み解くのを難しくしている理由である。
あらすじを見てこの映画を視聴したにも関わらず物語の進行についていけなかったのが悔しかった。物語の最後に『起』から『結』まで分かりやすいようにまとめてくれるのではないかと期待していたがそのような描写はなかった。独特なストーリー展開、10分の記憶、嘘をつく人物、これらが視聴者を混乱に陥れている要素であり、僕はこれに完全に踊らされ、真相を知った後も全くスッキリせずに視聴を終えてしまった。
細い時間軸と嘘
主人公と同じで、観ている側すら何も解らない展開が丁寧にも思われる時間軸の変動の描写で細かく刻まれ、理解出来てくる反面、複雑になっているようで戸惑う。
誰が正しいのか?馬鹿正直に信じていると呆気に取られる展開が繰り広げられ、誰もが嘘しか言っていないように、、、主人公ですら!??
一つ一つの謎が、その都度に解決されて行くようで単に御都合主義的にも映るが、記憶を軸にある物語が全体を通して賢さで覆われて行く感じ?
まぁ、驚きなオチがあるのは確か、が、遅かれ早かれ捕まる訳で、でも、それすら憶えていない、復讐果たせず無念の思いだけが残るのか!?
頭の良いノーラン、D・フィンチャーのLOOKで観たかったような、G・ピアースが何となくB・ピットを意識している?髪型とか。
ノーランが撮りたかった、ノーランが撮った「セブン」のような本作、違うか!!?
やっぱ名作だわ。
物語のラストシーンから逆に語られる本編と、始まりから語られる挿入シーン。
一つの物語を2方向から、しかも断片的に描くっていうのは、
「10分間しか記憶を保てない男」の疑似体験をさせようとしてるんだろうか。
よくぞこんなの作れるもんだなっていうのが正直な感想。
面白いとかどうとかより、「すげぇ」っていう。まぁ面白いんだけど。
まぁいずれにしても分かりにくいっていうか意図的に混乱させられる作りで、
さらにストーリーとしても謎が多く残るっていう、挑戦的な作品だと思う。
しかもこれ、20年ちかく昔の作品だからね。
そりゃ高校生もおっさんになるわっていう。
お話の内容は考察サイトとかでさんざんやられてるので、鑑賞後に漁るのも楽しかった。
ロックストックとか、ドーベルマンとか、当時好きだった映画をもう1回みなおしてみようかな。
点と点が線になる快感を味わえる
殺された妻の復讐をするために犯人探しをする記憶が10分ほどしか持たない男が主人公。時系列がバラバラのストーリーを見ながら、観客も主人公と一緒にちぐはぐな記憶を繋ぎ合わせながら物語の真相に迫っていくという構成になっています。
複雑に入り組んだストーリーなのに難しすぎず、最後には「そういうことだったのか!」と驚いてしまう。序盤の謎が段々と解けていく爽快感がたまりません。ストーリー序盤から時系列ラストを見せられ、「どうしてこういう展開になるんだろう」と考えながら見ていて、物語終盤まで分からないままだけど、ラストの5分で大どんでん返しが起こる。
今まで見てきた映画の中でもトップクラスに緻密に練り込まれたストーリーと驚きの結末でした。
また最初から見直します!
自分の世界はどのようにできていく?
自分の記憶は自分がそう思いたい世界。外の世界の何が真実かふと怖くなる作品。金属片を掴むシーンはインセプションのコインにも通じる「何がfactなのか」という問いを投げかけられているような気がします。目で見て触れて感じて刻まれた記憶が自分を作っていくんだなとあらためて感じます。
わからない。
構成が面白い
自分には初見では難しすぎたが面白かった。
自分の内なる世界と外側に存在する世界
レナード…押し入り強盗に妻をレイプされ犯人の一人に頭を殴られ10分しか記憶が持たない障害になる
テディ…レナードを騙してジミーを殺されて麻薬代金を横取りしようとする悪徳警官
ジミー…モーテル「ディスカウント・イン」で取り引きをする麻薬密売人だがレナードに絞め殺される
トッド…相棒のジミーを探しにナタリーに近づいたところレナードに撃退される
ナタリー…バーテンをしてるジミーの女、ジミーの服を着たレナードを利用してトッドを始末させる
サミー…レイプされ殺されたとされるレナードの妻、またはレナードが以前保険の仕事で出会った健忘症で妻を死なせてしまった男
・約10分ごとにシーンがさかのぼる
・モーテルで電話を受けるシーンと保険外交員の白黒のシーンの意味は?
・復讐は1年前に完了してた意を表す笑顔の写真
・知らない分からないまま話が進んでいくが、話を聞きながら頭で組み立てていきさらにそれも裏切られる快感があった
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