メメントのレビュー・感想・評価
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監督の才能に敬意を払うしかない
クリストファー・ノーラン監督の出世作にして、それはもう“記憶障害の疑似体験”。 進んでは戻りの繰り返しで結末から少しずつ時間を逆上っていく事により、物語の本当の道筋が見えてくる。 最後に待つ衝撃の事実に脳内は困惑必至。 これは是非DVDもしくはBlu-rayで見て頂いて、内容を知った上で特典の「もう一つのメメント」を見てもらいたい。 時の流れを正したストーリーを見る事で、より深く理解できて新たな発見と更なる驚愕に陥るはず。 合わせて4時間かかるけど、その価値はある1作で2度おいしい衝撃作でした。 非常によく出来た作品ですが、その後どうなったんだ!?と少し疑問が残った部分と、常に頭を使って見るので好き嫌いが分かれるだろうなという印象も。
ストーリーが繋がっていく気持ちよさ
レニーは主人公、テディは何やら胡散臭い、ナタリー怪しすぎる、ジミーって誰なんだ? 白黒の映像になると過去、カラーが10分ごとの断片的な記憶だろうか? 結末から始まりへ進んでいく。 次第にレニーの記憶すら怪しく思えてきたが、はっきりとは分からず増していく違和感。 少しずつ時間が戻っていく映像から情報を拾って拾ってピースを埋めていく。 物語の終わり(始まり?)が見えてきた時、最初の会話の意味がわかってスッキリ! テディ、ナタリーの思惑の全部は分からなかったが納得出来たので良し。 配信で繰り返し見るのをおすすめします。 当時映画館で見たらモヤモヤが残りそう…
なぜ今まで観ていなかったのか、自分。
「メメント観たことある?」と聞かれたが観ておらず一緒に鑑賞。クリストファー・ノーランという固有名詞が脳に定着する前に知った作品だったため本作もクリストファー・ノーランだとは知らなかった。 さすがクリストファー・ノーラン、冒頭の時間が逆戻しになるシーンも良作であることも難解であることも如何にもクリストファー・ノーランという感じがして良き。 鑑賞後レビューを書いてない作品が何作かあるがこちらを優先的に書かなければレニーのように記憶を無くして後から書けなくなると思い、真っ先に書くことにする。 「妻を亡くして記憶を維持できない主人公」という情報をまず得ておかないと物語が理解ができなかっただろう。実際に時間が戻っているということもすぐには理解できなかった。 私は伏線回収映画は大好きで好んで観ているが、時間を少しずつ戻して自分も主人公と同じ「分からない」を作り上げる手法が素晴らしい。 上記に優先的に書かなければ…と書いたが、実際のところ書きたいことは多くあるが上手くまとめることができない。 とりあえず、「クリストファー・ノーランは凄い」と言っておく。 ※人と一緒に観ることをオススメします。一人だと分からないまま先に進んでしまい混乱するので。
逆回転で謎を解明していくストーリーが斬新で、見応えがある映画です。
映画史上、おそらく初のストーリー展開です。 すべてが「逆回転」でのストーリーになっています。 つまり、「結末」から始まって、「なぜこのような結末になっているのか?」と謎を解き明かしていく構成になっています。 主人公は、ある障害により直前の「10分間」しか記憶が残らないようです。 そのため、ありとあらゆる方法で、メモを残し、そのメモから記憶を辿り、謎を解明していきます。 謎めいた映画ですが、観る人に親切な工夫もあります。 現在の(逆回転、つまり現在から過去に遡る)場面はカラーで描かれ、記憶を辿る(過去から現在の)場面はモノクロで描かれています。 そして、ラストシーンは、びっくり、衝撃です。 理解を深めるために、 おそらく、大半の方は、もう一度、最初から観ると思います。
何度も見返したくなる
10分しか記憶が続かない彼が殺人犯を探していく。 物語が断片的に遡っていくような見せ方で、考えながら見るのに苦労し、いつの記憶を信じればよくて誰を信じて誰を疑えばいいのか?と主人公と同じ目線でみれる新しい映画だった。 何度も観て答え合わせしたくなる映画だった。
10分しか記憶を保てない男が妻殺しの犯人を追うというストーリー。 ...
10分しか記憶を保てない男が妻殺しの犯人を追うというストーリー。 時間軸が難しく、理解していくのがなかなか困難だが、観れば観るほどおもしろくなるんだろうなぁと思う。 記憶が続かないことで騙され利用されることもある主人公だが、その彼も記憶を都合の良い部分だけ利用しているんだなぁ。
10分しか記憶を保てない男の話。なんとも面白そげ。段々と過去に遡り...
10分しか記憶を保てない男の話。なんとも面白そげ。段々と過去に遡り徐々に真実が明らかになるという手法も斬新だ。 しかし、まあ難しい。これは何度も見なくては理解できない。幸い今はネット解説があるが、それがなければアホな私は何度見たとしても理解できていないだろう。ネタバレ見てから鑑賞する方が理解はしやすいのだが、サスペンスゆえにそれもできないよなあ。なんとも罪つくりな作品です(笑) TVO吹替版鑑賞
初見の最高の驚き。2度目の最高の納得
言わずも知れた名作。子供の頃にテレビで見たのを覚えている。親の見ているのを何となく眺めていたのだが、途中からの怒涛の展開に目を回し、ラストに混乱した。それは驚きに満ちた混乱だった。 そして改めて見直してみた。大人になった私は心の意味でストーリーを追うことになり、主人公の独白の意味を考えることが出来るようになった。そしてこの映画の出来の高さに改めて驚かされ、そして納得する。 名作として語られるだけの作品です。少し古いとはいえ食わず嫌いをせずに見てみてください。
前提知らないと混乱します
カラー画面は過去に遡る。白黒画面は逆に過去から進む。これを知っておかないと何がなんだかわかりません。私は白黒の方の法則を知らず、半分くらいで気がつきましたが、もはや混乱の極味。 見終わっても、なんでそうなのか?なんのためにやったのか?など疑問てんこ盛りで、知恵袋でも意見が色々なので、それが狙いなのか、作りが下手くそなのか判然としません。 人によって解釈違う、ってのが好きな人にはいいんでしょうな。
サスペンスの画期的な視点
本作の監督クリストファー・ノーランは本などの書籍を終わりから読むらしい。先に結果を知っておくと、なぜそうなったのかというプロセスに興味を惹かれて、結果すべてがミステリーとして読めるからだそうだ。 なるほど、楽しみ方は人それぞれだが、そういう趣向がある種ノーラン作品の基盤になっていることは間違いない。 さすが! 面白いことを考える人だ👍
「信用できない語り手」の宿命
記憶が10分ほどしか保たない主人公レナード視点の物語を、実際の時系列とは逆順にして映し出すという革新的な形式が話題を呼んだ本作。この形式が本当に見事で、これのおかげでレナードと同じく観客も「どんな経緯で自分(レナード)がその状況に陥ったのか?」が分からない。信頼できると思っていたキャラが次のシークエンスでは全くそんなことはないキャラだと分かったりと、徐々に真実が明らかになっていくとともにレナードが取り返しの付かない方向へ道を踏み外していったことも何となく伝わってきて、難解な構成ながら飽きずに楽しむことが出来た。 ただ途中に挿入されるモノクロのパートは(物語上重要な役割をすることはわかるが)ただでさえややこしい構成を難解にし過ぎている気も。 肝心の結末だが、まぁ予想の範囲内。「信用できない語り手」視点のストーリーを、この構成で見せる以上、この類の結末以外はあり得ないだろうなという感想。衝撃のラストに驚かされる、というよりは、空白だったパズルのピースがだんだんハマっていき、終盤には全てが繋がっていくのを楽しむ作品なのだろう。 とはいえ、レナードの復讐はこれから先もずっと続いていくことを感じさせるラストは、イヤ〜な余韻を残す良い締めだと思った。
もう一度見たくなるがしない
ノーラン監督作品らしく、時間軸を中心とした構成が面白い。短期の記憶喪失の主人公が思い出すためのヒントが書かれた刺青やメモを見ながら謎解きしていくのだが、徐々に主人公の視点で自らが謎解きをさせられるとても難解な映画。見応え十分で、もう一度見直したいという願望があるが、面倒なのでやめておくw
斬新なアイデアが光る
クリストファー・ノーラン監督の第2作(2000年公開米国映画)で、原作が弟のジョナサン・ノーランで、脚本も監督自身。 時系列を逆向きに進行させることで、物語が進行する。従来全く見たことが無かったタイプの映画で、アイデアが凄いと思わされると共に、大きな謎が次第に少しずつ解けてくる心地良さが得られるところがあった。とは言え、2回見ないと良く分からないかも。
逆再生で!
TENET、インセプション、インターステラーを観た後なので、これらに比べたらなんと解りやすい映画か。公開当時に観たらきっと混乱しただろうな。 普通に時系列で話が進んだ作品なら、普通の映画として数ある中の1つだっただろうが、これを最後の結末から少しづつ巻き戻って事件の経過をみせるなんてことを考えつくなんて、やはり凡人ではない!斬新で面白かった。
一つの技巧で現れる深みの面白さ
時系列順だと面白みのないストーリーだが、プロットを逆順にたどるという技巧を適用することで現れる面白さがある。このテクニックの作用をうまく引き出すには単純なストーリーを扱う必要があると思った。 白黒がカラーに変わるあの瞬間で正順のプロットから逆順のプロットの時間軸的U字ターンがあるわけだが、そのギミックがインセプションにもインターステラーにもテネットにも視覚的に表現されている。前の二作品では地上の建物・山の真上にも建物・山があるように、テネットでは回転装置として表現されている。 一つの平板歯車を折り曲げ、歯どうしを噛み合わせたように、またはワニの口の歯のように白黒とカラーが交互に組み合わせてある。
お前は誰だ?俺は誰だ?
「memento」とはラテン語で「記憶せよ、忘れるな」という意味。 主人公のレナードは妻を殺されたことにより、10分しか記憶を保てない前向性健忘という記憶障害となってしまう。 そんな中、レナードは妻を殺した犯人への復讐をしようと画策する。 あらすじはこれくらいにして、ほぼ情報入れずに観て、大いに困惑して欲しい。 ノーラン節がビンビンに効いたノーラン初期の名作。 ボーッと観てたら確実に追いていかれるし、しっかり観ていても、一度だけでちゃんと理解できる人はなかなかいないんじゃないかというほどの超難解映画です。 冒頭いきなりまさかの展開から始まる。 ポラロイド写真と拳銃の逆行。まさにTENET(まだ観れてないですが)。 そう、この映画は時間軸がどんどん逆行していく、出来事を遡っていく様に作られているのです。 カラーは逆行、モノクロは順行。 2つの世界がラストで交差するという、他に類を見ない特異な作り。 カラーで少し進んでは戻る、モノクロで少し進んでは進むといった、まるでレナードの頭の中のような進み方に、彼の苦悩を感じる。 ストーリーはなんとなく掴めるが、合点がいかない部分が多々ある。 そして鑑賞後に時系列をまとめた解説を読んで、納得のいかなかった部分、登場人物のキャラクターなど、あらゆる“なぜ?どうして?”が解決した。 ただ正直、真実などわからない。 あくまでもレナード視点からの解決であって、その裏の本質までは到底辿り着けない。 結末が分かっているのに、こんなに複雑で難解で疲れるのに、続きが気になって仕方がない。 “忘れる”ということがもたらす悲劇。 ハッピーともバッドともビギンともエンドともつかないこの物語は、人生であり人間そのものであり、我々の存在さえも揺るがしてくる、考え出したら止まらないスルメ映画。 ん〜、美味しい!
結末は意外性があって良かった。 話の進み方が時系列を逆行してるから...
結末は意外性があって良かった。 話の進み方が時系列を逆行してるから少し分かりにくい。 それが面白さなんだろうけど時系列順でも面白かったんじゃないかと思う
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