マッチスティック・メン
劇場公開日 2003年10月4日
解説
ロイは相棒フランクと組むやり手の詐欺師だが、潔癖性に悩み精神科医に通う日々。そこにかつて別れた妻との間の娘アンジェラが登場、ロイは彼女に翻弄されていく。原案は、恐竜が主人公の異色ハードボイルド小説「さらば、愛しき鈎爪」シリーズで人気のエリック・ガルシア。名監督リドリー・スコットが、フランク・シナトラやハーブ・アルパートなど50年代の音楽に乗せて軽妙に描く親子詐欺師コメディ。
2003年製作/116分/アメリカ
原題:Matchstick Men
配給:ワーナー・ブラザース映画
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2022年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
観て良かった。今まで観てなくて損をした・・・隠れた名作でした。
2003年(アメリカ)リドリー・スコット監督作品。原作:エリック・ガルシア。
主演の神経症的な詐欺師のロイはニコラス・ケイジ。
相棒のフランクは今や名優のサム・ロックウェル。
邸宅に住み詐欺師で儲けたロイは大金を貸金庫に預けている。
精神は不安定で潔癖症。
掃除が趣味で贅沢とも無縁の地味な生活をしている。
そのロイの日常を狂わす事件が起こる。
15年前に別れた元妻の子供が現れたのだ。
女の子で、14歳のアンジェラ(アリソン・ローマン)
過去を悔いてる孤独なロイはアンジェラに夢中になり、振り回されることに。
神経症的ロイの異常さに笑ったりうんざりしたりの冒頭30分。
この映画、「どんでん返し映画ベストテン」とか「名作サスペンス」に必ず入って来るんですよ。なんか詰まんないしやめよかなぁ・・・とか思いつつ観てました。
ロイが娘に手こずるのは、微笑ましくもあり危なっかしくもありで、その娘のアンジェラが、「ロイの仕事を手伝う・・・」と言い出して、仕事場に付いて来たことから、歯車が大きく狂い出します。
殺人や警察介入やら・・手のつけられない事態に!!
でも結果的には、ロイを騙す計画は組織的にして巧妙!!
原作・脚本。素晴らしいです。
「ペーパームーン」や「スティング」にも匹敵する気がするよ。
人物造形が優れている。
ロイの「潔癖症」も「不安神経症」も、孤独な生活と詐欺師のストレス。
精神分析医から貰って、宝物のようにすがっていた薬が、なんと女性の更年期障害用のサプリメント・・だったりして(笑)
この映画のニコラス・ケイジはイイです。
神経症演技がホンモノの病人に見えますよ。
サム・ロックウェルは相変わらずのチャラ男キャラですが、美味しい所をちゃんと持って行きます。
キーパーソンは娘のアンジェラ!!
擬似餌のような役割!
私もマンマと騙されましたが、ラストがとても良いんですよね。
技ありのラストです。
(よおおく考えてラストから逆算してみると、ここはあり得ないだろう・・・)
(こいつもグルかよ!・・とか如何にもな不自然さは、散見します)
でも名作ランキングに恥じない傑作なのは確かみたいですよ!
2021年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
このくらいの軽さが心地いい時もある。
ラストのじんわりいい話な感じも好きだし、
アンジェラもずっとかわいいし。
別にこれを見たからって何か変わるわけでもないんだけど
なんか明日に進む勇気をちょっとだけ貰えるというか。
僕は普通に良い映画だと思いますよ、うん。
2021年10月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
最後のどんでん返しはなんとなく読めました。
おもしろかったですが、あまり抑揚がないかも?
支持。
湿った夜ばかりのブレランの反動でピーカンを撮るも、チラリ日本を挟むリドリースコット節は健在。
軽薄を根っから演るサムロックウエルな役者が我国には居ないのだ。
それと目した岡田准一も真田ももはや重くツマラヌ。
微妙にダルいエピローグが惜しい。
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