マルコヴィッチの穴のレビュー・感想・評価
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まごうことなき奇作 人の頭の中に入りその人の生活を覗いてみたいとい...
まごうことなき奇作
人の頭の中に入りその人の生活を覗いてみたいという欲求
他人になりすまし称賛を浴びたい欲求
男になりたい欲求
ニッチな欲求を満たせるマルコヴィッチになれる穴
のっけから不思議な世界で7と1/2階にあるオフィス
言葉の通じない秘書
何かがずれた社長
そして動物をたくさん飼ってるクズ主人公(妻有)
不思議な世界観を出したいのかあくまでファンタジーですよと強調したいのか唐突に出る割にその後活きることはあまりない
個人のアイデンティティーを題材にしている部分はぶっ飛んだ設定から現実的に考えられていてよかった
だけど永遠に生きるとか言い始めたところがよくわからなかった
そこはさらっと流すだけで終わってしまうし
抵抗不可能な上乗っ取られまでされるマルコヴィッチがひたすら不憫な映画でもある
突飛な発想でいい作品なのに作品内で消化しきれていないといった具合の感想
7階と8階の間にある、腰を曲げないと歩けないほど天井の低い7と1/...
着地が難しい
※浅い感想※
マルコヴィッチ!マルコヴィッチ!
劇場公開時鑑賞。
チャーリー・カウフマンとスパイク・ジョーンズの名前が脳みそに刻み込まれることになった、超絶シュールな怪作。あらすじ見て「ふざけてんの?」と思って観たら、真面目にふざけてるのかふざけながら真面目にやってるのかもわからない。この役受けたマルコヴィッチがすごいわ、尊敬する。
マルコヴィッチが入っていった先のシーンが一番お気に入り。
まるでわからない実験作
君は誰を演じているのだ?
う~ん、なるほど。
パペットは見事ですね
日本風に言えば、これは人形への入魂開眼か。
命を吹き込まれた人形の動きには目を見張ります。
小学生の時、夜ひとり、バスに乗って文楽、吉田簑助の「心中天網島」を見に行きました。
つばきを飛ばし血を吐くほどに身を乗り出して、まさに鬼気迫る太夫の語りに舞台は最高潮を迎え、頭を操る簑助は黒子の顔覆いを上げて、ついに出演者のすべてが二体の人形に乗り移ります。人間と人形が渾然ひとつに憑依するのですよ。
震えました。大変なものを見てしまった衝撃に、どうやって帰宅したのか覚えていない。僕自身が何者かに変身したかのように夢遊病のように帰りました。
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この映画、
売れない人形師クレイグ。
彼は人知れず人形に話しかけ、人形に溺れていく。
人形にまつわる恐怖の物語。
主客逆転
本末転倒
操る人形師が操られ
肩書きが宿主を差し置いて世の中を歩き出すわけね。
そして
ついには人が人に乗り移って操るとか!
サイケデリックなストーリーを見るうちに、これは僕のことだと、はたと気づいた。
ここのところ、「自分が何をやりたいのか」、「自分はどうしたいのか」、よく分からなくなっているんですよ。
なんか手垢や澱(おり)の染み着いた自分の思考に嫌気が差していたので、合点がいった気がするのです、
忖度や常識という“誰か他人のメガネ”を通してしか物を見られなくなったり、役職や自身の立場をわきまえてしか物事を語ろうとしなかったり・・
はたまたいろいろと頭の中で様々な立場や価値観が合議して、その結論を発声すべく自分の声帯や肺活量にスタンバイをかけているか、
もしくはだんまり作戦を自分に命じたりとか。そんな“身心の離脱”さえも自覚する始末。
【・・つまり自分が誰かの操り人形になってしまった感】。
長生きすると、どこまでが素の自分なのかって、いろいろ着込んだ量が多すぎて、分からなくなっていくものですよ。
程度の差こそあれ、「我々は多重の人格と体裁を生きている」ということでしょう。
幕も近くなればゆえ。
劇中“役者”という“人形”がたくさん登場します。カメオ出演やゲストトークも愉快。彼らも実際、自己と演目の境界線で狂気を纏うような職業を自覚して、この映画をホールドアップの刃物のように突きつけられたはずです。
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日本版なら「脳内ポイズンベリー」がオススメ。わざとチープな舞台作りで人間の精神の分裂を非常に上手く表現している。
大林宣彦の「転校生」やアニメ「君の名は。」のような、“若者同士の入れ替わり”なら可愛いし美しくもあるけれど、生や若さにしがみつく老人=Its me= がこれをやると醜悪だなぁと思わされた次第。
チンパンジーでさえ、自分の過去に縛られているなら、いわんや人間をや。
変身願望を叶えてくれる映画
欲望には限度が無い
深読みを誘う脚本の書き殴り感
ジョン・キューザック!
マルコビッチである必然性は
マルコヴィッチには興味ナシ
最終的には笑えない展開に!!
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